1. ぬた・ぬた和えとは?

ぬた(饅)とは、ニンニク・味噌・酢などを使って使った高知県の伝統的な調味料(タレ)のこと。また、マグロ・イカ・ぶりなどの魚介類、ネギ・ワケギ・アサツキなどの野菜類、ワカメなどの海藻類を味噌・酢味噌で和えた料理を「ぬた和え」という。ぬたは泥深い田んぼを意味する「沼田」を語源としており、その見た目が「ドロドロ」「ヌルヌル」していることから名前が付いたとされる。
2. ぬた和えのカロリーと糖質量

ぬた和えのカロリーなどは、食べる量や使う具材などによって異なる。例えば、代表的なネギぬたの場合、1人前あたりのカロリーは71kcal程度、糖質量は11.9g程度となる。以下にネギぬたのカロリーと糖質量の内訳をまとめる(※1)。なお、糖質量は「炭水化物量-食物繊維量」で計算している。
【ぬた和え(ネギぬた)のカロリーの内訳】
・ネギ(60g):21kcal
・酢(11.5g):3kcal
・砂糖(4.5g):18kcal
・味噌(13.5g):22kcal
・みりん(3g):7kcal
・酢(11.5g):3kcal
・砂糖(4.5g):18kcal
・味噌(13.5g):22kcal
・みりん(3g):7kcal
【ぬた和え(ネギぬた)の糖質量の内訳】
・ネギ(60g):3.5g
・酢(11.5g):0.3g
・砂糖(4.5g):4.5g
・味噌(13.5g):2.3g
・みりん(3g):1.3g
・酢(11.5g):0.3g
・砂糖(4.5g):4.5g
・味噌(13.5g):2.3g
・みりん(3g):1.3g
3. ネギぬたの基本的な作り方

ぬた和えの中でも特に代表的なものが「ネギぬた」である。ネギぬたに必要な材料は、前述したようなネギ、酢、砂糖、味噌、みりんである。これらの食材を用意したら以下の手順で作ってみよう。
ぬたの作り方・手順
1.フライパンに調味料を入れて弱火で煮る
2.とろみが出てきたら火を止めて粗熱を取る
2.とろみが出てきたら火を止めて粗熱を取る
ネギぬたの作り方・手順
1.ネギを6~7cm程度の長さにカットする
2.ネギを蒸し器で蒸す(またはお湯で茹でる)
3.作っておいたぬたとネギを和えたら完成
2.ネギを蒸し器で蒸す(またはお湯で茹でる)
3.作っておいたぬたとネギを和えたら完成
4. ぬた和えにおすすめの具材

ぬたはネギやワケギなどの野菜類だけでなく、魚類や貝類、肉類、海藻類といった具材とも相性がよい。ここでは、ぬた和えにおすすめの具材についていくつか紹介しておこう。
その1.イカとネギのぬた和え
ぬた和えには、マグロやイカといった魚介類を合わせるのもおすすめだ。例えば、前述したネギぬたに、塩麹で味付けしたイカを加えれば、ご飯のおかずにも、お酒のおつまみにも合うぬた和えを作ることができる。ハチミツを少し加えて、まろやかな味わいのぬたにするとより美味しくなる。
その2.長いもとワカメのぬた和え
ぬた和えは、芋類や海藻類と合わせても美味しく作れる。例えば、シャキシャキとした食感を楽しめる長いもと、うま味たっぷりのワカメを合わせれば、簡単に美味しいぬた和えを作れる。出来上がったぬた和えにゴマや青ネギなどを振りかけると香りや見た目がさらに良くなるだろう。
その3.ササミとキュウリのぬた和え
ぬた和えは、ささみ肉との相性も良い。下茹でしてほぐしたササミ、スライスしたキュウリ、ぬたを合わせれば、柔らかくて美味しいぬた和えを楽しむことができる。時間がない場合や手軽に作りたい場合には市販のサラダチキンを使うのもよいだろう。
結論
ぬたとは、高知県で古くから食べられているニンニク・味噌・酢などを使った伝統的な調味料のことである。このぬたはコクと酸味があるため、食材を和えるだけでさっぱりと美味しい副菜を作ることができる。家でも比較的簡単に作れるため、もし興味があったら挑戦してみよう。
(参考文献)
- ※:農林水産省「葉にんにくのぬた 高知県」
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/haninnikunonuta_kochi.html - ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/
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