1. 梅干しは腐るの?腐らないって本当?
梅干しは塩漬けにして作られるので、長期保存が可能な食品として重宝する。しかし、梅干しも塩分量や保存方法によっては、腐ることがあるのを知っておきたい。梅干しが腐る理由を紹介しよう。
なぜ梅干しは腐りにくい?
梅干しは、塩を大量に使って作ることで梅の実の水分を抜いて作る。腐る原因となる菌が生存しにくくなるので、腐りにくいとされている。さらに梅干しを漬ける際に使用する紫蘇も防腐作用がある(※)ので、梅干しは長期保存が可能になるのだ。
梅干しは塩分濃度によっては腐る
最近は、減塩タイプやはちみつ漬けなどいろいろなタイプの梅干しが販売されている。梅干しのなかでも、塩分濃度が低い減塩タイプは腐りやすくなってしまう。
保存状態も大切
梅干しは保存状態が悪いと腐ることがある。梅干しを保存する際は、清潔な密閉容器で保存するのがいいだろう。また、保存場所が高温多湿な場合や直射日光が当たると腐りやすくなってしまう。常温で保存する場合は冷暗所を選ぶようにしたい。
2. 梅干しは腐るとどうなるの?
梅干しが腐ってしまうと、表面にカビが生えることがある。さらに梅干しの色が黒や茶色に変色してしまうこともあるだろう。ほかにも表面が白くヌルヌルしているとそれは梅干しが腐っているサインだ。
においもチェック
梅干しは、もともと酸っぱいが、腐るといつもの梅干しと違った酸っぱいにおいがする。腐ることにより発酵したような腐敗臭がすることがある。そのような場合は梅干しが腐っているので、注意しよう。
触感も変わる
梅干しは腐ると触った際もいつもの梅干しとは異なってくる。ドロッとしており、糸をひいている場合もあるだろう。さらに箸で触れると梅干しがすぐに崩れてしまうこともある。このような状態は梅干しが腐っているサインでもあるので、食べるのは控えたい。
白いつぶつぶは要チェック
梅干しに白いつぶつぶが付いていることがある。これは塩の場合とカビの場合があるので、チェックが必要だ。梅干しの皮のみに白いつぶつぶが付いている場合は、塩の可能性が高い。白く繊維状になっているとカビの場合があるので注意したい。
3. 腐るのを防ぐ!梅干しの正しい保存方法
せっかくの梅干しが腐ると残念な気分になってしまうだろう。梅干しが腐るのを防ぐためにも梅干しの正しい保存方法を見てみよう。また、調味梅干しの保存期間の目安は塩分濃度にもよるが、冷蔵庫で3~6ヶ月ほどが目安だ。
塩分濃度を高くする
梅干しは塩分濃度が高いほど腐りにくくなる。塩分濃度が高い梅干しで20%ほどの塩分になっている。通常梅干しの塩分濃度が18%以上の場合は、常温でも腐りにくいといわれている。
塩分濃度が低い場合は冷蔵庫へ
塩分濃度が10%以下と低い梅干しの場合は、常温で保存すると腐るおそれがあるので、冷蔵庫に入れて保存するのがおすすめだ。梅干しを購入した際は、梅干しの塩分濃度を確認して保存方法を見極めるといいだろう。
調味料が使われているか確認
最近は、食べやすいような調味梅干しも多く販売されている。そのため、塩分濃度だけではなく調味料が使用されている梅干しかどうかも確認するのがいいだろう。調味料が入っていることで、保存期間に制限が発生してしまう。賞味期限を確認して冷蔵庫で保存するのがおすすめだ。
結論
梅干しは、塩分濃度や調味料の使用の有無などによって、保存方法が変わってくる。塩分濃度が高い梅干しは常温での保存も可能だが、ほかの梅干しは冷蔵庫で保存するのがおすすめだ。また、梅干しが腐っているのかどうか確認する場合は、先ほど紹介したように見た目やにおい、触感などによって見極めるようにしよう。