1. 梅干しパワー

梅干しは日本で古くから愛されてきた保存食、漬物の1つである。梅干しがあれば、医者いらずという言葉もあるくらいで、民間療法としても活用されてきた。現代では科学的に立証される効果も多数挙げられている。特徴はあの酸味。思い浮かべるだけで、口の中に唾液が溜まるなんていう人も多いはず。
梅干しの原料
梅干しは、非常にシンプルな漬物。基本材料は、完熟梅と塩のみ。赤シソを入れて赤くしたものが定番で、そのほかに蜂蜜などで甘めに仕上げたタイプもある。保存状態や作り方にもよるが、シンプルに仕上げたものは、何年も保存が効くところも大きな魅力。自家製が難しい場合もできるだけ添加物の入っていない、シンプルな梅干しを選ぶとよい。
梅干しパワーとは
梅干しには非常に多くのクエン酸が含まれている。クエン酸には、疲労の原因と言われている乳酸の蓄積を防ぐ効果があるのだ。また微生物の繁殖を抑える効果があり、殺菌効果にも期待がもてる。お弁当に梅干しが入っているのは、見た目や味わいだけでなく、このような効果があるためだ。そのほか、現在では非常に多くの分野で、その効果が立証されている。
2. 梅干しが決め手になる料理

調味料使い
シンプルな原材料で作られた梅干しは、酸味と塩気がダイレクトに感じられる。普段添加物の入った梅干しを食べている人は、そのままでは酸っぱすぎる!と感じるかもしれない。しかし、その強い酸味と塩気は、調味料のように使うと印象が変わる。とくに和え衣に入れると非常に爽やかで、これからの季節に最適。きゅうりとささみ、わかめと生姜、タコとトマトなど、組み合わせも自由自在。魚、肉、豆腐製品、野菜と幅広く合わせられる。
ソースやドレッシングに
オイルや醤油と合わせてドレッシングにするのもおすすめ。梅干しはタネを外して、包丁で細かく叩いておくとよい。ソースにする場合も同様だ。臭みを和らげてくれる効果もあるので、肉や魚に合わせるのがおすすめ。
汁物に
梅干しの酸味と塩気は、汁物にもぴったり。お湯を注いで、梅干しを潰しながら食べるだけでお吸い物に大変身。ゴマ、海苔、ネギなどをトッピングしたり、醤油や塩、鶏ガラスープの素で味をプラスしてもよいだろう。
3. 梅干しで美味しくなる料理

雑穀米と梅
雑穀米、とくに黒米や赤米が含まれたものは、ごはんの色が美しいピンク色になる。この色味をより美しく仕上げてくれるのが、梅干しだ。梅干しのクエン酸が色を引き立ててくれる。炊く前に梅干しを1粒入れるだけと作り方も簡単。炊き上がったら梅干しの種を取り出して混ぜ込み、梅風味のごはんにすればOK。
煮込み料理と梅
煮込み料理に梅干しを入れるとすっきりとした味わいになる。とくにおすすめは、豚の角煮や鰯や秋刀魚の煮物。たっぷりと入れて、梅干し味にすることもできるが、ここでは少なめに入れるレシピをご紹介しよう。4人分で1粒を目安に、調味料とともに梅干しを投入するとほんのり梅が香る程度に仕上がる。
結論
梅干しの持つパワーは言わずもがな。とくにこれから迎える梅雨には、欠かせない存在である。そのまま食べるだけでなく、調味料感覚で使ったり、隠し味として使ったり、さまざまな料理にアレンジして、積極的に食べよう。
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