1. 基本のずいきの煮物の作り方

生のずいきはそのままでは食べられないため、必ずアク抜きをする必要がある。アク抜きをせずに食べるとアクやえぐみがかなり強く、煮物の美味しさも損なわれてしまう。まずはずいきの皮を包丁などでむき、酢水にさらしておく。冷蔵庫で1時間ほどおいたら酢水を捨て、酢を加えて沸かしたお湯で茹でよう。2~3分茹でたら冷水にとり、しばらくさらしてから水気を切れば下処理は終了。下処理をしたずいきを食べやすいサイズにカットし、出汁・醤油・酒・みりん・砂糖などで作った煮汁を沸かしてから入れる。5分前後煮たら一度冷まし、しっかり味をしみ込ませよう。一度冷ますとずいきの繊維質の部分に旨みがたっぷりとしみ込み、より美味しい煮物に仕上がる。一緒に油揚げを加えて煮るのもおすすめだ。
ずいきのカロリーは?
生のずいきのカロリーは100gあたり15kcal(※)とかなり低く、煮物にした場合でも1人前で50kcal程度とかなり低い。ずいきは食物繊維も豊富なので、減量中の人にはピッタリの食材といえるだろう。
2. 鶏肉やしょうがでアレンジしたずいきの煮物

ずいきだけで作ったシンプルな煮物ももちろん美味しいが、鶏肉やこんにゃくなどを加えてボリュームをアップさせるのもおすすめ。鶏肉は一口サイズにカットし、こんにゃくは食べやすいサイズにちぎって下茹でしておく。鍋にごま油をひき、鶏肉を炒めよう。全体の色が変わってきたらこんにゃくと下処理をしたずいきを加え、全体を混ぜるように軽く炒める。出汁や醤油などを加えて沸騰させ、数分煮れば鶏肉入りのずいきの煮物の完成。鶏肉やこんにゃくを入れるとボリュームがアップするだけでなく、いろいろな食感も楽しめる。また、煮物をすりおろしやスライスしたショウガを加え、さっぱりとした味わいに仕上げるのもおすすめ。ショウガは煮汁に加えるだけでなく、トッピングとして使ってもよい。
3. 乾燥ずいきの煮物の作り方

ずいきは生で売られているものもあるが、下処理が面倒な場合は乾燥ずいきを購入するのがおすすめ。乾燥ずいきは下処理してから乾燥させているため、水で戻すだけで簡単に使えるのだ。戻し方はとても簡単で、ボウルにたっぷりの水と乾燥ずいきを入れて10分ほどおくだけでOK。水で戻した乾燥ずいきは適当なサイズにカットし、基本の煮物の作り方と同じように使える。乾燥ずいきは生のずいきを茹でたものに比べて硬く仕上がりやすいため、炒めてから出汁を加えて煮るか煮物にする前に軽く下茹でしておくとよい。ずいきのほかに油あげやニンジン、糸こんにゃくなどを加えて煮物を作るのもおすすめ。入れる具材や出汁の味によっていろいろな楽しみ方ができるので、ぜひ試してみてほしい。
4. ずいきの煮物の日持ちと保存方法

ずいきの煮物はとても美味しいが、一から作るとなると少し時間がかかってしまう。そのため、一度にたくさん作って保存しておきたい人も多いだろう。ずいきの煮物は冷蔵庫で2~3日程度日持ちするが、さらに長期間保存したい場合は冷凍がおすすめ。煮物にしてから冷凍することもできるが、下処理をした段階で冷凍しておくとほかの料理にも使えて便利。アク抜きをして食べやすいサイズにカットしたずいきをジッパー付きの袋に入れ、できるだけ平らにして冷凍する。下処理段階でに冷凍なら1ヶ月程度日持ちするだけでなく、凍ったままで煮物などに使うことができる。ずいきは下処理に時間がかかるが、煮物を作るだけなら短時間でできるので下処理して冷凍しておけばササっと一品作れる。煮物にして冷凍した場合は、鍋や電子レンジなどで解凍して食べるとよいだろう。
結論
ずいきは食べたことがない人も多いと思うが、煮物やおひたしにするととても美味しい。生のずいきはアク抜きが必要だが、下処理をして冷凍しておけばいろいろな料理が作れる。シャキシャキとした独特の食感や味わいが面白いので、ぜひこの機会に試してみてはいかがだろうか。