1. チャンプルーとは?言葉の意味
ゴーヤーチャンプルーでよく聞くチャンプルーは、どういう意味なのだろうか。沖縄の方言で、チャンプルーとは「混ぜこぜにしたもの」という意味だ。ほかにも「炒める」という意味もある。(※1)チャンプルーは、さまざまな食材を混ぜて作られるので、それぞれの食材の栄養をまとめて摂ることができ、無限の組み合わせができる料理だ。いろいろな食材を混ぜて作られたチャンプルーになぞらえ、琉球王国時代にさまざまな国と貿易を行ってきた、沖縄の多種多様な文化をチャンプルー文化ということもある。チャンプルーという言葉は料理以外にも使われているのだ。
2. チャンプルーの語源は?意味はちゃんぽんと同じ?
チャンプルーとちゃんぽんは似ている言葉だが、ルーツや意味まで似ているのだろうか。ちゃんぽんは、豚骨スープに、太麺と豚肉、魚介類、たくさんの野菜が入っている長崎のソウルフードである。チェーン店は全国に600店以上展開している。中国の方言でごはんという意味の「シャンポン」から由来している説や、ポルトガル語の混ぜるという意味の「チャンポン」から由来している説がある。
一方、チャンプルーは、マレー語、インドネシア語である「チャンプール」に由来する。また、「ちゃんぽん」の沖縄読みだとする説もある。チャンプルーとちゃんぽんのルーツはさまざまだが、「混ぜ合わせる」という意味のニュアンスは同じだ。
3. 沖縄料理のチャンプルーの意味は?
沖縄料理のチャンプルーは「混ぜる」という意味もあるが、「さまざまな食材を炒めた料理」という意味として用いられるようになった。ゴーヤーチャンプルーのように、料理に使った食材のあとに、チャンプルーと付けて使われている。チャンプルーは野菜炒めと違い、沖縄の島豆腐や、島特有の食材が使われていることが特徴である。ではゴーヤーチャンプルーはどんな食材を使って作られるのだろうか。基本のゴーヤーチャンプルーの材料とレシピを紹介していく。
ゴーヤーチャンプルーの材料と作り方
まず、豆腐は水切りしておく。ゴーヤーのワタと種をとって食べやすい大きさにカットし、塩をまぶす。水切りした豆腐をちぎって炒め、一度取り出しておく。ごま油を足し、ゴーヤーを炒め、豆腐と一緒に一度取り出す。同じフライパンで豚肉を炒め、火が通ったらゴーヤーと豆腐を入れ炒める。本場沖縄では豚肉の代わりに、ランチョンミートを使うことが多い。最後に卵を回し入れて、めんつゆ、塩、こしょうで味付けをして完成だ。
ゴーヤーは、さまざまな栄養素を含んでいる。とくにビタミンCが豊富で、肌の健康維持に役立つ食材である(※2)。沖縄の人たちは、チャンプルーという言葉の意味のように、肉や野菜などさまざまな食材を混ぜて食べることで、豊富な栄養を摂取して沖縄の夏を乗り越えてきたのだろう。
ゴーヤー以外にもさまざまな食材を使ったチャンプルーがある。代表的なチャンプルーの種類の例を見ていこう。
ゴーヤーチャンプルー
最もメジャーなゴーヤーを使ったチャンプルーだ。
タマナーチャンプルー
タマナーとはキャベツのこと。キャベツメインのチャンプルーである。
マーミナーチャンプル
マーミナーとはもやしのこと。もやしメインのチャンプルーだ。
パパヤーチャンプルー
完熟する前の青いパパイヤを使ったチャンプルーのこと。
ナーベーラーチャンプルー
ナーベラーとはヘチマのこと。ヘチマを使ったチャンプルーである。味付けは、醤油や塩、こしょう、出汁などを使う。砂糖やピーナッツバターも好みで使う場合もある。
結論
チャンプルーの意味や語源、ゴーヤー以外のチャンプルーの種類をわかっていただけただろうか。チャンプルーのレシピは、沖縄に行かなくても自宅で作れるものばかりである。栄養価も高く、さまざまな食材を取り入れることができるチャンプルーにぜひ挑戦して見てほしい。
(参考文献)
(※1)農林水産省
https://www.maff.go.jp/index.html
(※2)日本クリニック株式会社
http://urx.space/vq4g
http://urx.space/vq4g
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