冷凍マンゴーの人気商品や正しい冷凍保存方法を紹介！

ここでは冷凍マンゴーの人気商品を紹介しよう。たとえば業務用の大容量のものや、セブンイレブンのようなコンビニでも購入できる少量パックの冷凍マンゴーを解説する。

業務用として販売されているティダファクトリの完熟マンゴーは、宮古島産だ。原料や品質管理にこだわっている。いくつか種類があり、果肉を半身にスライスするハーフカットや、一口サイズにカットするダイスカット、マンゴーピュレなどだ。ハーフカットは幅広い調理に使え、一口サイズはそのままデザートメニューに、マンゴーピュレはジュースやジャム、ソースにおすすめ。

タイ産のマハチャノック種マンゴーを急速冷凍して販売されている。果肉は繊維が少なくやわらかで、甘くて濃厚な味わいが特徴だ。そのまま食べるのはもちろん、スイーツの材料にしたりトッピングで飾ったりするのにおすすめ。

ベトナムから直輸入している業務スーパーの冷凍マンゴーだ。食べごろの完熟マンゴーを急速冷凍し、ジューシーで肉厚な果実は、冷凍した状態でも解凍しても美味しく味わえる。食べ方はアイスクリームやケーキ、ヨーグルトのトッピングにおすすめ。ほかにもゼリーやプリンのようなレシピに挑戦してもおもしろい。

ここではマンゴーのもつ栄養と、冷凍することでマンゴーにどのような変化があるかを解説しよう。

マンゴーはビタミンを豊富に含んでおり、とくに完熟マンゴーには飛び抜けて豊富なビタミンA（β-カロテン）が含まれている（※1）。具体的には100gあたりで610μgだ（※2）。ほかのフルーツと比較すると、いずれも100gあたりでキウイは53μg（※3）、バナナは56μgしか含まれていない（※4）。ほかにもマンゴーにはビタミンCや葉酸のような栄養が含まれている（※1）。

生のまま食べても美味しいマンゴーだが、冷凍保存してから味わうのもおすすめ。マンゴーを冷凍すると細胞膜が破壊され、栄養成分が身体に吸収されやすくなり、抗酸化力が高くなるからだ。

ここではマンゴーを正しく冷凍保存する方法を紹介しよう。

完熟したマンゴーの皮と種を取り除き、スライスや一口大のような食べやすい大きさにカットする。使いきれる量ごとラップに包み、ジッパー付きの保存袋に入れて空気を抜き、口を閉じて冷凍室へ。コツはラップに包むとき、マンゴーの切断した面をぴったりと密着させること。空気にふれる面を、なるべく少なくするのが上手に冷凍保存するコツだ。

マンゴーを保存するときのポイントは温度だ。完熟前のマンゴーは常温で保存して追熟させること。完熟マンゴーは冷蔵か冷凍で保存する。一度冷蔵庫で保存すると、それ以上追熟しなくなる。十分に熟してから冷蔵保存か、冷凍保存することが大切なポイントだ。冷凍保存すると保存前と風味や食感が異なることがある。冷凍しても、なるべく早めに味わうことを心がけてもらいたい。

最後に冷凍保存したマンゴーの正しい解凍方法を解説しよう。

冷凍マンゴーは完全に解凍すると果肉の食感が悪くなるので、冷蔵庫で半解凍するのがおすすめだ。半解凍にしたマンゴーはそのままシャーベットのように食べたり、ほかのフルーツや野菜と組み合わせてミキサーにかけ、スムージーやジュースにしたりするのもおすすめ。またバニラアイスと混ぜ合わせ、マンゴーシェイクで味わっても美味しい。

マンゴーは水分量が少なくて繊維が多く味の濃いフルーツだ。かたくなりすぎないうえ、ほどよい食感が楽しめるので冷凍保存におすすめだ。ただし解説したように、冷凍する場合は常温で追熟させた完熟したマンゴーを保存することが大切だ。

（参考文献）
※出展1：農林水産省「マンゴー」
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2007/spe1_03.html

※出展2：文部科学省「果実類/マンゴー/生」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07132_7

※出展3：文部科学省「果実類/キウイフルーツ/緑肉種/生」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07054_7

※出展4：文部科学省「果実類/バナナ/生」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07107_7