1. ベビーリーフは野菜の種類の名前ではない!

スーパーなどでよく見かけるベビーリーフだが、葉が入っているだけであるため、どのような野菜から収穫されているのかイメージしづらい。ここでは、ベビーリーフがどのような野菜かを解説する。
ベビーリーフは総称!
ベビーリーフを直訳すると幼葉という意味になる。幼葉は若い葉のことを指し、葉物野菜の多くに存在する。つまり、ベビーリーフとは葉物野菜の幼葉すべてを指すことになる。スーパーなどで売られているベビーリーフの袋の中には数種類の幼葉が入っているため、まさに最適の名だといえる。ちなみに、ベビーリーフに入っている幼葉には名前がついているものも多く、単体で売られる場合はベビーリーフという総称は使われず単体名で売られることもある。
ベビーリーフのメリットとは?
まず、ベビーリーフは幼葉なので小さく柔らかい。そのため、包丁で切ったり下茹でしたりせずにそのまま食べることができる。つまり、洗う以外の下処理は不要というわけだ。また、ベビーリーフは複数種の野菜の幼葉をミックスしていることが多く、一度にさまざまな栄養素を摂取することができる。生で食べられるため、水に溶け出しやすい栄養素や熱に弱い栄養素も失わずに摂ることができる。また、入っている幼葉の種類は変わるが、1年を通して流通しているため時期を問わずに食べられるのも嬉しい点だ。
2. ベビーリーフに含まれる主な野菜の種類

ベビーリーフとして売られている野菜の幼葉の種類は多い。中には普段食べている野菜の幼葉もある。ここでは、有名な幼葉をいくつか紹介する。
実は身近な野菜の幼葉!?
ベビーリーフによく入っている幼葉の中に、スピナッチ、ピノグリーン、グリーンロメイン、グリーンハリヤーがある。どれも聞いたことがない名前ばかりだが、実は身近な野菜の幼葉だ。たとえば、スピナッチはほうれん草の幼葉だ。ほうれん草はアク抜きをしないと食べられないイメージがあるが、スピナッチにはアクの原因となるシュウ酸があまり含まれていないためそのまま食べることができる。ピノグリーンは小松菜の幼葉で、濃い緑色とシャキシャキとした食感が特徴的だ。グリーンロメインとグリーンハリヤーはそれぞれロメインレタスとリーフレタスの幼葉で、グリーンハリヤーはリーフレタスのように葉がフリル状になっている。そのほかに、水菜やルッコラなどの幼葉もベビーリーフに使われることが多い。
ベビーリーフならではの野菜もある
日本ではマイナーな野菜の幼葉もベビーリーフに入っていることが多く、よいアクセントになっている。たとえば、レッドケールは青汁の原料にも使われる幼葉だが、紫色の葉軸が彩りのアクセントになっている。また、キク科の野菜の幼葉であるオークはナッツのような香りを楽しめる。このほかにも、単体では食べないような野菜が多く含まれているため、気になる人はぜひチェックしてみよう。
3. 好みの種類のベビーリーフを食べたいなら家庭菜園もおすすめ

ベビーリーフに興味がある人は家庭菜園にも挑戦してみよう。家庭菜園で定番のきゅうりやトマトと比べて育てやすいため、家庭菜園初心者にもおすすめだ。
種はどれを選ぶべき?
ベビーリーフを育てるときに気になるのが、育てる野菜の種類だ。ベビーリーフの種類は多いため迷ってしまうかもしれない。そんなときは数種類のベビーリーフの種がミックスされているものを購入しよう。一度に数種類のベビーリーフを育てることができるため、サラダにも使いやすい。メーカによって入っている種の種類が異なるため、パッケージを確認して自分好みのベビーリーフが多く入っているものを選ぼう。
種まきまでの準備
プランターに鉢底ネットを敷き、鉢底石を置いたら土を入れる。土は自分でブレンドしてもよいが、初心者は培養土を使うのがおすすめだ。土を入れたらすぐに種まきしたくなるが、その前に水をまいて土をしめらせておく。
種まきをする
ベビーリーフを土の上にばらまいたら、その上に少しだけ土をかぶせる。たくさんかぶせるとベビーリーフが発芽しにくくなるので、5mm~1cmを目安にしよう。種をまいたあとは土が乾燥しないように毎日水やりをする。早ければ1週間ほどで発芽する。このとき、たくさん発芽していたら間引きしよう。間引きすることでより成長しやすくなる。間引いた芽も食べられるためスープの具材などにしよう。
好きなときに収穫
ベビーリーフの明確な収穫時期は決まっていない。自分好みの大きさになったら適宜収穫しよう。ベビーリーフは外側の葉のみ収穫すれば、また葉をつけるが何度も収穫すると成長しにくくなる。そのときは引き抜いて新しいベビーリーフの種を植えよう。
結論
ベビーリーフは野菜の幼葉の総称で、一度にいろいろな味わいや食感を楽しむことができる。ほうれん草や小松菜、レタスなどなじみ深い野菜の幼葉が使われていたり、逆に日本ではマイナーな野菜の幼葉が使われていたりと、使われるベビーリーフの種類に決まりはない。ベビーリーフは簡単に育てることができるため、興味があればぜひ家庭菜園でも楽しんでほしい。
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