1. サラミとソーセージの違いは?

柔らかいか硬いか、脂の量の違いは、食べればわかるだろう。そのほかの違いを比べていく。
サラミはソーセージの仲間
サラミは、ソーセージを乾燥させたものだ。サラミは水分含量が35%以下のドライソーセージ。ちなみに、イタリア発祥の保存食だ。一般的なサラミは、豚の挽肉から作られている。最近では、改良が進み、牛肉や鶏肉のみならず、猪や鹿の肉を使われることもある。サラミは挽肉に、塩や各種スパイス、脂肪、酒などを混ぜ腸詰し、一定の環境下で数日~数ヶ月ほど熟成・乾燥させたものである。イタリア語のサラミは、塩を意味する「sale」という語源からきている。それほど、サラミに塩は重要な調味料なのだ。子どものおやつとしても食べられる「カルパス」は、一般的に、豚肉と鶏肉を混ぜた挽肉が使われる。製造工程は同じで、水分含量が35~55%以下のものがカルパスだ。
ソーセージ
ソーセージもサラミと同じく、挽肉に塩やスパイスなどをもみ込んで、腸詰したものである。煮沸や燻製処理をし、ある程度の期間を置くことで、保存が可能となった保存食だ。
とくに、ドイツでは1,500種類ものソーセージがあり、ソーセージ大国としても有名である。ソーセージもサラミと同様、豚肉がメインだが、牛肉、羊肉、馬肉など、さまざまな種類の肉で作られている。なお、腸詰肉の総称がソーセージであり、ウインナーはソーセージの一種。日本ではJAS規格で太さが20mm未満のものを、ウインナーソーセージと呼ぶ。
とくに、ドイツでは1,500種類ものソーセージがあり、ソーセージ大国としても有名である。ソーセージもサラミと同様、豚肉がメインだが、牛肉、羊肉、馬肉など、さまざまな種類の肉で作られている。なお、腸詰肉の総称がソーセージであり、ウインナーはソーセージの一種。日本ではJAS規格で太さが20mm未満のものを、ウインナーソーセージと呼ぶ。
2. 古い歴史をもつサラミとソーセージ

サラミとソーセージの歴史についても触れていく。
サラミの歴史
その歴史は古く、古代エジプト時代にさかのぼるといわれている。イタリアの住民であったエトルリア人は猪の狩猟に長け、豚の家畜もしていた。豚は「鳴き声以外はすべて食べられる」ともいわれ、その昔、貧しかった人々にとっては、とても貴重な食材であった。農作物が収穫できなくなる冬になる前に、保存食として広まったのがサラミだ。もも肉は生ハムに、バラ肉はパンチェッタに、そのほかの部位の肉をミンチ状にし、調味料で味を調え、腸詰めをし、乾燥させたのがサラミの始まりだ。
ソーセージの歴史
いつどこで発祥したかは、はっきりとしないが、歴史はかなり古い。約3,500年前にエジプトや中近東で、ソーセージのようなものがあったという説もある。古くから貴重な保存食として伝わり、その後ヨーロッパ全域で作られ、中世の頃には、現在の形ができあがっている。日本に伝わってきたのは19世紀になってからだ。
3. そのまま食べるだけじゃない!サラミとソーセージの食べ方

そのまま食べても十分に美味しいサラミとソーセージだが、最後に、サラミとソーセージを使ったレシピを紹介する。
トマトとソーセージのパスタ
トマトは角切り、玉ねぎは薄くスライス、ピーマンは縦に細長く切り、ソーセージは薄く斜め切りする。パスタを指定より1分ほど短く茹で、その間にソースを作る。フライパンにオリーブオイル、すりおろしたニンニクを香りが立つまで炒めよう。そのあと、玉ねぎ、ソーセージを入れ、中火で炒める。このときによく炒めるのがコツだ。玉ねぎがしんなりしたら、トマトを加え、1~2分加熱する。ピーマンを加え、サッと炒めたら、パスタを加え、混ぜ合わせれば完成だ。
サラミでアレンジポテトサラダ
サラミとスモークチーズを1cm角の大きさに切る。じゃがいもは適当な大きさに切り、多めの水と塩少々を加え、強火で煮る。火が通ったら、じゃがいもをつぶす。熱かったら、粗熱がとれたあとでも大丈夫だ。そこに、マヨネーズと塩コショウを加え、味を調える。さらに、サラミとスモークチーズを加え、混ぜれば完成だ。
朝ごはんにも簡単にできるキャベツのコンソメスープ
ウインナーは斜め切り、キャベツは千切り、パセリ適量はみじん切りにする。鍋に湯を沸かし、沸騰したらウインナーと固形コンソメを入れる。ウインナーに火が通ったら、キャベツを入れ少し煮よう。長く煮過ぎるとシャキシャキ感が失われるので、サッと煮るのがポイントだ。器に盛り付け、粗挽きコショウとパセリをかけたら完成だ。
結論
今回はサラミとソーセージの違いについて紹介した。普段何気なく食べている2種類だが、古くから伝わってきた保存食であった。大きな違いは乾燥させるか否かだったが、それだけでも味や食感が違う。この記事を読んだことをきっかけに、ぜひ2種類の違いを再確認していただきたい。
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