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【アンドゥイエット】ってどんな料理?ゲメネのアンドゥイユも解説

【アンドゥイエット】ってどんな料理?ゲメネのアンドゥイユも解説

投稿者:ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

鉛筆アイコン 2020年6月29日

フランスには何種類ものシャルキュトリ(食肉加工品)がある。アンドゥイエットもその中の一つだ。日本ではあまり知られていないちょっと変わったソーセージだ。アンドゥイエットとはどのような食品なのか、また類似するゲメネのアンドゥイユについても解説する。

  

1. アンドゥイエットとは?

アンドゥイエット(Andouillette)は、豚や牛の腸に豚肉などを詰めたソーセージである。一般的なソーセージと大きく異なる特徴は、中身にも豚の腸や胃が使われるということだ。

■アンドゥイエットは豚モツ入りの腸詰

豚の腸や胃を細かく刻んで詰めるアンドゥイエットは、豚モツ入りのソーセージといえばわかりやすいだろう。モツには独特な風味があるが、地元では広く親しまれている。モツのほかには粗く刻まれた豚バラ肉やノド肉がよく使われており、子牛が加えられることもある。また、たまねぎやハーブも混ぜ込まれる。塩こしょうのみのシンプルな味付けのアンドゥイエットが一般的だ。

■高たんぱく低脂肪なソーセージ

モツがメイン食材であるアンドゥイエットは、一般的なソーセージに比べて豚の脂肪分が少なくたんぱく質が多い食品である。そのため、カロリーが気になる人でも食べやすいソーセージといわれている。

■地方によって内容が異なる

アンドゥイエットは、主にトロア、リヨン、トゥール、オルレアン地方で食される。地方によって使われる肉や調味料の内容が違うため、さまざまな種類のアンドゥイエットが存在する。たとえばトロアでは豚肉は混ぜずモツとたまねぎのみで作るという特徴がある。このようにその土地ならではの味というものがあるため、食べ比べるのも楽しそうだ。

2. アンドゥイエットとゲメネのアンドゥイユ

アンドゥイエットによく似たものに、アンドゥイユというものがある。同じシャルキュトリで名前もそっくりだが、どのような違いがあるのだろうか。

■アンドゥイユはアンドゥイエットよりも大きい

フランスではアンドゥイエット同様、アンドゥイユもよく食べられている。アンドゥイユはアンドゥイエットよりも長く太い腸で作られるため、大きい。アンドゥイエットはそもそも「アンドゥイユの小さなもの」という意味でもある。大きさが違うということ以外には明確な決まりはなく、両者とも地方によってレシピが異なるようだ。

■ゲメネのアンドゥイユとは?

アンドゥイユも、アンドゥイエットと同様にフランスのさまざまな地方で作られているが、とくにゲメネのアンドゥイユが有名だ。直径は5~6cmほどもあり、薄くスライスすると切り株の年輪のような層になっている。アンドゥイエットがそのまま提供されるのに対し、アンドゥイユはあらかじめスライスされた状態で皿に盛られることが一般的だ。

3. 美味しいアンドゥイエットの食べ方

アンドゥイエットは、フライパンやグリルで焼くかボイルするのが基本的な食べ方だ。また、油で揚げても美味しい。マスタードがよく合うのは一般的なソーセージと同じだ。また、冷やしてピクルスとともに前菜として食べるのもおすすめである。

■アンドゥイエットと相性のよいもの

アンドゥイエットの一般的な付け合わせはマッシュポテトやたまねぎだ。パンに挟んでサンドイッチにすることもできる。また、アンドゥイエットをつまみにする場合はフランス産のワインと合わせよう。とくにロワール産のプイイ・フュメ、モンルイなどとの相性がよい。

結論

モツ好きにはアンドゥイエットはたまらない美味しさなのではないだろうか。たんぱく質が豊富で脂質が少ないという点も嬉しい。ゲメネのアンドゥイユは見ためのインパクトも強く、アンドゥイエットとともに一度は食べてみたい一品である。
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  • 更新日:

    2020年6月29日

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