1. 美味しいスープの基礎知識

スープは料理のなかでも、かなり歴史の古いものである。火を手にした人類が初めて作った料理のひとつと言えるかもしれない。温かなスープはお腹を満たすだけでなく、心も満たしてくれる嬉しいメニューである。
美味しいスープの掟
スープを上手に作るためには、出汁になる素材を上手に使うことが要される。素材からの出汁を上手に抽出できれば、余計な味つけをする必要がないので、結果的にスープの素やコンソメも必要なし。より健康的な食べ物ができあがるのだ。
3つの具材で
多くの具材を入れると、味に奥行きが出るのは事実。ただ、家庭で作る場合はより簡単に、素材は3つくらいまでで十分だろう。そのひとつとして、簡単に旨みが出る素材をチョイスしたいが、おすすめは肉の加工品だ。ソーセージや生ハム、ベーコンなどのシャルキュトリーである。
2. ソーセージとスープの相性

安全なソーセージを使う
スープの出汁としてソーセージを使う場合、添加物の入ったものを使うと、旨みは強く感じるかもしれないが、健康面で不安なところがある。できれば添加物の入っていない美味しいソーセージをチョイスしたい。実際にナチュラルなソーセージを出汁として用いたスープを食べてみると、なんともホッとする優しい味わいを感じることだろう。
カットの方法
ソーセージはカットするか否かで、食感が大きく変わってくる。そのまま入れると具材としても楽しむことができる。カットすると旨みが出た分、スープを吸収するので、ソーセージ特有のパリッとした食感とは異なりジューシーに仕上がる。これは好みの問題なので、両方とも試してみるとよいだろう。
味付けはシンプルに
味付けに使うのは、シンプルに塩胡椒だけ。風味づけに投入するのは、バターやオリーブオイルなどの油脂がおすすめだ。調味料にもこだわると、さらに美味しいスープになるので、極上の逸品をチョイスしよう。
3. 実践!冬野菜のスープ

ソーセージとキャベツと玉ねぎ
葉が肉厚で身がしまった冬キャベツは、コトコト煮込むことで甘味が際立つ。玉ねぎ・キャベツ・ソーセージと水を鍋に入れ、火にかけたらじっくりと煮込んでいこう。キャベツが柔らかくなったところで、バターと塩胡椒で味付けして完成だ。
レンズ豆とソーセージ
レンズ豆は、すぐに火が通る珍しい豆類。さっと洗ったレンズ豆とソーセージ、ローリエの葉、そして水を鍋に入れて火をつける。レンズ豆が柔らかく少し煮崩れるところまできたら、こちらは塩胡椒とオリーブオイルで味付けをしよう。
トマトとコーンとソーセージ
生のトマトをスープにすると、爽やかな酸味が楽しめる。こちらも材料を入れて煮込むだけ。仕上げのオリーブオイルは、皿に盛ったあとに回しかけると、より香りが楽しめる。粉チーズをトッピングしてもよいだろう。
結論
美味しいソーセージさえ手に入れば、具材は比較的なんでもOK。ジャガイモや人参などの常備野菜も映えるし、ズッキーニやナスでも美味しい。スープの素を使わないので、優しい味わいに仕上がり、体にも優しい。パンと一緒に供せば、立派な献立が完成する。この手軽さはやみつきになりそうだ。