1. はす芋とは?特徴や産地・旬を確認

はす芋の特徴
はす芋は、サトイモ科サトイモ科属に分類され、里芋と同じ種類の植物だが、食べる場所が異なる。里芋は根の部分を食すが、はす芋は葉茎の部分を食べる。
ずいきとの違い
里芋の葉柄をずいきと呼び、普通のずいきは赤色をしている。一方、はす芋は表面が緑色をしているため、青ずいきとも呼ばれる。
また、白ずいきは赤色のずいきに日光を当てないで栽培したものになる。柄の部分には多くの管が入り、スポンジに似たような構造をしている。
また、白ずいきは赤色のずいきに日光を当てないで栽培したものになる。柄の部分には多くの管が入り、スポンジに似たような構造をしている。
産地
熊本県、徳島県、高知県などで栽培されている。高知県では郷土料理に使われたり、特産品としても有名だ。
旬の時期
はす芋の旬は7〜9月頃になる。高知県ではハウス栽培もされているため、通年流通している。
葉
里芋の葉によく似た円形の大きな葉になっている。表面はツルツルとしていて水を弾き、滑らかである。
葉柄
葉柄は葉を形づくっている柄の部分であり、栄養分や水などを運ぶ役割がある。切ったところから空気に触れて酸化していき、傷みやすいので早く食べよう。
花
仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞をつける。仏様の後光のように美しいことから、この名前がつけられたようだ。仏炎苞の中に肉穂花序(にくすいかじょ)をつける。
2. きんぴら炒めや刺身のつまに!はす芋の美味しい食べ方

はす芋の食べ方
まず、はす芋の表面は緑の皮で覆われており、筋が噛み切りにくいため、筋を除いてから食べよう。断面を削ぐようにして上から下へ筋取りをすると簡単に硬い繊維を取り除くことができる。
調理
香りや苦味などもなく、いろいろな料理に使うことができる。生のまま食べるとシャキシャキした歯ごたえがあり食感が面白いのが特徴だ。また、加熱するとスポンジ状の断面が柔らかくなり食べやすくなる。
アク抜き
はす芋にはアクがある。塩もみして水にさらしたり、薄切りや千切りにしてさっと茹でて水にさらすとアク抜きができる。
きんぴら炒め
乾燥したはす芋を水戻しし、軽く茹でてしっかり水切りをする。そして、ごま油を熱したフライパンで人参やゴボウなどと一緒に炒め、醤油、酒、砂糖、唐辛子などの調味料と一緒に煮てできあがりだ。
刺し身のつま、サラダ
生のまま塩もみして刺し身のつまにしたり、サラダにしても美味しく食べられる。また、しらすなどと一緒に和え物にすると、素材の味が生かされて歯ざわりや食感も楽しめる。
はす芋と油揚げの煮物
はす芋の皮をむき、斜め薄切りにして、水にさらしてアク抜きをする。そして、水切りをしておく。油揚げは油抜きをしておく。小鍋に出汁と酒、醤油、砂糖などを入れ、はす芋と油揚げを一緒に煮たら完成だ。
はす芋のチャーハン
はす芋は皮をむき、水にさらしてから包丁でみじん切りにする。ベーコン、しめじは1cmくらいの長さにカットする。フライパンにサラダ油を熱し、ベーコン、はす芋、しめじを炒める。次に炊いたごはんを加えて、醤油、塩こしょうで味付けしたら完成だ。
3. はす芋の上手な選び方と保存方法

選び方
はす芋は皮が鮮やかな緑色で、ハリやツヤがあり、硬いものがおすすめ。はす芋は酸化すると断面が茶色くなり、鮮度も低下してしまう。したがって、できるだけ断面が白色のものを選べるとよい。
保存方法
野菜室で保存
購入したら新聞紙で包み、野菜室で2〜3日保存可能だ。しかし、断面は酸化が進みやすいので早めに食べるようにしよう。
冷凍保存
はす芋を食べやすい長さにカットして茹でてから水にさらす。そのようにしてアク抜きをしっかりしよう。そして、水気を切り、拭いてから冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存する。
冷凍したはす芋は1ヶ月くらい保存が可能だ。食べる時は自然解凍せずに凍ったまま調理に使うと美味しく食べられる。
冷凍したはす芋は1ヶ月くらい保存が可能だ。食べる時は自然解凍せずに凍ったまま調理に使うと美味しく食べられる。
干す
はす芋の皮をむいて水にさらし、天日で乾燥させる。長期で保管できるメリットがある。干したものは半年くらい保存可能だ。
使い方は簡単で、水戻しするだけで調理に使える。煮物や汁物には乾燥したまま使えるので便利だ。
使い方は簡単で、水戻しするだけで調理に使える。煮物や汁物には乾燥したまま使えるので便利だ。
結論
はす芋は茎葉の部分を食すが、皮が硬いのでしっかりむいてから使おう。生のままでもいいし、加熱して煮物や汁物などにも幅広く使える。また、はす芋は野菜室保存ではあまり日持ちがしないため、すぐ食べないのであれば冷凍もおすすめ。乾燥したはす芋は保存期間が長いので便利だ。
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