1. 干し芋の正しい保管方法:常温・冷蔵・冷凍
干し芋は一般的にどのような方法で保存するのが正しいのであろうか。常温や冷蔵、冷凍それぞれの保存法について概要を紹介する。
基本は10℃以下で
冬期に出回ることが多い干し芋は、未開封であれば冷暗所で保存ができる。基本は10℃以下で保存である。冬でも湿気が多いところや室温が高い場所は、干し芋の保存には向いていない。保存状況が適切でないと干し芋にはすぐにカビが生えてしまうので注意が必要である。美味しく食べるために未開封であっても賞味期限には注意を払おう。
冷蔵庫で保存する場合
開封後の干し芋は冷蔵保存が望ましい。干し芋はくっつきやすいので、1枚ずつラップして密封できる袋や容器に入れておくと便利である。冷蔵庫内は乾燥しやすい条件が揃っているので、干し芋も硬くなりがちである。冷蔵保存する場合も、干し芋は早めに消費するのが美味しく食べる秘訣である。硬くなってしまった干し芋は、電子レンジで加熱すると柔らかさが戻る。
冷凍保存する場合
干し芋の量が多くすぐに食べきれない場合、または年末年始の家族の帰省時に合わせて食べたい場合などは、冷凍保存すると長持ちする。夏であれば半冷凍状態で食べてもひやっとした食感が新鮮で美味しい。
2. 干し芋の上手な冷凍方法
干し芋を長期保存するためには冷凍保存をしよう。干し芋を冷凍するためには、いくつかのコツや注意点がある。
丸干しよりも平干し
さつまいもをまるごと干し芋にした丸干しは、内部に水分が残って独特の甘みがあることから人気がある。一方、扱いやすい平干しは長期保存のための冷凍により向いている。
冷凍するときのコツ
干し芋を冷凍するときに注意する点は、空気になるべく触れないようにすることと干し芋同士が重ならないようにすることである。ラップで1枚ずつ包んでもよいが、アルミホイルでくるんでおくとそのままオーブンで焼くこともできて便利である。いずれの場合も、空気に触れないように専用の保存袋に入れるのがポイントである。
3. 冷凍した干し芋の解凍方法
冷凍した干し芋を美味しく食べるためにはどのような解凍方法がよいのだろうか。干し芋の解凍について概略を見てみよう。
自然解凍にかかる時間
冷凍した干し芋を解凍するには、自然解凍で2時間ほどかかる。冷蔵庫に移してからの解凍は5時間である。食べる時間を想定して解凍する必要がある。
アルミホイルで包んでおけば簡単!
干し芋を冷凍する際に、1枚ずつアルミホイルに包んでおくと便利である。解凍を待たずに、アルミホイルごとオーブンに入れて焼けば美味しく食べることができる。
半冷凍でアイス感覚
干し芋の解凍を1時間ほどにすると、半分解凍できた状態になる。これを食すとアイスのような食感で干し芋を堪能できるのである。暖房がきいた部屋で干し芋の冷菓を楽しむのは子どもならずともうれしい。
4. 冷凍した干し芋の賞味期限
干し芋を冷凍した場合には、どのくらい保存が可能なのであろうか。注意点もともに紹介する。
冷凍した干し芋の期限
冷凍した干し芋は、6ヶ月ほど保存が可能といわれている。しかし、冷凍庫内の状況によっては干し芋の水分が抜けて、いわゆる冷凍焼けの状態になる可能性もある。また、急速解凍後の干し芋も水分によってカビやすくなるため、冷凍保存した場合も解凍後はなるべく早く食べるのが美味しさを堪能するコツとなる。解凍はできるだけ時間をかけるのがベターである。
結論
干し芋は冬場の食材として知られているが、保存にはいくつかの注意が必要である。保存法のひとつ、冷凍は干し芋をかなり長く保存できる方法である。しかし、冷凍する際には1枚ずつ小分けにしたり、冷凍焼けなどに気をつける必要はある。自然の恵みともいえる干し芋は、正しく保存して最後まで美味しく食べきりたいものである。
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