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自家製干し芋はさつまいも選びから!天日干しできないときは?

自家製干し芋はさつまいも選びから!天日干しできないときは?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2021年2月 2日

さつまいもの優しい甘みは料理にもお菓子にも活かすことができ、さまざまな使い道がある。しかし、さつまいもの定番ともいえる干し芋を手作りしたことがある人は少ないだろう。買ってくるものと思いがちな干し芋だが、実は家でも作ることができる。ここでは干し芋を作るときにおさえておきたいポイントと美味しく作るためのコツを紹介する。

  

1. 自家製干し芋の作り方1さつまいもの選び方

スーパーに行くといろいろな品種のさつまいもが並んでいるのを見かける。見た目や甘さなど品種によっていろいろと異なるのだが、重視してほしいのは食感だ。なぜなら食感によってどんな料理が適しているかが変わってくるからだ。さつまいもの食感はホクホク系としっとり系の2つに分けられる。ここでは干し芋作りに最適なさつまいもの食感や品種を紹介する。

市販の干し芋はどんなさつまいもで作られている?

いろいろな品種があるさつまいもだが、焼き芋用、干し芋用といったように用途別に品種改良が行われている。現在でも品種改良は続けられており、干し芋用のさつまいもも新しいものが誕生している。しかし、干し芋用のさつまいもとして半世紀近く愛されているのが玉豊と呼ばれる品種だ。素朴だが懐かしい味わいを楽しめるとして多くの人に愛されている。玉豊以外にはいずみと呼ばれる品種も干し芋用のさつまいもとして栽培されている。強い甘みが特徴的ないずみだが、収穫量が少ないことから希少種になりつつある。

家で作るときはどのさつまいもを選ぶべき?

干し芋用に作られている玉豊やいずみなら、市販されている干し芋に近い味わいを楽しめる。しかし、玉豊やいずみは干し芋に加工されてから出回ることが多いため、スーパーなどで購入することは難しい。家で作る場合はスーパーでも購入できる紅はるかや安納芋を選ぼう。紅はるかも安納芋も干し芋に最適なしっとりとした食感が特徴的だ。また、甘みも十分なので干し芋にしたときに噛めば噛むほど甘みを楽しめる。

2. 自家製干し芋の作り方2干し芋作りの流れ

干し芋はその名の通り、さつまいもを干す作業が必須だ。しかし陽が当たりにくい、庭が無くさつまいもを並べられないといった理由で干すことが難しいことが多い。この点が干し芋作りのネックとなっているのだが、実は必ずしも天日干しする必要はない。ここでは干し芋作りの流れと干し方について紹介する。

最初にさつまいもを蒸す

干す前にさつまいもに火を通しておかなければならない。茹でるや焼くなどいろいろな調理法があるが、干し芋を作る場合は必ず蒸すようにしよう。洗ったさつまいもはそのまま蒸し器に入れて1時間ほど蒸す。竹串を刺して柔らかくなったのを確認したら、すぐに皮をむき包丁で1cmほどの厚さにスライスする。蒸すのに時間がかかるのが気になる場合は、さつまいもの皮をむきスライスしてから蒸しても構わない。その場合は蒸し時間が10~15分で済む。

天日干しできる場合

天日干しできる環境であれば挑戦してみよう。スライスしたさつまいもを干し網に並べたら、陽が当たり、風通しのよい場所に設置する。そのまま3~4日ほど干すのだが、最低でも1日に1回はひっくり返すようにしよう。

天日干しできない場合

室内で干すという方法もあるが、オーブンを使うと簡単に干し芋にすることができる。クッキングシートを敷いた天板にスライスしたさつまいもを並べたら、100℃に予熱しておいたオーブンで1時間焼く。裏返して再び1時間焼けば干し芋の完成だ。

3. 自家製干し芋の作り方3美味しく作るコツとポイント

干し芋作りの作業自体はそれほど難しくないが、完成までに時間がかかる。せっかく時間をかけるなら美味しい干し芋を作りたいと思うだろう。ここでは、干し芋を美味しく作るために知っておいてほしいことを紹介する。

干し芋を甘くするコツはある?

さつまいも自体が甘くないということもあるかもしれないが、加熱の仕方によっても甘さの度合いは変わってくる。さつまいもを甘くするうえで重要なのがじっくりと時間をかけて加熱することだ。さつまいもを柔らかくするなら電子レンジでも十分なのだが、加熱時間が短いと甘みが減ってしまう。蒸し加熱のように時間をかけてじっくりと熱を入れていくことで、さつまいもに含まれる甘みを引き出すことができる。

干し芋を干すときのポイントは?

さつまいもが多く出回り始めるのは秋から冬にかけてだ。そのため、干し芋作りを行うのは冬が多いと思うが、実はこの時期が大きなポイントである。冬は湿度が低く、日光が当たる場所でも寒いので干し芋を乾燥させるのに最適だからだ。干し芋を作るときに大敵となるのが雨だ。濡れてしまっては干している意味がなくなってしまう。そのため晴天が最低でも3日は続く日を選ぶようにしよう。また、干しっぱなしのイメージが強い干し芋作りだが、夕方には一度室内に取り込むようにしよう。雨と同じく夜露も干し芋作りの大敵で、それを防ぐには取り込むのが有効だからだ。なるべく水分に触れないよう注意を払うことでしっかりと乾燥させることができる。

結論

玉豊やいずみなど干し芋専用に作られている品種もあるが、家で干し芋を作る場合は紅はるかや安納芋などスーパーに並んでいるさつまいもで十分だ。どちらもしっとりとした食感で干し芋に適している。蒸してスライスしたさつまいもは3~4日ほど天日干しするのだが、オーブンで代用することもできる。時間をかけて加熱すること、干す際に雨や夜露に注意することで市販品に負けない美味しい干し芋を作ることができる。
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  • 更新日:

    2021年2月 2日

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