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スタミナ料理ってどんな料理?テーマ別におすすめ料理を紹介!

スタミナ料理ってどんな料理?テーマ別におすすめ料理を紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2021年8月16日

暑くなってくるとよく見かけるのがスタミナ料理の文字だ。食べると元気が出そう、夏バテ予防になるなどさまざまなイメージがあるが、そもそもスタミナ料理とは何かと聞かれると答えられない。ここでは、スタミナ料理とはどのようなものか、スタミナ料理にはどんな栄養素が含まれているのかなどをポイントごとに紹介する。

  

1. スタミナ料理とは?どんな意味で使われている?

まずはスタミナ料理とはどのようなものかを解説する。

そもそもどんな意味がある?

スタミナという言葉には持久力という意味がある。そのため、そのままの意味でスタミナ料理を説明すると持久力を維持するための料理ということになる。しかし、一般的にスタミナ料理というと疲労回復や食欲増進のための料理という意味で使われることが多い。

スタミナ料理には何が使われる?

スタミナ料理で使う食材には決まりがないが、豚肉やにら、にんにくなどの食材を使うことが多い。夏はさっぱりとしたものが食べたくなるが、逆の食材ばかりだ。その理由には含まれる栄養素も関係しているが、にらやにんにくは香りも関係している。にらやにんにくの刺激的な香りをきっかけに食欲がそそられた体験は誰しもあるだろう。

2. スタミナ料理に使われる食材の栄養素と効果

スタミナ料理で使われる食材にはどんな栄養素が含まれ、どんな効果があるのかをここでは深掘りしていく。

豚肉のビタミンB1

スタミナ料理でよく使われる豚肉に含まれる栄養素で注目したいのがビタミンB1だ。ビタミンB1は糖質代謝に欠かせない栄養素で、不足するとエネルギー産生ができない状態になってしまう(※1)。夏は食欲が落ちて栄養不足になりがちだが、ビタミンB1は欠かさずに摂取したい。ビタミンB1はさまざまな食材に含まれるが、豚肉に多く含まれており、もも肉100g当たりに0.9mgも含まれている(※2)。そのため、豚肉は効率よくビタミンB1を摂るのに最適な食材だといえる。

にんにくのアリシン

アリシンはにんにくの香りのもととなる成分だ。食欲をそそる香りを出してくれるアリシンだが、それよりも重要な働きがある。それがビタミンB1の吸収効率のアップだ(※3)。豚肉を食べることでビタミンB1を多く摂ることができるが、そのすべてが吸収されるわけではない。しかし、アリシンと一緒に摂取するとビタミンB1の吸収率がよくなる。

3. 肉でガッツリ!定番のスタミナ料理

ここからはテーマ別にスタミナ料理を紹介する。まずはスタミナ料理の定番、肉を使った料理を紹介する。

定番食材で作る!豚肉のスタミナ焼き

豚肉とにんにく、にらの3つが入ったスタミナ料理だ。玉ねぎを加えると甘みが加わり、より美味しくなる。まず、豚肉とスライスした玉ねぎをボウルに入れ、おろしにんにくとしょうが、酒、みりん、醤油、片栗粉で下味を付ける。下味が付いたら、ごま油をひいたフライパンで肉の色が変わるまで炒める。最後に4cm長さに切ったにらを加えて混ぜ合わせたら完成だ。

夏野菜も一緒に!豚肉とかぼちゃのスタミナ炒め

夏バテ予防には野菜もしっかり食べておきたい。かぼちゃは食べやすい大きさに切り、豚肉はおろしにんにくと醤油、酒、砂糖、ごま油で作ったタレに漬け込んでおく。最初にかぼちゃを焼き、そこに豚肉を加えて炒め合わせれば完成だ。

4. 疲労回復におすすめのスタミナ料理

次に紹介するテーマは疲労回復だ。暑い時期はとくに何もしていなくても疲れやすい。スタミナ料理を食べて元気を回復したい。

暑いときこそ!豚キムチ鍋

鍋といえば寒い時期のイメージがあるが、暑いときこそいろいろな食材を一度に食べられる鍋はおすすめだ。とくに、ビタミンB1を含む豚肉とアリシンを含むにんにくを一緒に食べられる豚キムチ鍋は最適だ。また、栄養素の中には水に溶けだしてしまうものもあるが、豚キムチ鍋にすればスープとして飲むこともできるため、余すところなく食べることができる。

さっぱりなら豚しゃぶに!

どうしても食欲が落ちて食べられないときは、豚しゃぶに挑戦してみよう。サッと茹でることで余計な脂が取り除けるため食べやすくなる。そのときにポイントとなるのが、にらを使ったタレをかけることだ。にらにもアリシンが含まれており、ビタミンB1の吸収を助けてくれる。気になるタレの作り方だが、醤油と砂糖、みりん、酢、ごま油、豆板醤を混ぜ合わせて作ったタレに粗みじんにしたにらを入れるだけで作れる。冷蔵庫に1時間ほど置くとしっかりと味がなじみ、美味しいタレができあがる。

5. 風邪予防に!冬におすすめのスタミナ料理

夏のイメージが強いスタミナ料理だが、冬にも活躍する。最後のテーマは風邪予防にも活躍するスタミナ料理だ。

身体温める!にら玉雑炊

風邪予防で重要となるのが身体を温めることだ。雑炊の出汁にたっぷりとしょうがを入れるのがポイントだ。また、雑炊は軽食と思いがちだが、にらと卵、鶏団子、長ねぎを入れて具沢山にすることで栄養もたっぷりと摂ることができる。

にんにくも豚肉も!スタミナ豚汁

寒くなってくると食べたくなる豚汁だが、少し工夫することで簡単にスタミナ料理に変身する。すでに豚肉が入っているため、ここにアリシンが含まれるにんにくをプラスするだけでビタミンB1の吸収がよくなる。おろしにんにくを入れてもよいが、生のにんにくを具として入れるのもおすすめだ。ガツンとしたにんにくの香りが食欲をそそる。

結論

スタミナ料理で使われる食材といえば豚肉やにんにく、にらが定番だ。豚肉に含まれるビタミンB1はエネルギー産生に欠かせない栄養素で、にんにくやにらに含まれるアリシンはビタミンB1の吸収をアップさせる働きをもつ。スタミナ料理は夏には夏バテ予防、冬には風邪予防といったように時期を問わず活躍してくれるため、1年を通して積極的に食べてほしい。
(参考文献)
※1 公益財団法人長寿科学振興財団「ビタミンB1の働きと1日の摂取量」
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-b1.html

※2 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」 肉類/ぶた/大型種肉/もも/脂身つき/生  
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=11_11130_7

※3 公益社団法人日本薬学会環境・衛生部会「ニンニクと健康」
http://bukai.pharm.or.jp/bukai_kanei/topics/topics59.html
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  • 公開日:

    2021年8月15日

  • 更新日:

    2021年8月16日

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