1. 1合は何に使う単位?
1合とは、おもにお米やお酒を測るのに使う単位である。長さの基準を尺、質量の基準を貫を基準とした尺貫法のひとつで、体積の単位として活用されてきたものである。実際には、現在、取引や証明にこの単位を使うことは法律で禁じられている(※)。ただし、お米やお酒の販売では、慣習的に残っているのだ。
2. 1合は何ml?
確かに我々が日常生活で、体積を測るときに用いる単位の多くは、ccやLだ。しかし、お米の量を測るときには、多くの人が1合を使っていることであろう。1合は、1/10升に当たる単位で、mlやccで厳密に表すと180.39mlである。四捨五入して、表すことが多い。
1合=180mlまたは180cc
mlとcc
1ml=1cc
両者ともに体積の単位である。現在はmlのほうが多く見かけるようになった。ちなみにmlは、水の量から表した体積、ccは空間の量から表した体積である。
両者ともに体積の単位である。現在はmlのほうが多く見かけるようになった。ちなみにmlは、水の量から表した体積、ccは空間の量から表した体積である。
計量カップは何ml
計量カップは、200ml、200ccが基本である。1合は、前述の通り、180mlまたは180ccなので、1カップとイコールにはならない。
3. 日本酒1合と米1合は同じ量?
液体の日本酒と個体の日本酒だが、体積という意味ではどちらも1合180ml、180ccで同じ量になる。お祝いの席なので、よく見かける升も1合のものが多い。
4. 1合より大きい日本特有の単位
尺貫法における体積の単位は、1合だけではない。1合より小さいもの、そして大きいものをその量とともに比較していこう。
一勺
1勺=1/10合=およそ18ml
1勺は、1合の1/10に当たる。普段耳にすることはあまりないが、器好きの人であれば、聞いたことがあるかもしれない。お猪口の大きさを表すときに使われているのだ。主に用いられるのは、2勺から5勺くらいのお猪口である。
1勺は、1合の1/10に当たる。普段耳にすることはあまりないが、器好きの人であれば、聞いたことがあるかもしれない。お猪口の大きさを表すときに使われているのだ。主に用いられるのは、2勺から5勺くらいのお猪口である。
一升
1升=10合=1.8L
一升瓶などからもわかるように、これは1合よりは大きい単位だ。1合の10倍に当たる。酒はもちろん、醤油、酒、みりん、酢などの調味料も一升で販売されていることが多い。しかし、昨今ではより使いやすい4合瓶(およそ720ml)が主流になりつつある。
一升瓶などからもわかるように、これは1合よりは大きい単位だ。1合の10倍に当たる。酒はもちろん、醤油、酒、みりん、酢などの調味料も一升で販売されていることが多い。しかし、昨今ではより使いやすい4合瓶(およそ720ml)が主流になりつつある。
一斗
1斗=100合=18L
油や塗料などの缶を1斗缶などと呼ぶことがあるが、こちらは1合の100倍、1升の10倍に当たる。居酒屋に卸す酒にも使われることがある。
油や塗料などの缶を1斗缶などと呼ぶことがあるが、こちらは1合の100倍、1升の10倍に当たる。居酒屋に卸す酒にも使われることがある。
一石
1石=1000合=180L
「いっこく」と読む単位は、1合の1000倍、1升の100倍、1斗の10倍に当たる。日常生活で使うことはないが、歴史上で「加賀百万石」などというときに使うことがある。
「いっこく」と読む単位は、1合の1000倍、1升の100倍、1斗の10倍に当たる。日常生活で使うことはないが、歴史上で「加賀百万石」などというときに使うことがある。
5. 日本酒1合の計り方
前述の通り、日本酒1合は180mlである。計量カップで測ることができる。また、コンビニなどでも販売されているワンカップ酒も180mlのものが多いので、1合である。
一合徳利は1合ではない?
最近、なかなか行くことができなくなってしまった居酒屋だが、過去に訪れたシーンを思い出してほしい。日本酒を頼むと徳利で、供されることがあるだろう。1合徳利、2合徳利など、徳利にラインで合数が表記されているものも多い。実はこれ、1合といいつつ、内容量は180ml入らないものもある。そもそも飲食店で使われるのは、八勺燗と呼ばれる8割程度入れるタイプが使われることが多い。徳利やメニューに「正一合」と書かれているものは、180mlである可能性が高い。
6. 米1合の計り方
1合という単位で日常的に使うのは、やはり米を計るときであろう。米を計るための計量カップが見当たらないときに、困らないよう米1合の重さを学んでおこう。
米1合の重さは?
米1合の重さをグラム換算するとおよそ150gだ。米の品種や玄米、白米、新米、古米など、条件によって、微差が生じることもある。
米1合の炊きあがりの重さは?
お米は炊き上がるとおよそ2倍になる。実際には、300〜350gになる。ちなみに浸水後、1時間経つとおよそ200gになる。こちらも微差があるが、覚えておくといざというときに役に立ちそうだ。
結論
1合とは、尺貫法と呼ばれる古い単位法の表記のひとつだ。体積を計る単位で、現代の単位ではおよそ180ml、180ccである。現在では、お米や日本酒を計るときに慣習的に使われている。ちなみに一般的な1カップは、200mlなので代用する場合は、注意が必要そうだ。