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トマトジュースの効果!飲むのは朝?夜?栄養や注意点まで詳しく解説

トマトジュースの効果!飲むのは朝?夜?栄養や注意点まで詳しく解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2021年9月 3日

今回はトマトジュースの効果について紹介する。トマトジュースはたくさんの栄養素が含まれていて、健康面によい影響をもたらす。その栄養素や効能、またいつ飲むのがより効果的なのかを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてほしい。

  

1. トマトジュースに含まれる主な栄養

トマトジュースには、私たちの健康によい効果をもたらす栄養素が含まれている。まずはトマトジュースに含まれる主な栄養素について、それぞれの健康への効果も含めて説明しよう。

リコピン(※1)

リコピンとは、野菜や果物などに存在する赤色や黄色の色素、カロテノイド(※2)のひとつである。トマトジュースに含まれているこのリコピンには、抗酸化作用があり、活性酸素(※3)の発生を抑えたり、活性酸素を取り除く効果がある。

カリウム(※4)

ミネラルの一種であるカリウムは、塩分の摂り過ぎを調整する機能がある。不足すると脱力感や食欲不振を引き起こす可能性があるため注意が必要だ。

ビタミンC(※5)

ビタミンCは水溶性のビタミンで、血液をはじめとした体液に溶け込む栄養素だ。代謝に必要とされる酵素の働きを補う効果がある。

食物繊維(※6)

整腸作用があり、便秘体質の人は積極的に摂取したい栄養素だ。

2. トマトジュースの効果・効能

トマトジュースに含まれるさまざまな栄養素を見ると、健康に対する効果や効能が多くありそうだと感じるだろう。また、元々「トマトジュースは健康によい」というイメージをもっている人も多いのではないだろうか。では、具体的に期待できる効果や効能は一体どのようなものがあるのか説明していこう。

美肌効果

リコピン(※1)の抗酸化作用によるアンチエイジング効果やメラニンの生成を抑制する効果が、肌質の改善に繋がる場合がある。ビタミンC(※5)によるコラーゲン生成を促す作用で、肌のハリを保つ効果も期待できる。

ダイエット効果

むくみを改善するために有効なカリウム(※4)が含まれているため、塩分の摂り過ぎで身体がむくんでしまうことを抑える効果がある。また、食物繊維(※6)の働きで腸内環境を整えることができれば、太りにくい体質への改善が期待できる。

インスリン(※7)に働きかけ血糖値の上昇を抑える効果

リコピン(※1)はインスリン(※7)の働きを促進する効果がある栄養素だ。インスリン(※7)とはホルモンの一種で、血糖値を一定に保つ働きがある。そのため、トマトジュースに含まれるリコピン(※1)によって血糖値の上昇を抑える効果が期待できる。

血中のコレステロールや中性脂肪を減らす効果

トマトジュースに含まれる食物繊維(※6)には、整腸作用だけではなくコレステロール値の低下を促す作用もあるとされている。また、脂質や糖などを、体外に排出する働きもある。

GABAが血圧を下げる効果も期待できる

GABA(※8)とはアミノ酸の一種で、血圧低下作用や精神安定作用が確認されている成分である。トマトジュースには、このGABAも含まれているため、血圧低下の効果も期待できるだろう。

3. トマトジュースは朝と寝る前、どちらに飲むのが効果的?

トマトジュースの効果を最大限に発揮させたいと考えたとき、飲む時間帯はいつがいいのか気になるだろう。ここでは、朝と寝る前にトマトジュースを飲む場合の効果について説明する。

朝にトマトジュースを飲む効果

カゴメ株式会社の研究によると、朝にトマトジュースを飲むとリコピン(※1)の吸収率が高くなることがわかっている。そのため、朝にトマトジュースを飲むことで、血糖値の上昇を抑制する効果がより期待できるだろう。

寝る前にトマトジュースを飲む効果

寝る前にトマトジュースを飲むことで、成長ホルモンの働きの活性化が期待できる。肌の新陳代謝や筋肉の回復を助ける成長ホルモンは、美肌効果や痩せやすい身体作りを助ける効果もあるとされている。

4. トマトジュースの飲み方

トマトジュースはそのまま飲んでも美味しいうえに効果も高い。しかし、より効果的な飲み方がある。効果的な飲み方や、トマトジュースを使ったレシピを紹介しよう。

そのままでもホットにしてもOK

まずはそのまま飲む方法だ。トマトジュースは冷たいものが一般的で、サラサラと飲みやすい。あまり知られていない方法としては、トマトジュースを電子レンジで加熱して飲むというやり方がある。冬の寒い時期にもぴったりな飲み方だ。

少量のオリーブオイルを混ぜて飲むのもおすすめ

小さじ1程度の少量のオリーブオイルを加えて飲むこともおすすめである。温めたトマトジュースにオリーブオイルを入れるだけで、スープのような味わいにすることが可能だ。

塩分や糖分が無添加のトマトジュースもある

一般的にトマトジュースには、塩分や糖分が含まれているものが多い。しかし、塩分や糖分が気になる場合は、無添加のトマトジュースも売られているので、成分表示を確認して購入するといいだろう。

トマトジュースで作るミネストローネのレシピ

トマトジュースを使ったミネストローネは、とても簡単にできるのでおすすめである。レシピは、トマトジュース・洋風スープの素・ベーコンやミックスベジタブルなどの具材を耐熱マグカップに入れて、電子レンジで加熱すれば完成だ。最後にオリーブオイルを小さじ1程度かけるとよい。多めに作りたい場合は、鍋を活用してみよう。

5. トマトジュースを飲むときの注意点

トマトジュースは健康によい効果が多くあるが、たくさん飲めば飲むほどいいというわけではない。参考までに100gあたりのトマトジュースのカロリーは15kcal(※9)・糖質量は3.3g(※9)・食塩相当量は0.3g(※9)だ。

1日の摂取量の目安は?

1日の摂取量の目安は、200mlである。

トマトジュースを飲み過ぎるとどうなる?

トマトジュースには、上記の通り糖分や塩分も含まれるので、飲み過ぎると血糖コントロールを乱してしまったり、塩分によってむくみがひどくなったりする可能性もある。せっかくリコピン(※1)や、カリウム(※4)による効果が期待できるトマトジュースなのに、飲み過ぎによって逆効果にならないように注意してほしい。

6. トマトのリコピンを効率よく摂取するポイント

上記で紹介したトマトジュースの飲み方の中に、効率よく、より効果を高めて摂取するポイントが含まれている。

オリーブオイルなどの油と一緒にとる

オリーブオイルなどの油と一緒にトマトジュースを飲むと、油に溶けやすい性質をもっているリコピン(※1)の吸収率をより高める効果が期待できる。

加熱することで吸収率がアップする

リコピン(※1)は温めることで吸収率が上がり、より効果を期待することができるので、おすすめだ。トマトジュースを温めるだけで、リコピンの吸収率アップが期待できる手軽さは、ぜひ試してみてほしい。

7. トマトジュースを効果的に取り入れて健康な身体を目指そう

トマトジュースに対して、何となく身体にいいイメージをもった人は多かったと思う。だが今回、含まれている栄養素や、その栄養素の効能を理解することで、より効果を知っていただけただろう。電子レンジで温めるだけ、油と一緒に摂取するだけでトマトジュースの効果を高めることができるので、ぜひ取り入れてほしい。
朝食に取り入れるなら、トマトジュースと具材を電子レンジで温めるだけで作れる、ミネストローネがおすすめだ。また、寝る前に摂取する場合も、身体を冷やさないように温めて飲むといいだろう。トマトジュースを生活に取り入れて、より健康的な身体を目指したい。

結論

トマトジュースを日常的に飲むことは、健康面によりよい効果をもたらすうえに、手軽に取り入れることができる。トマトが嫌いな人でも、トマトジュースであれば飲めるケースもあるかもしれないので、何種類かのトマトジュースを試してみることがおすすめだ。ぜひ、トマトジュースを毎日適量飲む習慣をつけてみてほしい。
(参考文献)
※1 リコピン
厚生労働省
抗酸化物質 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
※2 カロテノイド
厚生労働省
カロテノイド | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-007.html
※3 活性酸素
厚生労働省
活性酸素 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-041.html
※4 カリウム
厚生労働省
カリウム | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html
※5 ビタミンC
厚生労働省
ビタミン | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-027.html
※6 食物繊維
厚生労働省
食物繊維 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-016.html
厚生労働省
食物繊維の必要性と健康 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-001.html
※7 インスリン
厚生労働省
インスリン | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-011.html
※8 GABA
協和発酵バイオ株式会社
ギャバ(γ-アミノ酪酸)|成分と機能|協和発酵バイオの健康成分研究所
https://www.kyowahakko-bio-healthcare.jp/healthcare/aminoacid/yougo/3_04.html
※9 カロリー・糖質・塩分
文部科学省
野菜類/(トマト類)/加工品/トマトジュース/食塩添加 - 一般成分-無機質-ビタミン類-アミノ酸-脂肪酸-炭水化物-有機酸等
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06185_7
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  • 更新日:

    2021年9月 3日

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