- 糖質量:0.1g
- カロリー:7kcal
- 春雨:19.1g(※2)
- くずきり:22.5g(※3)
- 水溶性食物繊維0g
- 不溶性食物繊維:2.9g
- 75mg
- 0.5mg
1. しらたきとは?
しらたきは、細かい穴が開いた円筒に材料を入れ、お湯に押し出して固めて作られる。お湯のなかに出ていく白い糸状の姿が、しらたき(白滝)という名の由来である。
しらたきの原材料
しらたきの主原料は、こんにゃく芋である。すりおろしや粉状のこんにゃく芋に、凝固剤の水酸化カルシウムを加えて作られる。
しらたきと糸こんにゃくの違い
しらたきとよく似ている食材に糸こんにゃくがある。原材料や味は同じだが製法が異なり、糸こんにゃくは、固めた材料を糸状にカットして作られる。しかし、現在は明確に区別されていないため、同じものとして扱われている。関東ではしらたき、関西では糸こんにゃくと呼ばれることが多い。
春雨としらたきの違い
春雨もしらたきと見た目が似ているが、原材料が異なる。春雨の原料は、豆やじゃがいものでんぷんである。
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2. しらたきの糖質量
しらたきに含まれる糖質量はどのくらいなのだろうか。「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(※1~4)より、したらきの糖質量とカロリーを紹介する。
しらたきの糖質量とカロリー
しらたき100gあたりに含まれる糖質量とカロリーは、下記の通りである。
しらたき100gあたりには炭水化物が3.0g含まれるが、そのうち2.9gを食物繊維が占める。そのため、非常に低糖質な食品なのだ。また、たんぱく質もわずか0.2gで脂質は含まれないため、低カロリーである。(※1)
似ている食品と糖質量を比較
しらたきと似ている春雨とくずきりの100gあたりの糖質量は下記の通りである。
しらたきの糖質量は100gあたりわずか0.1gだが、春雨やくずきりは約20gである。比較すると、しらたきの約200倍もの量になるのだ。見た目が似ていても、糖質量に大きな違いがあるため選ぶ際には注意が必要だ。
3. しらたきの栄養成分と効果
しらたきは100gあたり96.5gを水分が占めており、エネルギー産生栄養素もほとんど含まれない(※1)。しかし、しらたきの栄養成分には健康に効果が期待できるものもある。しらたきに含まれる代表的な栄養素の100gあたりの含有量(※1)と、効果効能について見ていこう。
食物繊維
【しらたき100gあたりの含有量】
しらたきに含まれる食物繊維は、すべてが不溶性食物繊維である。水分を吸収し便のかさを増やす働きがあり、便秘の予防や改善に効果的な栄養素だ。有害物質を吸着し排出する働きもあるため、大腸がんなどのリスクを減らす効果も期待できる。また、善玉菌のエサとなることで、腸内環境の改善にも役立つ。(※4)
カルシウム
【しらたき100gあたりの含有量】
カルシウムはミネラルの一種で、主に骨や歯の構成成分となる栄養素である。十分な量を摂取することにより、骨粗鬆症などを予防し丈夫な骨や歯の形成、維持に役立つ。また、細胞分裂や筋肉収縮、神経興奮の抑制や血液凝固作用の促進など、さまざまな働きをする。(※5)
鉄
【しらたき100gあたりの含有量】
鉄もミネラルの一種で、約65%が血液中のヘモグロビンを構成する成分となる。主に酸素運搬に関与し、貧血の予防に役立つ。ただし、しらたきに含まれる鉄は吸収されづらい非ヘム鉄で、含有量も多くない。そのため、吸収されやすいヘム鉄を多く含む動物性食品を組み合わせるとよいだろう。(※6)
4. しらたきは糖質制限に向いている?
しらたきは、糖質制限中にもおすすめの食品である。その理由と食べ方のコツを見ていこう。
しらたき自体が低糖質な食品
しらたきの糖質量は100gあたりわずか0.1gで、春雨やくずきりと比較してもかなり低い(※1~3)。麻婆春雨や春雨スープなどの料理を作る際に、春雨の代用品として使用するのもおすすめだ。
ほかの食品と組み合わせやすい
しらたきは淡泊な味わいでクセがないため、さまざまな食品と組み合わせやすい。ごはんに混ぜ込んだりおかずやスープに使用したりすることで、食事全体の糖質量を減らすことができる。
結論
しらたきの原料はこんにゃく芋のため、糖質はほとんど含まれていない。また、カロリーもかなり低い。糖質制限中にも食べやすい食材といえるだろう。ほかの食品と組み合わせて栄養バランスを整えながら、上手に食事に取り入れよう。
(参考文献)
※1~3出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
※1:いも及びでん粉類/<いも類>/こんにゃく/しらたき
※2:いも及びでん粉類/<でん粉・でん粉製品>/(でん粉製品)/はるさめ/普通はるさめ/ゆで
※3:いも及びでん粉類/<でん粉・でん粉製品>/(でん粉製品)/くずきり/ゆで
※4~6出典:公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット
※4:食物繊維の働きと1日の摂取量
※5:カルシウムの働きと1日の摂取量
※6:ミネラル成分の鉄分の働きと1日の摂取量
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