目次
- ボウルにザル、キッチンペーパーを重ねる
- プレーンヨーグルトを乗せてふんわりラップをかけて冷蔵庫に入れる
- 1時間~半日、お好きな固さになったらできあがり
- ※1:独立行政法人農畜産業復興機構「まだまだあるぞ!牛乳の力」 https://www.alic.go.jp/doga/koho/koho_power.html
- ※2:一般社団法人Jミルク「乳たんぱく質のすべて」 https://www.j-milk.jp/report/study/h4ogb40000001268-att/h4ogb4000000128l.pdf
1. ヨーグルトの水切りをするとどうなる?

皆さんはプレーンヨーグルトの水を切ったことがあるだろうか?水分を抜くことで凝縮するため、まるでチーズのような味わいになるのだ。ここではそんな水切りヨーグルトの特徴を詳しく説明していこう。
水切りヨーグルトの特徴
水切りヨーグルトは、プレーンヨーグルトの食べ方、活用方法の一種だ。
フランスで人気のフレッシュチーズ・フロマージュブランのような濃厚な味わいが楽しめると話題を集めたことから、定番になった食べ方である。そもそもフロマージュブランは、乳酸菌を使って牛乳を固めて水分を抜いたものである。ヨーグルトは、ある意味この水分を抜く前の状態とも言いかえることもできるのだ。すなわち水切りヨーグルトとフロマージュブランは親戚同士、味わいが似ていることもうなずける。
水切りヨーグルトはヨーグルトの水分を抜いたものなので、やや固めの質感。はちみつやジャムをかけてそのまま食べるもよし、ハーブなどを組み合わせてスプレッドにしたり、ソースにしたりとアレンジも無限大だ。
2. ヨーグルトの水切り方法

ヨーグルトの水切りが人気を集めたもうひとつのゆえんは作り方が簡単であること。ここではその方法を詳しく解説していこう。
置いておくだけ
水切りヨーグルトは、その名の通りヨーグルトの水を切るだけである。このため、非常に簡単に作ることができる。
ちなみにボウルはザルの大きさに合わせて計量カップやグラスで代用してもいいだろう。ザルはスープ濾しを使ってもいい。少量であれば茶漉しでも作ることができる。またコーヒードリッパーとコーヒーペーパーを活用して作ることもできる。
時短を叶えるには
ヨーグルトの水切りをより時短で作るには、重しをするといい。これは豆腐の水切りと同じ原理だ。そのほか電子レンジにかけることもできるが、分離する、乳酸菌が死滅するなどの可能性があることを知ったうえで行うといい。この場合は、600Wで2分ほど加熱したヨーグルトを上記と同じ要領で水を切れば完成だ。
3. ヨーグルトの水切りができたら

ヨーグルトを水切りすると水分が出てくる。これはホエーというもので、栄養満点。ここではそのホエーの使い方や水切りヨーグルトの保存方法についてまとめていこう。
冷凍保存も可能
水切りヨーグルトの保存期間は、2~3日程度。このため、すぐに使えない場合は冷凍保存することもできる。ただし、風味が変わってしまう可能性があるので、できれば使い切れる量、食べ切れる量ごとに水切りするのがおすすめだ。
ホエーも使える
ヨーグルトの水切りをすると水分=ホエー(乳清)が出てくる。実はこのホエー、すごいパワーを秘めた存在としていま、注目を集めている。ホエーは乳タンパク質のひとつで、その特徴は小腸で素早く吸収されることにある。即効性が非常に高く、医療現場で活用されることもあるという。
さらに感染予防や骨の強化、体内の抗酸化物質の生合成を助ける、腸内環境の改善、鉄の吸収を助けることでの貧血予防など、非常にさまざまな効果があるとされているのだ。またしなやかな筋肉を作ることから、プロテインとしての利用にも期待されている。(※1、2)
栄養満点のホエーは捨てることなく、活用するとよい。そのままスムージーなどのドリンクにしたり、ドレッシングに活用するなどするといい。そのほかパンケーキを作るときに水分の一部として加えるともちもちとした食感になる。また肉や魚のマリネ液に活用するのもおすすめだ。
結論
ヨーグルトの水切りは、プレーンヨーグルトの食べ方の一種である。水を切ることでヨーグルトの味わいが濃縮するので、そのままではもちろんチーズケーキやサラダ、ディップなど幅広く活用が可能だ。副産物として得られる栄養満点のホエーも捨てることなく、活用したい。
(参考文献)
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