1. 冠婚葬祭の読み方や意味

社会生活を営む上で、人と人とのつきあいとして欠かせないのが冠婚葬祭だ。まずは読み方と意味を確認しておこう。読み方は冠婚葬祭(かんこんそうさい)と読み、「冠」「婚」「葬」「祭」の4つの文字すべてに意味がある。
冠婚葬祭は、それぞれ「元服、婚礼、葬儀、祖先の祭礼」という日本古来の4つの儀式のことを意味し、祝と弔いの儀式の総称である。日本では昔から、これら4つを生涯でとても重要な儀式として大切にしてきた。
ちなみに、「元服」の読み方は、「げんぷく」である。元服とは、昔の風習で大人になる儀式であった。いまでいうなら「成人式」のような意味を持つ。冠婚葬祭の冠=元服が元であるが、現在では冠の意味は多様化している。次の項で詳しく解説しよう。
冠婚葬祭は、それぞれ「元服、婚礼、葬儀、祖先の祭礼」という日本古来の4つの儀式のことを意味し、祝と弔いの儀式の総称である。日本では昔から、これら4つを生涯でとても重要な儀式として大切にしてきた。
ちなみに、「元服」の読み方は、「げんぷく」である。元服とは、昔の風習で大人になる儀式であった。いまでいうなら「成人式」のような意味を持つ。冠婚葬祭の冠=元服が元であるが、現在では冠の意味は多様化している。次の項で詳しく解説しよう。
2. 冠婚葬祭の冠の由来

冠婚葬祭の冠(かん)の由来は、元服という儀式の冠からきている。
冠の由来 元服とは
元服とは「男子が成人したことを周りに示す儀式」のことで、奈良時代以降から行われていた。年齢は多少の幅があるが、数え年で12歳から16歳の男子が、氏神さまの前で大人の髪型に結い、冠をつけてもらうという儀式だ。
現在では、元服を「成人式」と呼び、20歳になった祝いの行事となっている。そのため、冠婚葬祭の冠は、由来である元服=成人式にあたるが、現代では、そのほか人生の節目の祝いの行事全般をさしている。
現在では、元服を「成人式」と呼び、20歳になった祝いの行事となっている。そのため、冠婚葬祭の冠は、由来である元服=成人式にあたるが、現代では、そのほか人生の節目の祝いの行事全般をさしている。
3. 冠婚葬祭の冠の行事

冠婚葬祭の冠(かん)は、人生の節目の祝いの行事全般をあらわすため、成人式以外の行事もたくさんある。以下に代表的なものを紹介しよう。
冠(かん)の行事
- お宮参り
- 初節句
- 七五三
- 入学祝いや卒業祝い
- 成人式
- 就職祝い
- 還暦など長寿の祝い
「誕生からの人生の節目として、成長過程を祝う儀式」と、とらえておけばよいだろう。歳を重ねてからも主役となる長寿祝いなどがあり、家族や親族で祝える、おめでたい行事であることがわかる。
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4. 冠以外の冠婚葬祭の意味についてもまとめておこう

冠以外の冠婚葬祭の意味を簡単に解説しよう。
婚(こん)の意味と行事
婚(こん)とは婚礼のことを意味しており、婚礼にまつわるすべての行事をさしている。
- お見合い
- 婚約
- 結納
- 披露宴
- 婚姻届を出すことなど
葬(そう)の意味と行事
葬(そう)とは、葬儀全般を意味しており、人の死に関わる儀式をさしている。
- 通夜
- 葬儀
- 告別式
- 法要など
祭(さい)の意味と行事
祭(さい)とは、先祖の礼をまつるという意味である。古来はお盆や法事をさしていたが、現代では親族が交流する年中行事全般をさすようになった。
- 法事
- お盆
- 正月
- お彼岸
- お中元やお歳暮など
祭は夏祭りや地域の祭りをイメージしてしまいそうだが、元々はお盆や法事をさしているため、祭りのことではない。間違いやすいので正しく理解しておこう。
結論
冠婚葬祭は、大人のマナーとして理解しておきたいテーマである。婚礼や葬儀についてはなんとなく理解していても、冠や祭の意味については、あまり正確に知られていないのではないだろうか。ことばの意味としては「大人になる儀式」が由来となるが、ほのぼのとしたおめでたい行事が多くあるのが冠の特徴だ。今回は冠婚葬祭の冠を中心に解説してきたが、冠婚葬祭はよく使うことばなので、この機会にきちんと理解しておこう。
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