このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
換気回数とは?必要な回数の計算方法と定められている基準を解説!

換気回数とは?必要な回数の計算方法と定められている基準を解説!

投稿者:ライター 西村七海 (にしむらななみ)

2021年5月27日

「換気回数」という言葉をご存知だろうか。換気を行う回数や窓を開ける回数のように思えるかもしれないが、実はそうではない。換気回数とは、室内の空気が一定の時間の間に入れ替わる回数を指している。当記事では、換気回数の基本的知識や計算方法、定められた基準について解説していく。健康にも大きく関わる換気について、より詳しく知ってみよう。

  
この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

1. 換気回数とは?

換気回数は、室内の空気が一定の時間の間に入れ替わる回数のことであり、換気係数ともいう。1時間に室内に入る空気量(換気量)を、部屋の容積(床面積×天井高)で割った値である。1時間に室内の空気が何回入れ替わったかを、「回/h」で表す。

換気回数は建築基準法で細かく規定されている!

昔の日本家屋は隙間が多く風通しがよかったため、自然に換気ができていた。しかし近年はマンションなどの機密性が高い建物が増えており、意識的に換気を行う必要がある。建材や家具から出る化学物質(ホルムアルデヒドなど)によるシックハウス症候群が、過去に社会問題となり、2003年には対策として建築基準法が改正された。建築基準法では、シックハウス対策のために、換気設備の設置義務や建築材料、そして換気回数について、細かく規定されている。

2. 必要な換気回数や量の計算方法

換気回数の意味がわかったところで、次に気になるのが自宅の部屋の必要な換気回数や量ではないだろうか。ここでは、換気回数や換気量の計算方法を解説する。

必要な換気回数の求め方

必要な換気回数(回/h)は、必要換気量(m3/h)を、部屋の容積(m3=立法メートル)で割った値。つまり計算式は、「必要換気回数=必要換気量÷部屋の容積」となる。

必要換気量の求め方

必要換気量(m3/h)は、部屋の床面積当たりの換気量(m3/m2・h)に、部屋の面積(m2=平方メートル)を掛けて求められる。計算式は「必要換気量(m3/h)=換気量(m3/m2・h)×部屋の面積(m2)」となる。

部屋の床面積当たりの換気量は、住宅の場合「9.0m3/m2・h」。ただしこれは、二酸化炭素が0.1%になるよう計算されたものであり、部屋で過ごす人数が増えればその分換気量も増えるため注意しよう。また、換気設備の換気量は必要換気量の一部として充てられる。

3. 換気回数に関する基準

2003年にシックハウス対策として改正された建築基準法。その換気回数に関する基準を紹介していく。また、昨今猛威を振るうコロナウイルス対策としての換気についても見ていこう。

換気設備の設置が義務化されている

建築基準法の改正により、建築物に機械換気設備の設置が義務化された。ホルムアルデヒドが出ない建材を用いるようになった建築物でも、化学物質は家具からも発散される。そのため、原則として設置することが義務となったのだ。

住宅の換気設備の基準

住宅の居室では、0.5回/h以上の換気量を基準として、24時間換気システムなどの設置が義務付けられた。1時間で部屋の空気が半分入れ替わり、2時間ですべての空気が入れ替わることになる。

換気回数の緩和

天井の高さが一定以上あれば、換気回数の緩和を受ける。高さ2.9〜3.9m未満であれば、0.4回。3.9〜5.8m未満であれば0.3回。5.8〜11.5m未満であれば0.2回。11.5m以上であれば、0.1回と定められている。

天井裏や収納スペースにも換気設備が必要?

天井裏や収納スペース、床下、壁内も、居室へホルムアルデヒドが流れ込むのを防ぐ必要がある。そのため「建材による措置」「気密層、通気止めによる措置」「換気設備による措置」の3つのうち、どれか1つを行わなければならない。換気設備による措置の場合は、居室に加え、天井裏や収納スペースなども換気可能なものとしなければならない。

コロナ対策の換気

コロナウイルス対策には、密閉、密集、密接の3つの密を避けることが重要であるといわれている。中でも、密閉を避けるために換気は絶対に必要だ。天候上可能な限り、常に換気を行うのが望ましい。できれば2箇所以上の開口部を設け、空気の流れを作る工夫をするとよい。悪天候などで困難な場合には、30分に1回、数分間は窓を開けて換気しよう。また、換気口となる窓やドアなどは大きく開け、短時間でも効率よく換気が行えるようにする。

窓がない室内では、ドアを開けて換気扇を回し、空気を入れ替える。換気扇もない室内の場合は、扇風機やサーキュレーターを稼働させ、室内の空気を開け放ったドアから出すようにして換気を行う。

結論

換気回数とは、室内の空気が一定時間に入れ替わる回数を指し、換気係数ともいわれる。必要換気回数は、必要換気量と部屋の容積から計算することが可能だ。空気の汚れは健康に悪影響を与えてしまう。とくにコロナウイルスの対策としても、換気は非常に重要である。正しく換気を行い、健康的な生活を心がけよう。
この記事もCheck!
  • 更新日:

    2021年5月27日

ランキングランキング

    ページトップへ ページトップへ