1. エアコンの標準取り付け工事費用の相場

エアコンを取り付ける際、一般的な設置条件下で行われる基本の工事は「標準取り付け工事」と呼ばれる。追加料金がかからない標準取り付け工事を行えるかどうかは、配管の長さや室外機の設置場所、室内機を設置する壁の材質など、さまざまな条件が関わってくる。
以下ではエアコンの標準取り付け工事の条件や、かかる費用を解説しよう。ただしそれらは工事業者によって異なってくるため、あくまで一例として考えてほしい。
以下ではエアコンの標準取り付け工事の条件や、かかる費用を解説しよう。ただしそれらは工事業者によって異なってくるため、あくまで一例として考えてほしい。
エアコン標準取り付け工事の一般的な条件
- 室内機と室外機をつなぐ配管や連絡電線、ドレンホースが4m以内に収まるか
- 壁に配管用の穴が開いているか
- 室内機を木造もしくはモルタルの壁に設置できるか
- 室外機を地面もしくはベランダに設置できるか
- 既存のアース線に接続できるか
エアコン標準取り付け工事の費用相場
以上の条件を満たして標準取り付け工事を行える場合、かかる費用は1万~2万2千円が相場だ。費用は取り付けるエアコンの対応畳数によっても変わり、6畳~12畳の場合は1万円前後、14畳以上の場合は1万5千円以上になることが多い。
2. エアコンの取り付けで費用が追加される例

エアコンの取り付けにかかる一般的な費用相場を紹介したが、標準取り付け工事の範囲外の場合は費用がさらに上がる。次からは追加の費用がかかる場合の主な事例と、それぞれの費用相場を解説する。
室内機と室外機の位置が遠い場合
室内機と室外機は、配管や連絡電線、ドレンホースでつながっている。それらが4m以内に収まらない場合は、それぞれの延長工事が必要だ。また室外機を1階に置き、室内機を2階に設置する場合も、追加費用が発生する。
この場合、標準取り付け工事の費用にプラスして5千円前後はかかると見ておこう。配管は1m延長するごとに3千円前後かかるので、室内機を3階以上の高所に設置する場合はさらに費用が上がる。
この場合、標準取り付け工事の費用にプラスして5千円前後はかかると見ておこう。配管は1m延長するごとに3千円前後かかるので、室内機を3階以上の高所に設置する場合はさらに費用が上がる。
壁の材質が特殊な場合
室内機を設置する壁の材質が木やモルタル以外の場合も、ビスが打てないので追加費用が発生するだろう。たとえばコンクリートや砂壁、土壁などの特殊な材質が当てはまる。
コンクリートの場合はプラス2千円、砂壁や土壁の場合はプラス千円程度が相場だ。
コンクリートの場合はプラス2千円、砂壁や土壁の場合はプラス千円程度が相場だ。
室外機を地面やベランダ以外の場所に設置する場合
室外機を壁面や屋根の上に設置したり、天井から吊るしたりする場合も費用が上がる。室外機を固定するための金具や足場となる台の有無にもよるが、だいたい7千~1万7千円の費用がかかるだろう。
配管用の穴開け工事が必要な場合
設置予定の壁に配管用の穴がなく、別途開けなくてはいけない場合も追加費用がかかる。相場は壁の材質にもより、木・モルタル・石膏ボードは4~5千円、コンクリートは1万円以上かかる場合が多い。
配管にカバーをつける場合
配管の劣化を防ぎたい、見映えをよくしたいなどで配管にカバーをつける場合、1万円前後の費用がかかる。
エアコン用のコンセントがついていない場合
エアコンは消費電力が大きいため、普通のコンセントは使用できない。エアコン専用のコンセントがないなら、設置工事が必要だ。専用コンセントの設置には1万3千円程度の費用がかかると思っておこう。
3. 家電量販店でのエアコンの取り付け費用

エアコンの取り付けは、エアコンを購入した家電量販店に依頼するのが手っ取り早い。ここでは有名家電量販店におけるエアコンの取り付け費用(2021年4月現在)をまとめた。いずれも標準取り付け工事にかかる税込費用で、追加で発生する費用は含めていない。なお()内は取り付けるエアコンの冷房能力だ。
家電量販店ごとのエアコン取り付け費用
- ビックカメラ:10,780円(3.6kw以下)、15,950円(3.7kw以上)
- ヤマダデンキ:10,466円(3.6kw以下)、15,714円(3.7~4.0kw)、18,857円(4.0kw以上)
- ヨドバシカメラ:10,780円から(3.9kw以下)
- ケーズデンキ:10,466円(4.0kw以下)、18,857円(4.1kw以上)
- エディオン:13,420円から
4. エアコンの取り付け費用を抑えるコツ

エアコンの取り付けには最低でも1万円ほどの費用がかかり、財布に厳しいと感じた方もいるだろう。そこで最後に、エアコンの取り付け費用を抑えるコツを3つ紹介する。
中古エアコンを設置する
中古のエアコンは、新品よりも取り付けにかかる費用が安い傾向にある。7千円前後で取り付けできるので、安価で取り付けたい方は中古品の購入も検討してみよう。
複数の業者に見積もりを依頼する
エアコン取り付け業者に事前に見積もりを依頼し、費用を比較するのもひとつの手だ。それによって安価な費用で作業してくれる業者を見つけやすいだろう。しかし費用だけでなく工事の質ももちろん重要だ。詳細な説明をしてくれるか、質問に丁寧に答えてもらえるかなどの点もチェックしたい。
自分でエアコンを取り付ける
業者に依頼せず、自分でエアコンを取り付ける方法もある。ただし取り付けにはある程度の知識や技術が必要なので、どうしても業者に頼めない場合に検討しよう。
結論
エアコンの取り付けには少なくとも1万円以上の費用がかかり、室内機や室外機を設置する場所や、他に発生する工事の有無によってさらに上がる場合も多い。エアコンの設置費用を抑えるためには、複数の業者に見積もりを出して検討するなどの工夫がおすすめだ。
この記事もCheck!