1. 換気扇のファンの種類

キッチンの換気扇のファンには、「プロペラファン」「シロッコファン」「ターボファン」の3種類がある。まずは種類ごとに特徴を見てみよう。
プロペラファン
換気扇というと、基本的にはプロペラファンを指している。外壁に面した壁に設置され、プロペラ型のファンで室内の空気を吸い込み、直接外へと排出する仕組みの換気扇だ。その構造上、壁に大きな穴を開けなければ設置ができない。高層階や、気密性の高い部屋では風量が落ちやすく、あまり適していないタイプである。また、風量によっては音が大きくなりやすい。
シロッコファン
シロッコファンは、レンジフードとも呼ばれる。レンジフードはコンロの上部にあるシロッコファンと、それを覆うように設置されたフードのこと。ダクトを通じて空気を排出する仕組みのため、外壁に面していない壁や、壁から離れた場所にも設置できるのが特徴だ。プロペラファンよりも風の影響を受けにくく、フードによって、煙やにおいを効率的に集めて換気ができる。
ターボファン
プロペラファン、シロッコファン両方の特徴をあわせ持つのが、ターボファン。大きな風量が必要なときに用いられることが多く、最も換気効率がよい種類である。さらに、プロペラファンよりも静音性に優れ、掃除がしやすいのが特徴だ。ただし、ターボファンは比較的高額な点がデメリットといえる。
2. 換気扇の形状の種類

プロペラ型の換気扇は、基本的に同じような形状だ。しかしレンジフードは、形状も3種類に分けられる。
ブーツ型(深型)
ブーツ型は、レンジフードの3種類の中で最もスタンダードなタイプ。戸建てや集合住宅など、あらゆるキッチンに取り付けが可能であり、多くの家庭で設置されている換気扇だ。料理のにおいや煙を集める性能が高い形状でもある。シロッコファンだけではなく、従来からあるプロペラファンに後付け可能な点が大きな特徴だ。
スリム型(薄型)
スリム型は3種類のレンジフードの中で、現在主流になりつつあるタイプだ。シンプルでスマートな見た目から、インテリアを気にする方にも人気の換気扇。見た目のよさだけではなく、凹凸が少ない形状により、手入れが簡単な点も魅力である。
フラット型(浅型)
フラット型は、薄くコンパクトな省スペースタイプ。天井に高さのないキッチンや、スペースが限られた場所にも設置しやすいのが特徴だ。ただし真上を向いて掃除をすることになるため、慣れない方にとっては負担になりやすい点がデメリットといえる。
3. キッチンにおすすめの換気扇の種類

換気扇の種類の中では、シロッコファン、つまりレンジフードが主流だ。そこで、キッチンにおすすめのレンジフードタイプの換気扇を紹介しよう。
キッチンスタイルによって取り付け方が違う?
キッチンにも、アイランド型やペニンシュラ型、I型・L型などのスタイルがある。前章で、レンジフードには3種類の形状があることを解説したが、キッチンスタイルに合わせた「取り付け方」も重要なポイントだ。その点も踏まえ、おすすめの換気扇を見ていこう。
アイランド型キッチンにおすすめの換気扇
アイランドキッチンは壁に面していないため、天井取り付けタイプの換気扇が適している。レンジフードの形状でいえば、スリム型がおすすめだ。天井取り付けタイプの換気扇は、高機能なものが多い傾向にある。
ペニンシュラ型キッチンにおすすめの換気扇
キッチンの1つの面が壁に面しているペニンシュラ型には、横壁面取り付けタイプの換気扇が適している。リビングやダイニングからもよく見えるオープンキッチンは、インテリアとしても機能するスリム型のスタイリッシュな換気扇がおすすめだ。
I型・L型キッチンにおすすめの換気扇
I型・L型は、壁に沿ってキッチンが設置されているスタイル。壁面取り付けタイプの換気扇がよいだろう。壁面に取り付けることで天井にスペースができ、広々として見える。レンジフードの形状も、ブーツ型やスリム型、フラット型に対応できるため、住宅事情に合った種類を選ぼう。
結論
換気扇の種類には、プロペラファンとシロッコファン、そしてターボファンの3つがある。現在は、レンジフードとも呼ばれるシロッコファンが主流だ。レンジフードにはさらに3つの形状があり、キッチンスタイルによって取り付け方が異なる。当記事のおすすめの換気扇を参考に、自宅のキッチンに合った種類を見つけてほしい。
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