目次
1. 縦書きでの住所の数字の書き方

ダイレクトメールなどは、ほとんどが横書き住所で見慣れている。しかし「これは縦書きがマナーだな」と思える郵便物がある。では、住所を縦書きにする場合のルールはあるのだろうか。
漢数字を使うのが正式マナー
縦書き住所では、漢数字を使うのが正式マナーとなっている。このマナーを知らずに履歴書などで算用数字を使ってしまうと「ビジネスマナーがわかっていない」と評価されてしまう可能性がある。
2桁以上の数字は十や百を省略する
縦書き住所で漢数字を使うとき「十」「百」はどのように表記したら良いのか悩むところだ。住所を縦書きする場合の番地は、2桁以上であれば十や百は省略するのがマナーだ。たとえば、81番地なら「八一」、番地が1888番地なら「一八八八」となる。
0は「◯」を使う
縦書き住所では、漢数字を使うことがマナーとなっているが、では「0」はどのように表現したら良いのだろう。算用数字の「0」は漢数字では「〇」で表現する。たとえば「810」なら「八一〇」となる。
読みにくい場合は算用数字を使っても良い
縦書き住所を漢数字で表現すると、少し困ったことが起こる。たとえば123番地と表記しなければならない場合「一二三」を縦に書くと単なる横棒の羅列になって、非常にわかりにくい。誤配達の原因にもなりかねないので、このような場合には算用数字を使っても良いことになっている。
郵便番号は算用数字を使う
たとえ縦書き住所であっても、郵便番号は算用数字を使うのが一般的だ。封筒に郵便番号を記入するための枠がある場合には、その中に数字を1文字ずつ記入しよう。もし枠がない場合には、郵便番号の3桁目と4桁目の間にハイフンを入れる。たとえば「231-8100」という具合だ。
2. 縦書きでの住所の英語の書き方

最近では、ビル名などにアルファベット表記をするところが多くなっている。縦書き住所にする場合、英語やアルファベットはどのように表記するのが正しいのだろうか。
ビル名で頭文字が2文字で並んでいるときには、漢数字と同じようにそのまま縦書きで表記する。たとえば「YSビル」といった場合はYとSを縦書きにする。一方、外国人の名前や会社名がひとつの単語になっている場合は、アルファベット部分だけ横書きに表記する方がわかりやすいだろう。
3. 住所の書き方以外で知っておきたい封筒マナー

郵便物を受け取った側は、手紙の向こう側にいる人を想像するものだ。とくに履歴書やビジネスレターではマナーを重要視するので、封筒の書き方には注意が必要だ。
目的に合った封筒を選ぶ
封筒で書類などを郵送する場合に注意したいのが、封筒選びだ。用途に合わせた封筒選びをしよう。たとえば、就職活動で履歴書を郵送する場合、封筒のサイズは角型2号が一般的だ。角型2号はA4サイズがちょうど収まるサイズのこと。ほとんどの履歴書はA4サイズなので、折れないようにA4サイズのクリアファイルで挟んで送ることが望ましい。
「様」と「御中」を使い分ける
宛名の最後を「様」にするか「御中」にするか悩む方も多いだろう。相手の名前がわかっているのなら「様」で良い。相手が会社や部署宛てであれば「御中」を使おう。役職名がわかっているなら「○○部長」と書けば良く「様」をつける必要はない。
「在中」を正しく使う
封筒の表書きに「○○在中」という表記を見ることがある。これは、とくに重要な書類が入っているときに記載する方法だ。たとえば「請求書在中」「履歴書在中」など、必ず目を通してもらいたい、後回しにしてもらいたくないという場合に記載する。
縦書きの場合には封筒の左端に、横書きの場合には封筒の右下に「○○在中」と表記するのが一般的だ。目立つように赤字で書いておこう。
結論
縦書きで住所を書くときの数字は、漢数字を使うのがマナーだ。漢数字を使うときにはルールがあり、2桁以上の数字の十や百は省略して、0は〇を使う。しかし、読みにくい場合には、算用数字を使っても問題はない。配達の人に読みやすくする配慮も大切だ。ビジネスレターの場合には、マナーを重視することが多いので、縦書きの住所表記はマスターしておこう。