目次
- 1. 住所を縦書きする際の数字は算用数字?漢数字?
- 2. 【住所の数字】を縦書きする際のルール
- 3. 【郵便番号の数字】を縦書きする際のルール
- 4. 【年月日や階数の数字】を縦書きする際のルール
- 5. 【英語の文字】を縦書きする際のルール
- 6. 封筒の書き方や選び方に関する基本的マナー
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1. 住所を縦書きする際の数字は算用数字?漢数字?

縦書きをする際の数字の書き方としては、「算用数字」を用いるか「漢数字」を用いるかというのが大きな焦点になってくる。結論は以下のとおり。
「誰にとっても読みやすい」ほうを選ぶのが正解
先に原則をお伝えすると、住所を縦書きする場合の数字(番地等。以下同)は漢数字である。一方、住所を横書きする場合の数字は算用数字が基本だ。ただし、そのルールに縛られすぎると、ときとして読み手(配達員さんなど)に誤った情報を伝えることになる。
もっとも重要なことは読み手に正しく伝わるかどうか。これを念頭に置いていただき、以下、住所を縦書きする場合の数字の書き方についての解説を読み進めていただきたい。
2. 【住所の数字】を縦書きする際のルール

まずは、住所を縦書きする際の数字の書き方・基本的ルールから詳しく解説していこう。
住所の番地などは「漢数字」を使う
お伝えしたように、住所を縦書きする場合、番地等の数字は算用数字ではなく漢数字を使うのがマナーだ。履歴書を送る封筒などで縦書きに算用数字を使うと、(採用に直結するとは考えにくいが)ビジネスマナーが乏しいと判断されるかもしれない。
住所の番地など2桁以上の数字は「十」「百」を省略

住所を縦書きする場合、番地等の数字で「十」「百」などは省略するのが基本である。たとえば81なら「八十一」ではなく「八一」、188なら「百八十八」ではなく「一八八」である。
読みにくければ「算用数字」を使ってOK

たとえば123番地は、漢数字で書くと「一二三」だが、書き方によっては非常に見分けにくく、132番地「一三二」とも受け取られかねない。これでは正しい住所に届けられないため、冒頭でお伝えしたように「誰にとっても読みやすい」ほう、つまり算用数字を用いてもよい。
3. 【郵便番号の数字】を縦書きする際のルール

まずは、住所を縦書きする際の数字の書き方・基本的ルールから詳しく解説していこう。
マスが縦並びなら郵便番号は「漢数字」
郵便番号を書くマスが縦に並んでいた場合、または横書きのポストカードなどでも縦向きで使用する場合など、郵便番号を縦に書くときはいずれも漢数字を用いる。103であれば「百三」ではなく「一〇三」である。
マスが横並びなら郵便番号は「算用数字」
年賀状などのハガキはマスが横並びである。ゆえにわざわざ漢数字を用いるケースは少ないかもしれないが、マスが横並びなら算用数字を用いよう。
4. 【年月日や階数の数字】を縦書きする際のルール

続いて、年月日などを記載する場合の数字の書き方を解説しよう。
年月日などは「十」や「百」を省略しない
日付を縦書きする際は、住所の番地等とはルールが異なる。たとえば平成32年は「平成三二」ではなく「平成三十二年」と書くのが正解だ。仮に令和100年があったとしたら「令和一〇〇年」ではなく「令和百年」である。
階数も基本的には「十」や「百」を省略しない
同じく階数を書く場合も、基本的には省略しない。35階なら「三五階」ではなく「三十五階」とするのが原則だ。
5. 【英語の文字】を縦書きする際のルール

建物名や人物名などがアルファベットというケースも大いに考えられる。この場合はどのように書くのが正解なのだろうか?
建物名はアルファベット1文字ずつ縦書きする
たとえばYSビルなら、画像のように「YS」を縦書きにする。ただしこちらもケースバイケースで、以下のような書き方のほうが読みやすい(読み手に伝わりやすい)ケースもある。
人物名や社名はアルファベットだけ横書きする
外国人の名前や会社名など、ひとつながりのアルファベットを無理にわけると非常に読みづらいことがある。この場合は、当該アルファベットだけを横書きにするほうがわかりやすい。
6. 封筒の書き方や選び方に関する基本的マナー

数字の縦書きもそうだが、それ以外にも社会人なら知っておくべき封筒の書き方に関するマナーがある。いずれも基本的なものなので、ぜひ頭に入れておこう。
「様」と「御中」の使い分け
宛名の最後を様にするか御中にするか悩む方も多いだろう。社名や部署だけでなく、お相手の名前までわかっていれば(記載するならば)「様」でよい。ただし「〜部長」など、お相手の役職を書いたときは「様」は不要だ。一方、個人ではなく会社や部署宛てであれば「御中」を使う。
「在中」の記載を忘れない
「請求書在中」「履歴書在中」など、必ず目を通してもらいたいときに強調する意味も、お相手に何が届いたのかを伝える意味もある。縦書きの場合には封筒の左端に、横書きの場合は封筒の右下に記載するのが一般的だ。目立たせたければ赤字にしよう。
住所と宛名の文字バランスを間違えない
宛先(住所)を大きく書きすぎて社名や宛名とのバランスが崩れた、ということも意外に多い。住所は宛名よりもひと回り小さめに書くのが基本だ。先に社名や宛名を書いてしまい、そこからバランスをとって住所を書いていくといった方法もある。
封筒の書き方・マナーはこちらで解説
用途に適した封筒を選ぶ
たとえば履歴書を郵送する場合、封筒のサイズは角形2号が一般的だ。A4サイズがちょうど収まるサイズである。折れないように、A4サイズのクリアファイルに入れて送るとよいだろう。このように用途や送る用紙のサイズに適した封筒を選ぶことも大切だ。
封筒のサイズ一覧はこちらで解説
料金不足にはくれぐれも気をつける
切手の料金不足は絶対に避けたいミスである。返送されてしまう、またはお相手に不足分を払わせることになりかねないためだ。このミスを防ぐには、郵便局の窓口で出すのが原則。郵便物が出せるコンビニもあるが、コンビニ店員は計量をしてくれない(してくれたとしても、責任は追ってもらえない)のでご注意を。
結論
住所の数字を縦書きにする場合、原則は漢数字を用いる。だがもっとも大切なことは、「読み手に正しく伝わること」である。基本のルールを押さえた上で、より読みやすい・伝わりやすい書き方をするのが、大人の配慮だろう。ビジネスレターはとくにマナーを重視することが多いので、縦書きの書き方はマスターしておくことが大切だ。
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