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クッションの洗濯方法は?型崩れを防ぐコツや素材ごとの注意点も解説

クッションの洗濯方法は?型崩れを防ぐコツや素材ごとの注意点も解説

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2021年11月19日

クッションは定期的に洗濯したほうがよいアイテムのひとつだ。ただしご家庭で洗濯できるクッションとできないクッションがあるため、正しく見分ける必要がある。手洗いする場合と洗濯機を使う場合に分けて洗い方を解説するとともに、型崩れを防ぐ干し方のコツなどもお伝えする。

  

1. クッションは洗濯したほうがよい

ソファーに並ぶクッション
クッションを洗濯したほうがよい理由や、どれくらいの頻度で洗濯すべきかといった基本的なところから解説する。

クッションに溜まる汚れとは

【垢や皮脂、フケや汗、糸くずや食べかすなどさまざま】

クッションには、触れたときに付着する垢や皮脂汚れ、あるいは汗、寝転がったときに付着するフケや髪の毛、衣類などの糸くずや食べかす、飲みこぼしなどさまざまな汚れが溜まる。空気中のホコリなども当然付着する。

【ダニやカビが発生していることも】

ほどよい湿気や汚れはダニやカビなどの大好物だ。一度も洗濯しておらず、かつそうした汚れがたっぷり付着しているクッションだった場合、中でダニが繁殖していたり、最悪カビが生えていたりすることも考えられる。クッションの洗濯がいかに大切か、お分かりいただけるだろう。

クッションはどれくらいの頻度で洗濯すべき?

使用頻度や汚れ具合などによって変わってくるが、カバーは月1〜2回を目安にしよう。クッション本体は汚れやにおいが気になったとき、あるいは3カ月に1回などと決めてしまうのもよい。長くても半年に1回、できれば季節ごとに1回と考えておこう。ただし使用頻度が低いときはそこまでこまめに洗濯しなくても構わない。除菌スプレーを使ったり干したりといったお手入れでもOKだ。

2. 洗濯できるクッションかどうかの見分け方

洗濯表示
クッションには自分で洗濯できるものとできないものがある。その見分け方を覚えておこう。

洗濯表示を確認する

クッションの洗濯表示に「洗濯機」や「洗い桶」のイラストが描かれていれば、ご家庭で洗濯できるクッションだ。「手洗イ」の文字や「洗い桶に手」のイラストがあれば手洗い(またはそれに近い弱水流コース)で洗濯できる。「30」「40」といった数字があれば液温の上限を意味する。また「弱」や洗い桶の下に「ー」などがあれば弱水流コースで洗濯できるといった意味になる。
一方、洗濯機や洗い桶に「×」が描かれている場合はご家庭で洗濯できないクッションなので、クリーニングなど別の方法を探そう。なお洗濯表示には新旧がある。詳しく知らないという方はぜひこの機会に消費者庁のホームページなどで調べておこう。(※1)(※2)

3. クッションの洗濯方法|手洗いする場合

洗濯桶で手洗いしているところ
ご家庭で洗濯できるクッションだった場合の洗い方を解説していこう。まずは手洗いする方法から説明する。なお洗濯機で洗えるクッションでも、ダメージを少しでも減らしたいときは手洗いがおすすめだ。

用意するもの

  • おしゃれ着用中性洗剤
  • 洗濯ネット
  • 洗濯桶(またはバケツや洗面ボウルなどでもOK)
  • 大判のバスタオル
以上を用意しよう。洗濯ネットは必須ではないが、洗濯機で脱水する際はあったほうがよい。またダウンやビーズ、フェザーといった「飛び出すと困る」中身のクッションだったときも洗濯ネットに入れるのがおすすめだ。大きすぎず小さすぎず、ジャストサイズのものを選ぼう。

手洗いの仕方

  • 洗濯桶に30℃程度の水をはり、おしゃれ着用中性洗剤を適量溶かす
  • カバーを外したクッションを洗濯ネットに入れる(中身により)
  • クッションを洗濯桶に作った洗濯液にしっかり浸す
  • 水が汚れなくなるまで押し洗いする(水は適宜入れ替える)
  • 洗濯ネットに入れ、洗濯機で30秒〜1分脱水する
  • 押し洗いと同じ要領で、泡立たなくなるまで数回すすぐ
  • 再度洗濯ネットに入れ、洗濯機で30秒〜1分脱水する(またはタオルドライ)
  • 干す
以上がご家庭でクッションを手洗いするときの流れだ。場合によっては押し洗いしたあとの脱水を省いてもよいので、様子を見ながら判断してほしい。また脱水時間は、洗濯槽の回転が安定してからのものである。なお洗濯機で脱水すると、多少なりともダメージを受けることがある。心配な方はバスタオルに水分を吸収させる「タオルドライ」を選択しよう。

4. クッションの洗濯方法|洗濯機を使う場合

縦型洗濯機
続いて洗濯機でクッションを洗う方法を説明する。

用意するもの

  • おしゃれ着用中性洗剤
  • 洗濯ネット
  • 大判のバスタオル
基本的にはこの3つがあればOKだ。

洗濯機で洗う方法

  • クッションを洗濯ネットに入れる
  • やや多めの水位にセットし、おしゃれ着用中性洗剤を適量投入する
  • 「手洗い」「ドライ」「おしゃれ着」など弱水流コースに設定する
  • 脱水時間を30秒〜1分に設定したらスタートボタンを押す
  • 脱水が終わったら速やかに取り出して干す
原則としてクッションのみで洗濯することになるが、このとき水の量が少ないと十分洗いきれないことがある。節水したいところかもしれないが、ここはぜひたっぷりの水で洗ってあげてほしい。なお脱水時間を設定できないときは、面倒だが手動で停止させよう。手洗いのときと同様に、脱水せずタオルドライを選んでもよい。

5. クッションの洗濯に失敗しないためのポイント

ソファーの上に並ぶいろいろなクッション
クッションを洗濯するうえで知っておきたいポイントや注意点をまとめたので、こちらも覚えておいてほしい。

ポリエステルのクッションを洗うとき

ポリエステルは洗濯機で洗えるなど、取り扱いがもっとも楽なクッションの素材だ。とくに問題となりそうな部分はないが、熱に弱い点だけ覚えておこう。乾燥機などはNGだ。

ウールや綿のクッションを洗うとき

コーティングが劣化してフェルト状に固まってしまうおそれがあるため、洗濯しないほうがよい。クリーニングに出してキレイにしてもらおう。

ダウンやフェザーのクッションを洗うとき

基本的には手洗い推奨だが洗濯機でも洗える。どの素材もそうだが、ダウンやフェザーはとくにしっかり乾燥させることが大切だ。数日かかるかもしれないので、天気予報なども確認しておこう。クッションによっては、乾燥機OKというものもある。

ビーズクッションを洗うとき

生地にほつれや破れがあると、洗濯している最中にマイクロビーズが飛び出して悲惨な状態になってしまうことがある。事前に入念にチェックするとともに、洗濯ネットに入れた状態で洗おう。

ウレタンのクッションは洗濯しないほうがよい

低反発枕などにも使われるウレタンは水に濡らしてはいけない。カバーは洗ってもよいがウレタンは一度濡らすと復活させられないため、除菌スプレーなどでのお手入れに留めておこう。

そばがらのクッションも洗濯しないほうがよい

そばがらはとにかく乾燥しにくい。湿ったまま使っているとカビなどの原因になるため ウレタン同様に水洗いは避けて除菌スプレーなどでのお手入れに留めておこう。

6. 洗濯したあとのクッションの正しい干し方・乾かし方

平干しネットにぬいぐるみを干している写真
洗濯はうまくいっても、干し方が悪いと型崩れを招いてしまうおそれがある。完全に乾くまで油断は禁物だ。

型崩れを防ぐためにも「平干し」をしよう

クッションの型崩れを防ぐには、なんといっても平干しが効果的である。

【平干しネットを使う】

100均などでも手軽に手に入る「平干しネット」を使うのが便利だ。セーターやニットなど、ハンガーに吊るして干すと自重で伸びてしまうような衣類も、平干しネットで干せば型崩れを防げる。ひとつ持っておいて損はないアイテムだ。

【物干し竿を2本使う】

平干しネットがなければ、物干し竿を2本使って簡易的なクッション置き場を作ろう。その上にのせて乾かせばよいのだが、風が強い日などは落ちてしまうことがあるため気をつけてほしい。

「風通しのよい場所で陰干し」が理想

クッションによっては天日干しOKというものもあるかもしれないが、紫外線によるダメージや色あせなどのリスクを少しでも減らすには、風通しのよい場所で陰干しをするのがベストだ。

完全に乾いてから空気を含ませるとふんわりする

しっかり乾いたのを確認してから、手で形を整えつつ上下に振るなどして、クッションの中に空気を含ませよう。これでふんわり仕上がるはずだ。

「浴室乾燥機」「サーキュレーター」などを使う方法も

少しでも早く乾かしたいときは、乾燥機ほど高温にならず素材へのダメージも少ないと考えられる浴室乾燥機を使ってみてはいかがだろうか?クッションを平干しネットに置いて浴室のランドリーバーなどに吊るし、浴室乾燥機を使えば天気の悪い日なども速やかに乾かせるだろう。あるいは室内干しにしてサーキュレーターなどの風を当てるといった方法もある。
いずれにせよ、濡れている時間は少しでも短いほうが雑菌などが繁殖しにくい。ケースバイケースで適した方法を選択しよう。

7. クッションはコインランドリーで洗濯してもよい?

コインランドリーの洗濯乾燥機の写真
コインランドリーであれば洗濯から乾燥まで短時間で済むうえ、夜間や天気が悪い日なども利用できて便利である。だがクッションの場合は慎重に判断したほうがよさそうだ。

クッションの洗濯にコインランドリーを利用する場合のリスクや注意点

  • ドラムに叩きつけるように洗うため、クッションがダメージを受けやすい
  • 乾燥機が高温になることから、同じく素材への影響が心配
  • 洗剤が自動投入されるコインランドリーの場合は液性の確認が必要
  • ダウンなど柔軟剤を使用しない素材の場合も確認が必要 など
コインランドリーの洗濯機がドラム式だった場合、ドラムに叩きつけながら洗うため多少なりともダメージを受けるおそれがある。また機種などによっては乾燥機が80℃など非常に高温になる。ダニ退治にはもってこいだが、熱に弱い素材の場合は控えたほうがよいだろう。そのほか、ご家庭で洗濯する際はおしゃれ着用中性洗剤を使用するが、コインランドリーがどのような洗剤を使っているかは分からない。自動投入だった場合は液性の確認もしておこう。

8. クッションの洗濯は素材に合った方法で

おしゃれなクッション
クッションが洗濯できるかどうかは、洗濯表示で確認しよう。あわせてメーカーのホームページあるいはクッションが入っていたパッケージ、洗濯方法が書かれた取扱書なども確認してほしい。お伝えしてきたように素材によって洗濯のポイントが異なるほか、水濡れNGという素材もある。クッションの素材に合わせて適切な洗濯方法を選ぶことが大切だ。

結論

水洗いOKのクッションであればご家庭で洗濯できる。おしゃれ着用中性洗剤や洗濯ネット、平干しネットなどを用意しておこう。洗濯機で洗う際は弱水流コースを選ぶこと、脱水する際はごく短時間で済ませることなどのポイントも忘れずに覚えておこう。
(参考文献)
※1:消費者庁「洗濯表示(平成28年11月30日まで)」
※2:消費者庁「洗濯表示(平成28年12月1日以降)」
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  • 公開日:

    2019年3月 6日

  • 更新日:

    2021年11月19日

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