目次
- 1. リュックは洗濯機で洗っても大丈夫?
- 2. リュックを洗うときの洗剤は?
- 3. リュックの洗い方|洗濯機で洗う場合
- 4. リュックの洗い方|手洗いする場合
- 5. 洗濯したリュックの脱水方法と干し方
- 6. リュックは乾燥機にかけられる?コインランドリーで洗っても大丈夫?
- 7. 洗濯機や手洗いで洗ったリュックを速く乾かしたいとき
- 8. リュックの部分汚れや軽い汚れを簡単に落とす裏ワザ
- 9. 革製リュックの洗い方やお手入れ方法は?
- 10. リュックを長く使うための日々のお手入れ
- ナイロン
- ポリエステル など
- 帆布(ハンプ=キャンバス地)
- 綿
- 色の濃い綿
- 麻 など
- 外せるパーツはすべて外す
- 色落ちしないかチェックする
- おしゃれ着用中性洗剤
- 洗濯ネット(リュックがちょうど入るサイズの大きさのもの)
- リュックの中身を出す
- 取り外せるパーツをすべて外す
- ホコリやゴミなど手で取り除ける汚れは取り除く
- リュックを洗濯ネットに入れる
- 洗濯機に洗剤を投入する
- 「ドライ」「手洗い」など弱水流コースですすぎまでおこなう
- すすぎが終わったら停止し、バスタオルなどで水分を拭き取る
- 逆さまにして風通しのよい日陰に干す
- おしゃれ着用中性洗剤
- 洗濯桶(なければシンクや洗面ボウルでも)
- リュックの中身を出す
- 取り外せるパーツをすべて外す
- ホコリやゴミなど手で取り除ける汚れは取り除く
- 洗濯桶に40℃以下のぬるま湯を入れて洗剤を溶かす
- リュックを沈めて持ち上げる「押し洗い」をする
- ぬるま湯を2〜3回交換しながら泡立たなくなるまですすぐ
- バスタオルなどで水分を拭き取る
- 逆さまにして風通しのよい日陰に干す
- 馬毛ブラシ
- 皮革用クリーナー
- 皮革用オイル(保革油)
- 優しくブラッシングして表面の汚れを落とす
- シミなどの汚れをクリーナーを使って落とす
- オイルを馴染ませて保湿する
1. リュックは洗濯機で洗っても大丈夫?

リュックの汚れを落とすにはクリーニングか買い替えるかしか選択肢がないと思っている方もいるかもしれない。だが洗濯機で洗えるリュックは意外と多い。
まずは洗濯表示を確認しよう
洗濯表示に「洗濯機」または「たらい」のマークがある場合はご家庭の洗濯機で洗えるリュックだ。「手」のマークや「手洗イ」の文字があれば手洗いできるという意味になるので、洗濯機ではなく手洗いをしよう。
ただし洗濯機やたらいがあっても「バツ印」が付いているリュックはご家庭での水洗いは控えたほうがよい。なお洗濯表示は平成28年12月1日から新しいものに変わっている。新旧混在している状態なので、詳しく知りたい方は消費者庁のサイトをチェックしてみてほしい(※1)(※2)。
洗濯表示がなければ素材でもある程度判断できる
洗濯表示が薄くなったり剥がれたりして確認できないこともある。メーカーのホームページで調べられればよいが、それも難しいときは素材で判断しよう。
【洗濯機で洗えるリュックの素材】
あくまで一般的な例だが、こうしたリュックであれば洗濯機で洗える可能性が高い。
【洗濯機で洗わないほうがよいリュックの素材】
一方、こうした素材のリュックは洗濯機で洗わないほうがよい。帆布や綿は一見洗えそうだが、防水加工が施されているものがある。洗濯機で洗うとコーティングが剥がれたり、風合いを損ねたりするおそれがあるため手洗いがよいだろう。「色の濃い綿」や「麻」なども、色落ちするおそれがあるため洗濯機ではなく手洗いがおすすめだ。
洗濯機も手洗いもNGなリュックの素材とは
本革あるいは合皮といったリュックは水に弱い。シミや型崩れ、カビなどの原因になるため洗濯機はもちろん、手洗いも控えたほうがよいだろう。こうしたリュックのお手入れについては後述しているので、そちらを参考にしてほしい。
2. リュックを洗うときの洗剤は?

ドラッグストアの洗剤コーナーには色々なタイプの洗濯洗剤が並んでいる。リュックを洗うときはどのタイプの洗剤を使えばよいのだろうか?
リュックを洗うときはおしゃれ着用中性洗剤がおすすめ
洗濯用洗剤には「弱アルカリ性」や「中性」などがあるが、リュックを洗うときは中性洗剤、とくにおしゃれ着用中性洗剤がおすすめだ。パッケージの「液性」欄で確認しよう。弱アルカリ性は中性よりも洗浄力が強く、皮脂汚れや食べこぼしなどのしつこい汚れを落とせる反面、素材へのダメージは中性よりも大きい。中性洗剤は弱アルカリ性と比べて洗浄力こそやや劣るものの、素材に優しくダメージが少ないといった特徴がある。
3. リュックの洗い方|洗濯機で洗う場合

リュックの洗い方を解説していこう。まずは洗濯機を使って洗う方法からだ。
洗濯する前の準備
洗濯機でも手洗いでも同じだが、付属品やクッションなど外せるものはすべて外そう。色落ちチェックは、白い布などを水で濡らし、中性洗剤の原液を少量含ませてリュックにしばらく押し当てる。布に色が移らなければOKだが、移ったときは色落ちのリスクがある。洗濯機で洗うのを控え、手洗いで様子を見ながら洗うなどしよう。
用意するもの
リュックを洗濯機で洗う方法
洗濯機で脱水までおこなうとリュックが型崩れすることがある。すすぎまでの設定にして、タオルドライなどで脱水しよう。あるいは30秒などごく短時間だけ脱水するといった方法もある。天日干しすると色あせといったトラブルを招くおそれがあるため、干すときは陰干しがおすすめだ。
部分的な汚れは使い古しの歯ブラシなどでこすり洗いする
細かい部分の汚れ、あるいはごく一部的な汚れなどは使い古しの歯ブラシでこすり洗いをするといった方法もおすすめだ。水に濡らしたブラシに洗剤を1滴たらし、優しくこすり洗いをしたのち十分にすすごう。
4. リュックの洗い方|手洗いする場合

手洗い=面倒に感じるかもしれないが、意外と簡単だ。そのうえ洗濯機よりも色落ちや型崩れのリスクが低い。もちろん洗濯機で洗えるリュックを手洗いするのもOKだ。
用意するもの
リュックを手洗いする方法
汚れは水よりもお湯のほうが落ちやすいのだが、温度が高すぎると色落ちや生地の傷みを招くおそれがある。必ず40℃以下のぬるま湯を使おう。押し洗いだけでは落ちない汚れは、先ほど紹介したように使い古しの歯ブラシなどを使ってこすり洗いをしよう。
5. 洗濯したリュックの脱水方法と干し方

洗濯機でガッツリ脱水したり、干し方が適当だったりすると、型崩れを起こすおそれがある。脱水方法や干し方についても正しく理解しておくことが大切だ。
リュックの正しい脱水方法
洗濯機でも手洗いでも脱水のポイントは同じだ。型崩れを防ぐため、絞らずに両手で押すようにして水分を出そう。ある程度水分が出たらバスタオルにくるみ、手でポンポンと叩くようにして水分をタオルに移していく。リュックの中の水分は、新聞紙やバスタオルを詰め込んで吸収させるとよい。
リュックの正しい干し方
きちんと乾かさないと雑菌が繁殖して生乾きのイヤな臭いがしたり、カビが発生したりすることもある。時間がかかっても完全に乾燥させることが大切だ。速く乾かしたいからと、直射日光の当たる場所に干すと生地がダメージを受けるおそれがある。風通しのよい日陰に干すようにしよう。リュックの底面は水分が溜まりやすい。つまり乾きにくいため、逆さにして干すことをおすすめする。
型崩れが気になるときは平干しもおすすめ
干している(吊るしている)間に型崩れしてしまうのがイヤなら、リュックの中に新聞紙やバスタオルを詰め込んで平干ししよう。この場合も風通しのよい日陰が基本になる。ただし中に詰め込んだ新聞紙やバスタオルは、水分を吸収したころを見計らってこまめに交換することが大切だ。濡れたまま放置すると乾きにくいだけでなく、雑菌が繁殖したりカビが生えたりする原因になるので気をつけよう。
6. リュックは乾燥機にかけられる?コインランドリーで洗っても大丈夫?

速やかに乾かしたいときは乾燥機を使いたくなるかもしれない。あるいはコインランドリーの洗濯乾燥機で一気に、といったことを考える方もいるだろう。
リュックを乾燥機にかけることはおすすめしない
機種にもよるが、60〜80℃など高温になるうえドラムにリュックが叩きつけられるため、生地が傷んだり型崩れを起こしたりするおそれがある。とくにナイロンなどの生地は熱に弱いし、金具や付属品などが熱で変形したり変色したりするおそれもある。できれば乾燥機は使わないほうがよいだろう。
コインランドリーは使い方に注意が必要
「水に強い生地(ナイロン、ポリエステルなど)」「金具や付属品などパーツがない(極めて少ない)」「防水加工が施されていない」といったリュックはコインランドリーの洗濯機でも洗える。コインランドリーで洗濯する際は「洗濯乾燥機」ではなく「洗濯機」を選ぶとよいだろう。前者はノンストップで乾燥まで進むため、リュックが傷むおそれがある。また洗濯乾燥機も洗濯機も、脱水時間を個別に設定することができない。脱水時にダメージを受けて傷むおそれがあることも十分理解したうえで利用しよう。
7. 洗濯機や手洗いで洗ったリュックを速く乾かしたいとき

どうしても明日までに乾かしたい、ということもあるかもしれない。だが天日干しはNGだし、乾燥機の使用も控えたほうがよいし...と困ってしまうこともあるだろう。そんなときは次のような方法を試してみよう。
浴室乾燥機を使う
ご家庭に浴室乾燥機が付いているのであれば、ぜひ積極的に活用しよう。乾燥機ほど高温になるわけではないし、またドラムに叩きつけられることもないため生地に優しい。ただ干すよりも速く乾かせる可能性が高くなる。
サーキュレーターなどで風を当てる
部屋干しにして、サーキュレーターなどで風を当て続けるといった方法もある。サーキュレーターがなければ扇風機やエアコンなどでもOKだ。
8. リュックの部分汚れや軽い汚れを簡単に落とす裏ワザ

リュックが全体的ではなく部分的に汚れているという場合、あるいはごく軽い汚れの場合などは、わざわざ洗濯機を使ったり手洗いしたりしなくてもキレイにできる。日々の汚れなどはこれだけでも落とせる可能性が高いのでぜひ覚えておこう。
プラスチック消しゴムでこする
ごく普通のプラスチック消しゴムで汚れをこすってみよう。表面的な軽い汚れであれば、これだけでも落とせる。
メラミンスポンジでこする
「激落ちくん」など研磨作用のあるメラミンスポンジを使う方法もある。水に濡らして軽く絞ったら汚れをこすってみよう。
消しゴムやメラミンスポンジを使う際の注意点
可能性としては低いかもしれないが、こすった部分だけ色落ちするおそれがゼロではない。まずは目立たない場所で試してからにするとよいだろう。またメラミンスポンジはとくに、ゴシゴシ力を入れすぎると生地が傷むことも考えられる。軽くこする程度に留めておくのが賢明だ。
9. 革製リュックの洗い方やお手入れ方法は?

洗濯機で洗えない、手洗いもできないという本革や合皮製のリュックの洗い方(お手入れ方法)を紹介する。
用意するもの
革製リュックのお手入れ方法
基本的にはほかの革製品のお手入れと同じだ。あくまで優しくブラッシングすることを心がけよう。またクリーナーは汚れ落としだけでなく、艶出しや防水効果が得られるものもある。いろいろ探して自分がほしいものを選ぼう。革製品はお手入れするほど味わいが出るのが醍醐味だ。ぜひ丁寧にお手入れをして自分だけのリュックに育ててほしい。
革製リュックは保管方法も重要
ほかのリュックにも共通するが、とくに革製は直射日光や温度、湿度などに気をつけてほしい。「風通しのよい日陰」かつ「温度や湿度が低い場所」で保管するように心がけよう。保管中の型崩れなどが心配な方は、クシャッと丸めた新聞紙を詰め込んで形を整えておくとよいだろう。
10. リュックを長く使うための日々のお手入れ

最後に、大切なリュックを少しでもキレイな状態で長く使っていくためにやっておきたい、日々のお手入れについて解説する。
汚れが軽いうちにお手入れをする
洗濯機や手洗いがOKとはいえ、水洗いすれば多少なりとも生地にダメージがある。洗う回数が増えれば型崩れのリスクも増えるし寿命が縮まることも考えられる。部分汚れなど軽度のうちにお手入れをして、蓄積させないようにしよう。消しゴムやメラミンスポンジなどは便利なのでぜひ活用してみてほしい。
使ったあとはよく乾燥させてから収納する
使ったあとのリュックには背中や肩の汗、空気中の湿気などが付着している。これをそのままクローゼットなどに収納したり放置したりすると、雑菌の繁殖によるにおいやカビの発生を招くおそれがある。室内の風通しのよい場所にひと晩干しておくなどして乾燥させよう。泥汚れなどは、乾いたあとに不要な歯ブラシなどを使ってこすり落としておこう。
通気性のよい場所に収納する
革製リュックでもお伝えしたが、保管場所の環境はたいへん重要だ。直射日光が当たらず、風通しがある程度あって湿気が溜まりにくい場所を選ぼう。また床に置くよりも、イスの背もたれに掛ける、あるいはフックに掛けるなど浮かせた収納のほうが湿気が溜まりにくい。適当な場所が見当たらなければ木の板などでも構わない。可能な限り通気性を確保した状態で保管しよう。
結論
洗濯機または手洗いできる素材のリュックなら、クリーニングに出すよりもコストや時間を抑えられる。中性洗剤を使い、型崩れや色落ちにさえ気をつければリュックの洗濯は決して難しいものではない。ぜひ本稿を参考に、洗濯機や手洗いによるリュックのお手入れに挑戦してみてほしい。
(参考文献)
※1:消費者庁「洗濯表示(平成28年11月30日まで)」
※2:消費者庁「洗濯表示(平成28年12月1日以降)」
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