目次
- 1. ユニットバスとは
- 2. ユニットバスの使い方|シャワーのみの場合
- 3. ユニットバスの使い方|お湯を貯めて湯船に浸かる場合
- 4. ユニットバスの使い方|タオルや衣類の置き場所は?
- 5. ユニットバスを清潔に保つ使い方のコツ
1. ユニットバスとは

「ユニットバス」と聞いてどのような浴室を思い浮かべるだろうか?賃貸アパートやマンション、ホテルなどに設置されている、トイレと洗面台、浴槽が一体になったものをイメージする方も多いだろう。
工場で成型された浴室のこと
ユニットバスとは、工場の時点ですでに成型された浴室を指す言葉だ。「ユニット工法」で作られたバス(浴室)という意味である。現場で組み立てる場合もあれば、工場である程度組み立ててから現場で完成させるケースもある。
トイレと洗面、浴槽が一体になったものが「3点ユニットバス」、洗面と浴槽が一体になったものが「2点ユニットバス」、浴室のみのものが「1点ユニットバス」といったように種類がある。一般的なのは冒頭に登場した3点ユニットバスだろう。本稿でも、3点ユニットバスの使い方について解説を進めていく。
2. ユニットバスの使い方|シャワーのみの場合

それでは、3点ユニットバス(以下、ユニットバス)の使い方を解説していこう。「シャワーのみで済ませる場合」と「湯船に浸かる場合」に分けてお伝えしていく。まずは前者、シャワーのみの場合の使い方から見ていこう。
シャワーカーテンを浴槽の内側に入れて広げる
ユニットバスについているシャワーカーテンは、浴槽の内側に入れるのが正解だ。外側ではトイレの床などまで水浸しになってしまうため注意しよう。なお、浴槽の内側を濡らしておくと、シャワーカーテンがくっついてくれる。身体にまとわりつくといったストレスを回避できるはずだ。
髪や身体を洗う
シャワーカーテンを内側に入れて広げ、お湯も適温になったら髪と身体を洗っていこう。立ったまま、浴槽に座って、などは個人の自由だ。なお足裏を洗う際は、くれぐれも転倒に注意しよう。とくに繊維強化プラスチックなどの場合、足裏にボディソープが付いているとツルツル滑る。両足裏を一気に洗うと転倒するおそれがあるため、片足ずつ洗うことをおすすめする。
シャワーカーテンの汚れを落とす
髪や身体を洗っている最中に跳ねたシャンプーやボディソープ、皮脂や抜け毛などがシャワーカーテンに付着する。これをそのままにしてしまうと、カビが生えることがある。頭と身体を洗い終えたら、上がる前にシャワーカーテンの汚れも流しておこう。キレイになったら、広げて少しでも乾きやすくしておくことも忘れないようにしたい。
3. ユニットバスの使い方|お湯を貯めて湯船に浸かる場合

寒い日など、湯船にお湯を貯めてゆっくり温まりたいこともある。ユニットバスは浴槽の外側がトイレや洗面なので、床を濡らしてしまうと不便だ。では、どのようにすればよいのだろうか?
シャワーカーテンを浴槽の外側に出してお湯を貯める
シャワーのみの場合とは逆に、浴槽にお湯を貯めるときはシャワーカーテンを外へ出す。その前に濡らさないように注意しよう。あとはゴム栓をしてお湯を貯めれば準備は完了だ。
湯船に浸かって身体を温めたらお湯を抜く
お湯が貯まったらゆっくり身体を温めよう。このときもシャワーカーテンは浴槽の外側だ。
十分温まったら、ゴム栓を外してお湯を抜こう。
シャワーカーテンを浴槽の内側に入れて広げ、髪や身体を洗う
お湯を抜いたらシャワーカーテンを浴槽の内側に入れ、髪や身体を洗おう。お湯を「抜きながら」髪や身体を洗い始めてもOKだが、シャワーカーテンは内側に入れておくことを忘れないようにしよう。
最後にシャワーカーテンの汚れを落として上がる
シャワーのみの場合と同様に、最後にシャワーカーテンに付着した汚れを洗い流して広げてから上がろう。
【髪や身体を洗ってから、湯船に浸かりたいときは?】
先に髪や身体を洗ってから、浴槽にお湯を貯めてゆっくり温まりたいという方もいるだろう。この場合は、まず「シャワーのみの場合」の手順で髪や身体、シャワーカーテンの汚れを洗い流す。その後、シャワーカーテンを浴槽の外側に出して(多少、トイレ側の床が濡れるのは仕方がない)、ゴム栓をしてお湯を貯める。あとはのんびり浸かり、適当なところでお湯を抜いて上がればOKだ。
4. ユニットバスの使い方|タオルや衣類の置き場所は?

ユニットバスには脱衣所や、専用の衣類カゴなどがないことがほとんどである。着ていた衣類や着替え、タオルなどはどこに置いておけばよいだろうか?
タオルやバスマットは浴槽のすぐ近くに置いておく
トイレや洗面側の床がびしょ濡れになるのを防ぐため、タオルやバスマットは浴槽のすぐ近く(少し手を伸ばせば届くところ)に置いておくとよい。
衣類はユニットバスの外や便ふたの上、棚の上などに置いておく
着替えはユニットバスの外でもOKだが、トイレの便ふたの上や、洗面の上に棚などがあればそこでもよいだろう。
5. ユニットバスを清潔に保つ使い方のコツ

3点ユニットバスにはトイレや洗面も付いている。せっかくなので、これらの使い方についても解説しておこう。
トイレ|履物を用意する
ユニットバスのトイレを使うときは、防水性のあるスリッパなどの履物を使うようにするとよい。注意しながら入浴していても、どうしても床が濡れてしまうことがあるためだ。靴下などが濡れると面倒なので、スリッパは用意しておこう。
床|できる限り物を置かないようにする
ユニットバスの床は濡れやすいため、できる限り物を置かないほうがよい。置いたとしても水濡れに強いもの、すぐに動かせるものなどにしよう。
洗面|極力物を減らし、吊るす収納を心がける
歯ブラシなどは、鏡に吸盤で取り付けるホルダーで保管する、壁がマグネットならマグネットタイプのフックを取り付けるなど、できる限り「吊るす」「浮かせる」収納を心がけよう。洗面台そのものが狭いため、物も極力減らしておくことが大切だ。
壁・天井|浴槽や床などと一緒に掃除する
湿気やホコリなどが溜まるほか、髪や身体を洗ったときの石鹸カスなども付着する。毎日洗うのは大変だが、定期的に掃除をしておこう。シャワーをかけまくる方法もあるが、床がびしょ濡れになるためフロアワイパーなどで拭き掃除をするのがおすすめである。
換気扇|フィルターを定期的に掃除する
ユニットバスの換気扇は小型のものが一般的だ。ホコリが溜まりやすい上、湿気も多いのでカビが生えやすい。小型ゆえ掃除もさほど苦ではないはずなので、月1回など定期的にお手入れをしておこう。
湿気対策・カビ対策は?
24時間換気扇を回しっぱなしにする、可能であれば上がるときに水気を拭き取っておく、入浴直後は扉を閉め切った状態で換気扇を回しておくといった方法がある。またカビ対策として、シャワーカーテンの汚れを落としておくこと、乾燥しやすいように広げておくことなども忘れないようにしよう。燻煙タイプの防カビ剤を半年に1回など使うのもおすすめだ。
結論
ユニットバスは使いづらいというイメージをお持ちの方も多いかも知れないが、コツさえ押さえておけば快適に使用できるはずだ。シャワーカーテンがあるため少々面倒な部分はたしかにあるものの、本稿を参考にぜひユニットバスを上手に使いこなしていただきたい。
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