1. シンサレートの特長

シンサレートは1960年代にアメリカの素材メーカーで開発がはじまり、1970年代後半には衣服などに使用されるようになった化学繊維だ。さまざまな特長があり、日本でも多くの製品に使用されている。
断熱性が高い
代表的なシンサレートの特長に、断熱性の高さが挙げられる。ポリエステルとマイクロファイバーの細い繊維の間に空気を溜め込むことで、熱を逃がさないようにしている。
速乾性が高い
シンサレートは吸水率が低く、水にぬれてもすぐに乾くという特長がある。汗をすぐに乾かすこともできるため、蒸れにくく快適に使用することができる。
軽くて持ち運びやすい
シンサレートは断熱性が高いため、薄くても寒さを感じにくいという利点もある。製品の重量を軽くできることから、持ち運ぶときにも負担を感じにくい。軽さと機能性が求められるアウトドアやスポーツでも重宝されており、登山家やオリンピック選手がシンサレート製品を使用した実績もある。
布団や防寒具などに使われる
シンサレートの断熱性の高さや軽量性を活かして、布団などの寝具や、上着、手袋などの防寒具が製造されている。速乾性にも優れているため、シンサレート製の布団には自宅で手軽に洗濯できるものもある。洗濯した場合でもほかの繊維に比べるとヘタリにくく、寝心地はそれほど悪くならないと考えられている。
2. シンサレートは燃えるゴミと粗大ゴミのどちら?

シンサレートが使われている製品を処分するときは、何ゴミとして捨てればよいのだろうか。
ゴミの分類は、シンサレートが使われている製品による
シンサレート製品のゴミ分類は、製品の品目により異なる。たとえば、スポーツウエアなどの服を処分するときには、状態がよければ古着にし、穴が開いていたり汚れたりしていて再利用できない場合は、燃えるゴミとして扱うことが多い。
古着として捨てるときは、洗濯をして透明度の高い袋に入れて出す。場合によっては、雨の降っていない収集日に出すのを求められることもある。
古着として捨てるときは、洗濯をして透明度の高い袋に入れて出す。場合によっては、雨の降っていない収集日に出すのを求められることもある。
燃えないゴミとして扱われる場合も
シンサレートは化学繊維であるため、ゴミとして出すときには燃えないゴミの扱いになるケースもある。たとえば守谷市では、破れたり汚れたりしている古着に化学繊維が含まれるものは、燃えないゴミとして捨てるように定めている。シンサレートが使われている衣類の処分方法は、自治体により異なるので事前に確認しておこう。
布団の場合は燃えるゴミか粗大ゴミ
シンサレート製の布団は、各自治体の布団の捨て方にしたがって処分するとよい。布団を燃えるゴミとして捨てることができる自治体では、切断したり小さくたたんでひもでしばったりして、燃えるゴミの処分方法に準じて処分をする。粗大ゴミとして扱う自治体では、事前に粗大ゴミ収集センターに申し込みをして、処分手数料を支払ってから収集してもらう。
3. 各自治体におけるシンサレート製布団の処分方法

シンサレート製の布団を処分するときの規定は、各自治体で異なっている。横浜市と高崎市を例に挙げて、処分にかかる料金や具体的な処分方法を紹介する。
横浜市の場合
横浜市では、シンサレート製の布団は基本的に粗大ゴミとして扱われる。ただし、小さく折りたたんで1辺が50cm未満となる場合は燃えるゴミに出すことができる。粗大ゴミを処分したいときは、事前の申し込みが必要になる。申し込みから収集までには2週間ほどかかるため、早めに連絡しておくとよい。
電話かインターネットで横浜市の「粗大ごみ受付センター」に連絡して、収集を希望する品目名や大きさを伝えよう。処分手数料や収集日が指示されるので、それにしたがって処分準備を進める。処分手数料の目安は、布団2枚までは200円なので、横浜市内の郵便局やコンビニエンスストアなどで「収集シール」を購入し、料金を支払う。
各自治体で有効なシールは異なるので、誤ってほかの地区のシールを買わないようにしよう。シールに氏名を記入したらシンサレート製布団の目立つ場所に貼り付け、収集日の午前8時までに所定の場所に出そう。
電話かインターネットで横浜市の「粗大ごみ受付センター」に連絡して、収集を希望する品目名や大きさを伝えよう。処分手数料や収集日が指示されるので、それにしたがって処分準備を進める。処分手数料の目安は、布団2枚までは200円なので、横浜市内の郵便局やコンビニエンスストアなどで「収集シール」を購入し、料金を支払う。
各自治体で有効なシールは異なるので、誤ってほかの地区のシールを買わないようにしよう。シールに氏名を記入したらシンサレート製布団の目立つ場所に貼り付け、収集日の午前8時までに所定の場所に出そう。
高崎市の場合
高崎市では、シンサレート製の布団を燃えるゴミとして処分することができる。小さく折りたたんでひもでしばり、燃えるゴミの収集日に合わせて収集所に出す。大きさの規定はないが、収集所を圧迫しないように可能な限り小さなサイズに束ねてから出そう。
各自治体の処分方法や料金は変更される場合もあるので、布団を処分する前には最新情報を確認しておきたい。
各自治体の処分方法や料金は変更される場合もあるので、布団を処分する前には最新情報を確認しておきたい。
結論
シンサレート製品は軽くて温かうえ、すぐ乾くという特長を持つので、防寒具や布団などに使用されている。処分するときは、化学繊維や合成繊維の製品の処分方法にしたがってゴミに出そう。シンサレート製の布団は自治体によって燃えるゴミや粗大ゴミに分類されるので、適切な方法を確認してから処分したい。
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