目次
- 1. 両面テープを上手に剥がすコツ
- 2. 両面テープの簡単な剥がし方7選
- 3. 接着面の素材別・おすすめの両面テープの剥がし方
- 4. 両面テープを剥がすときの注意点
- 5. 両面テープの貼り方とコツ
- 6. 剥がしやすい両面テープのおすすめ3選
- 7. 両面テープやシール剥がしにおすすめのアイテム3選
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1. 両面テープを上手に剥がすコツ

両面テープを剥がすのに苦労するのはなぜなのだろうか?その理由と上手に剥がすためのコツから解説しよう。
そもそもなぜ剥がれにくいのか?
両面テープが剥がれにくい理由はズバリ粘着成分である。シールなどと異なり、ほぼ全面に粘着成分が塗られている。しかも、簡単に剥がれる(剥がす)ことを想定していない強力な成分なので、仮に1箇所「きっかけ」を作ってもそこからスムーズに剥がすことは難しい。
粘着力をいかに弱めるかが重要
両面テープをうまく剥がすには、いかに粘着力を弱めるかがポイントだ。粘着成分は一般的な汚れとは質が異なるため、洗剤などで容易に溶けてくれないのが難点である。このあといくつか剥がし方を紹介するので、ぜひそちらを参考にしてみてほしい。
2. 両面テープの簡単な剥がし方7選

それでは両面テープの剥がし方を紹介していこう。本稿では7パターン紹介するが、それぞれ効果はバラバラである。粘着力がさほど強くない両面テープにのみ有効な方法もあれば、強力な粘着力を誇る両面テープを剥がせる方法もあることも覚えておいていただきたい。
30度ほどの鋭角を保ちながらゆっくり引き剥がす
まずは何も使わずに剥がす方法から紹介しよう。両面テープの端を少し剥がしたら、剥がしたい方向に向かって接着面と両面テープの剥がした(浮いている)部分の角度が30度程度になるようにキープしよう。
次に剥がしたい方向とは逆(自分側)へ引っ張りながらゆっくり剥がしていく。これだけでスムーズに剥がれることもあるので試してみてほしい。
別のテープを使ってペタペタ剥がす
接着剤が残ってしまったときは、別のテープを使ってペタペタ剥がす方法も有効だ。少しずつにはなるが、地道に続ければやがてキレイに剥がれていくだろう。
シール剥がし剤を含ませてヘラで剥がす
もっとも効果が期待できるのが市販のシール剥がし剤だ。たとえば3Mのクリーナー「シールはがし 強力タイプ」は、粘着成分をふやかして剥がしやすくする。プラスチック製のヘラなどで削るように剥がしていこう。
ドライヤーで温めてヘラで剥がす
ドライヤーの温風を当てて粘着性を低下させ、ヘラを使って剥がしていく方法もある。残った粘着成分は上述のように別のテープを使って取り除こう。これが使えるのは耐熱性のある素材のみである。熱で変形・変質してしまうものなどには使わないようにしよう。
丈夫な糸を使って剥がす
両面テープと被着体の隙間に糸を差し込み、手で上下や左右に動かしながら剥がしていく方法だ。うまく入り込めばスッと剥がれることもあるが、粘着力に負けて途中で止まることもある。釣り糸などしっかりした糸を使おう。残ったカスはほかの方法で剥がせばOKだ。
消しゴムでこすって剥がす
プラスチック消しゴムでゴシゴシこする方法も効果的である。消しゴムが粘着成分を絡め取ってくれるため、思いのほかキレイに剥がれることも多い。面積がそれほど広くない、粘着成分が硬化している、カスが残ってしまったなどという場合はとくにおすすめだ。
食器用中性洗剤を含ませてヘラで剥がす
シール剥がし剤などが手に入らないときは、食器用中性洗剤を含ませてなじませたのち、手またはヘラなどを使って剥がしてみる手もある。ただし水洗い(水拭き)できる素材の場合のみなのでこちらも覚えておこう。
お酢やハンドクリームは効果が低い?
劇的な効果は期待できないが、キッチンペーパーに酢を染み込ませて粘着成分を覆ったら10分以上放置して剥がす方法もある。酢のにおいが充満するため換気しながらおこなおう。
同じく劇的な効果は期待できないが、ハンドクリームを塗ってラップで覆い、10分ほど放置してから剥がす方法もある。においや油分などが残るのでキレイに水拭きしよう。
3. 接着面の素材別・おすすめの両面テープの剥がし方

いろいろな両面テープの剥がし方を紹介したが、いずれも被着体がどのような素材であるかが重要になる。簡単にまとめたので、こちらもぜひ確認していただきたい。
木材やプラスチック、ガラスなど素材別おすすめの剥がし方一覧

「▲」は耐熱性を確認した上で判断しよう。また同じ素材でもコーティングの有無などさまざまな条件で不向きな剥がし方もある。必ず被着体の特徴を確認した上で試してみてほしい。
4. 両面テープを剥がすときの注意点

両面テープを剥がすときにいくつか注意点があるので覚えておこう。
素材を傷つけるおそれがある
ヘラやカッターを使って削るように剥がす方法は、被着体を傷つけることがある。プラスチックや木、ガラスなどはとくに力を入れすぎないように注意することと、ヘラの素材(金属製を使わない等)にも気をつけよう。
素材が変形したり変色したりするおそれがある
ドライヤーで熱を与える方法や、本稿では紹介していないが灯油あるいはベンジンなどを用いて剥がす方法などは被着体の素材を傷めたり、変形・変色を招いたりすることがある。水が使えない木や布、紙などに液体のシール剥がし剤や食器用中性洗剤を用いた場合なども同様だ。
においが残る場合がある
シール剥がし剤や食器用中性洗剤、お酢やハンドクリームといったアイテムを用いる場合、被着体の素材によってはにおいが残ることがある。剥がしたあとのことも考えて判断しよう。
5. 両面テープの貼り方とコツ

両面テープの剥がし方に焦点を当ててきたが、キレイに貼る方法も知っておこう。
両面テープのキレイな貼り方
まずは始点を決めて先端を貼る。貼った場所を片手でしっかり押さえて圧着させよう。次に終点まで両面テープを伸ばすわけだが、このとき、始点を押さえた手も一緒に圧着させながら進行方向にスライドさせていくのがポイントだ。
終点にきても「貼らず」に、やや長めに伸ばす。あとは終点に合わせて両面テープを切ってから貼り付ければキレイに仕上がるはずだ。
粘着成分や粘着力と被着体との相性を見極めるのがコツ
「粘着力(普通〜超強力)」「厚さ(薄手・厚手)」「表面(平面・凸凹)」などの種類がある。たとえば紙に両面テープを貼る場合、超強力で厚手のものを貼ると剥がしづらい(破れるおそれも)。剥がしやすくするには、被着体に合わせた両面テープを使うことが大切だ。
6. 剥がしやすい両面テープのおすすめ3選

そもそも最初から剥がしやすい両面テープを使うという方法もある。たとえば次のような商品をチェックしてみよう。
3M「はがせる両面テープ 強力 薄手」
貼れて剥がせる屋内用の両面テープ。従来の同シリーズの約3倍という強力な粘着力が特徴だ。壁のポスターやコーナーガード、窓の断熱シートなどさまざまなものを貼る際に活躍する。
ニトムズ「はがせる両面テープ 強力接着用」
同じく貼って剥がせる両面テープで、保管に便利なケース付きである。屋内用、かつ平滑面用なので、プラスチック容器や金属、木材やガラスなどさまざまな場所に使える。
クラウドモンキー「魔法のテープ 鬼ピタ」
貼って剥がせるのはもちろん、水で洗うことで粘着力が復活するため、繰り返し使えて経済的という点も特徴だ。ジッパー付きパッケージなのでそのまま保管できるのもうれしい。
7. 両面テープやシール剥がしにおすすめのアイテム3選
最後に、両面テープを剥がす際にあると役立つアイテムも紹介しよう。
3M「シールはがし クリーナー30 強力 ハードタイプ」
粘着成分に直接噴射すれば、ヘラなどで簡単に落とせる。プラスチック製品にも使える「ソフトタイプ」もある。
井上商会「カーボンはがしヘラ 40mm」
炭素入りで耐久性が高いヘラだ。木の柱などは傷つくおそれがあるが、フローリングや大理石、プラスチックや石材、金属など幅広く使える。
ニトムズ「テープはがしカッター」
特殊加工が施された刃先が、両面テープの粘着成分はもちろんシールやポスターなどさまざまな粘着成分を剥がしてくれる。
結論
両面テープの剥がし方はいろいろあるが、やはりおすすめはシール剥がし剤などを使う方法だ。ドライヤーや消しゴム、糸やサンドペーパーなどでキレイに剥がせる場合もあるが、被着体の素材などには十分注意しよう。そもそも剥がしやすい両面テープも販売されているので、次回使うときはそうした両面テープを選ぶのもよいだろう。
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