1. 壁紙の上手な剥がし方【準備編】
壁紙の剥がし方を知る前に、壁紙の構造を理解しておこう。それを基に、壁紙をどのように剥がしたらよいかなど、剥がし方のコツを解説する。
壁の構造
壁紙は壁の板に直接貼られていると思っている方は多いかもしれない。だが実は、壁紙の下はいくつもの層になっている。まず、基礎になる木材があり、その上に断熱材や防熱剤が敷かれている。さらに石膏ボードが重なり、最も表面に壁紙が貼られているのだ。
壁紙の剥がし方のコツ
表面の壁紙だけを剥がすのが、上手な壁紙の剥がし方といえるだろう。壁紙と一緒に石膏ボードの薄紙や下地などが剥がれてしまうと、キレイに剥がせなくなる。上手に剥がすためには、障害物を取り除いて動きやすくすることだ。表面の壁紙をすっと剥がせるように、また後片付けが楽になるように、壁紙を剥がす前に次の準備をしておくことをおすすめする。
- 壁際に置いている家具や家電は移動して作業しやすいようにしておく
- コンセントやスイッチ、インターホンなどのカバーを外す
- 汚れが気になる方は、ブルーシートや新聞紙などを床に敷き詰めて保護する
2. 壁紙の上手な剥がし方【実践編】
壁紙の上手な剥がし方を紹介する。剥がし方の手順や必要な道具を解説しよう。
壁紙を上手に剥がすために必要な道具
壁紙を剥がすには、カッターナイフがあれば十分である。だが、手間なく上手に剥がしたいなら、次の道具を準備しておこう。
- カッターナイフ
- はがしヘラ
- 食器用洗剤を温水で薄めた液体を入れた霧吹き
- ほうきとちりとりなどの掃除道具
- ゴミ袋
壁紙を剥がすときにカッターナイフは刃こぼれしやすいため、予備の替え刃を準備しておくとよいだろう。
壁紙の剥がし方の手順
壁紙の剥がし方は次の方法で行う。
- 下地まで切らないように注意して、壁紙の四隅にカッターナイフで切り込みを入れる
- 切れ込みを引っ張り上げて、壁紙を剥がしていく
- 剥がすときにヘラを使うと、石膏ボードの下地が剥がれにくくなる
- のりが剥がれにくい場所は、霧吹きで温水を吹きかけ10分放置したあとに壁紙を少しずつ剥がす
3. エアコン周辺の壁紙の剥がし方
壁紙を剥がすときエアコンは障害物になる。エアコン周辺の壁紙の剥がし方について解説する。
エアコンは外さないのが壁紙の剥がし方の基本
壁紙を貼り直すとき、エアコンも外すと大掛かりな作業になってしまう。エアコンを外さなくても壁紙を剥がすのは可能なので、そのまま剥がすのがおすすめだ。電源ケーブルは抜いて、エアコン本体に置いておくと作業しやすくなる。
剥がし方としては、エアコン本体の裏にある壁紙は気にせず、周囲の古い壁紙を剥がしていく。外から見える部分だけ古い壁紙を剥がすということだ。
剥がし方としては、エアコン本体の裏にある壁紙は気にせず、周囲の古い壁紙を剥がしていく。外から見える部分だけ古い壁紙を剥がすということだ。
壁紙の貼り替えとエアコンの買い替えを同じタイミングで行うのもおすすめ
エアコンを買い替えるときに壁紙も同時に貼り替えられると、すべてキレイに剥がしたあとに新しい壁紙にできる。とくにエアコンを小さなサイズのものに変えたときは、壁紙の日焼けや汚れが気になる場合もある。可能であればエアコンの買い替えと壁紙の貼り替えのタイミングを合わせるとよいだろう。
結論
壁紙の剥がし方について解説してきた。壁の表面だけを上手に剥がすことができれば、壁紙は意外と簡単に剥がせる。だが、古い壁紙などは石膏ボードに貼り付いて、なかなか剥がせないこともある。そういった場合には、霧吹きで温水をかけて少し時間を置いたあと引っ張るように壁紙を剥がしていこう。
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