1. アース端子とは?

電子レンジや洗濯機、冷蔵庫など家電に付いている銅線をアース線といい、そのアース線を挿し込むためにコンセント側に取り付けられているのがアース端子だ。
家電は経年劣化や水濡れ、故障などが原因で、内部の電気が漏電することがある。その状態の家電にうっかり触れてしまうと、感電など大事故になりかねない(もちろん濡れた手で触るのも危険だ)。
アース線が端子に接続されていれば、漏電した際の電気の多くはアース端子に流れ、地面へと逃される。つまり、感電被害のリスクを大きく減らせるという訳だ。
アース線にはほかにも静電気の防止、落雷時の被害軽減、電磁波の防止、ノイズによるほかの家電への悪影響の防止など、さまざまな役割がある。安全に使うためにアース線がある家電は端子に接続して使用するのが望ましい。
家電は経年劣化や水濡れ、故障などが原因で、内部の電気が漏電することがある。その状態の家電にうっかり触れてしまうと、感電など大事故になりかねない(もちろん濡れた手で触るのも危険だ)。
アース線が端子に接続されていれば、漏電した際の電気の多くはアース端子に流れ、地面へと逃される。つまり、感電被害のリスクを大きく減らせるという訳だ。
アース線にはほかにも静電気の防止、落雷時の被害軽減、電磁波の防止、ノイズによるほかの家電への悪影響の防止など、さまざまな役割がある。安全に使うためにアース線がある家電は端子に接続して使用するのが望ましい。
2. アース端子の付け方

アース端子には「ツマミ式」「ネジ式」「ワンタッチ式」などがあり、タイプによって取り付け方が若干異なる。それぞれ基本的な付け方を見ていこう。なお、新品のアース線の場合は先端の皮を剥がしてから、バラけないように軽くよじっておくといい。また、ネジ式の場合はプラスドライバーを用意しておこう。
ツマミ式のアース端子
- 端子側のツマミを回して緩める
- アース線の先端をフック状に曲げる
- アース線を端子に挟み込む
- 端子側のツマミを回して締める
ネジ式のアース端子
- 端子側のふたを開けてネジを緩める
- アース線の先端をフック状に曲げる
- アース線を端子に挟み込む
- 端子側のネジを締めてふたを閉じる
ワンタッチ式のアース端子
- 端子側のレバーを上げる
- アース線の先端をまっすぐにする
- アース線を端子に挿し込む
- レバーを下ろして締める
正しく接続されているかの確認を
アース線を端子に接続してツマミやネジ、レバーを締めたら、軽く引っぱってみよう。ずれたり抜けたりした場合は正しく接続されていない可能性があるため、もう一度やり直したほうがいいだろう。
アース線は複数同時に接続できる
たとえばキッチンにアース端子が一箇所しかない場合でも、電子レンジと冷蔵庫のアース線などを同じ端子に接続できる。
外し方は逆の手順
取り付け方と逆の手順で行えばアース線を外せる。
3. アース端子がないときの対処法と注意点

アース端子がないコンセントもある。家電を安全に使用するためにアース線を端子に接続したいが、挿し込み口がなければどうしようもない。その場合の対処法と注意点も知っておくといいだろう。
アース端子がないコンセントへの対処法
電気工事店、または新たに家電を購入したときなどは販売店に相談するといい。賃貸物件にお住まいなら、管理会社やオーナーに「アース端子がないので増設工事をお願いしたい」と依頼しよう。
アース端子が付いたコンセントへ変えるときの注意点
アース端子を増設する工事は「D種接地工事」と呼ばれ、有資格者でなければ施工できない工事にあたる。ネット上で、自分でアース端子が付いたコンセントに交換する方法が紹介されていることもあるが、くれぐれも自分では行わないように注意しよう。知識不足のままコンセントを交換した場合、発火や感電などのリスクが生じて危険なのはいうまでもないだろう。
結論
アース線は端子に正常に接続されて、はじめてその役割を果たす。家電を安全に使用するために、アース線は今回紹介した手順できちんと端子に取り付けておこう。コンセントに端子がないときは、自分では行わず専門家に依頼してほしい。