- 1. スニーカーが黄ばむ原因
- 2. 黄ばみ・輪ジミの落とし方
- 3. ソールの黄ばみが落ちないときは専用の溶剤で
- 4. それでも落ちないソールの黄ばみの駆け込み寺
- 5. 黄ばみ・輪ジミ取りをする際の注意点
- 6. 黄ばみ・輪ジミを防ぐ方法
- 7. スニーカーの黄ばみや輪ジミに関するQ&A
- 洗面器やバケツにぬるま湯をはり、中性洗剤を数滴混ぜる
- 靴紐と中敷きを外したスニーカーを浸す
- 1時間ほど放置したら黄ばみをブラシで擦る
- 洗剤が落ちるまで水でしっかりすすぐ
- 布を使って水分を拭いたら風通しのよい場所で陰干し
- 洗面器やバケツにぬるま湯をはる
- 中性洗剤と酸素系漂白剤を適量混ぜる
- 靴紐と中敷きを外したスニーカーを浸す
- 1時間ほど放置したら黄ばみをブラシで擦る
- 洗剤が落ちるまで水でしっかりすすぐ
- 布を使って水分を拭いたら風通しのよい場所で陰干し
- 洗面器やバケツにぬるま湯とお酢(クエン酸)を入れる
- 1〜2時間ほど放置する
- お酢のにおいが落ちるまでしっかりとすすぐ
- 布で水分を拭いたら陰干しをする
- Ice Cream(ローリーレストレーションズ)
- ブラシ
- マスキングテープ
- ゴム手袋(薄手でOK)
- 溶剤を塗布する用の刷毛または筆
- 食品用ラップ
- ブラシなどで表面的な汚れを落とす
- アッパーとの付け根に丁寧にマスキングテープを貼る
- ゴム手袋を装着する
- 刷毛や筆を使い、ソール全体に溶剤を塗る(垂れない程度に薄く)
- 溶剤を塗布した部分をラップで覆う
- 日当たりのよい場所に12〜24時間ほど置いておく
- ラップを剥がし、溶剤を水でキレイに洗い流せば完了
- 長時間浸け置きしすぎないこと
- 目立たない場所で色落ちの有無を確認すること
- 紫外線による変色を防ぐため陰干しを基本にすること
- 弱アルカリ性およびアルカリ性洗剤は使用しないこと
- 経年劣化など落とせない黄ばみのときは無理をしないこと
- 泥などの汚れ
- すすぎ残した洗剤と紫外線の反応
- 汗の酸化
- 熱・紫外線・経年劣化など
- 保存袋や箱の酸化防止剤との反応
- 接着剤のにじみ
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1. スニーカーが黄ばむ原因
まずはスニーカーが黄ばむ原因から見ていこう。おもに次のようなことが黄ばみを招くといわれている。
泥などの汚れ
単純に泥やホコリといった汚れが付着しているだけというケースがある。表面的な汚れであれば、お手入れで簡単に落とせるだろう。
すすぎ残した洗剤と紫外線の反応
洗ったはずのスニーカーが黄ばんだという場合は、すすぎ残した洗剤(この場合はアルカリ成分)と干したときの紫外線が反応した結果と考えられる。
汗の酸化(帆布=キャンバス生地)
夏などの暑い時期や長時間履いてたときなどの汗が染み込み、酸化することによって黄ばみとなる。シャツの襟や脇などと同じような黄ばみだ。
熱・紫外線・経年劣化など(ソール)
ソールが黄ばんでしまったという場合、汚れでなければ熱や紫外線、経年などが原因で劣化(変色)したおそれがある。
保存袋や箱のBHT(酸化防止剤)との反応
スニーカーの保管袋などに使われることがある、BHTという酸化防止剤の一種も黄ばみの原因となる。本来ビニール袋などの劣化を防ぐために使われるが、経年により昇華現象が起こると繊維(スニーカーの生地等)に付着する。さらに大気中のNOxガス(窒素酸化物ガス)が反応することで黄変してしまうというメカニズムだ。
接着剤のにじみ
ソールがラテックス、アッパーが帆布など素材が異なるスニーカーには接着剤が使われている。製造時点でその接着剤がにじんでしまったり、水洗いなどをしたときに若干、溶けてにじんだりすることもある。
2. 黄ばみ・輪ジミの落とし方
正しい方法でお手入れをすれば、スニーカーの黄ばみをキレイに落とせる可能性も。基本的な落とし方を紹介しよう。
【衣類用中性洗剤×浸け置き】
アルカリ性の洗剤は黄ばみの原因になるので、衣類用や台所用の中性洗剤を使おう。スニーカーの素材によっては水洗いで傷んだり変色したりするため、目立たない場所で色落ちしないかどうか確認してからがよい。紫外線は黄ばみの原因となるため陰干しを基本にしよう。
【ワイドハイターやオキシクリーン×浸け置き】
ワイドハイターやオキシクリーンといえば衣類用の酸素系漂白剤(過酸化水素水)である。これらを衣類用中性洗剤と混ぜて使うことで、より洗浄力が高まる。とりわけ使い勝手がよくおすすめなのが、液体のワイドハイターだ。なお黄ばみの元になる弱アルカリ・アルカリ洗剤は控えよう。
【お酢やクエン酸×浸け置き】
お酢なら200ml、クエン酸なら大さじ2が目安だ。お酢は一般的な穀物酢を使おう。それでもスニーカーの黄ばみが落ちなかったら、上述した酵素系漂白剤を試してみていただきたい。
3. ソールの黄ばみが落ちないときは専用の溶剤で
ソールにはラテックス(ゴム)やプラスチック素材が使われていることが多い。冒頭で触れたように、これらは熱や紫外線などで黄ばむほか、濡れることで黄ばむ場合も。また袋や箱、シューズボックスなどで長く保管していた場合もBHTと反応して黄ばむことがある。
ソールの黄ばみが落ちにくい理由
泥などのような表面的な汚れではなく、ソールの素材そのものが変質してしまっているため、単純に洗ったりクリーニングに出したりしただけでは落ちにくいというわけだ。
準備するもの
Ice Cream(アイスクリーム)は、ローリーレストレーションズというブランドのスニーカーの黄ばみ取り専用溶剤だ。ネット通販などでも手に入るので、事前に入手しておこう。
ソールの黄ばみを専用溶剤で落とす方法
ラップで覆うときなどに、アッパーに溶剤が付着しないように注意しよう。なお、お持ちの方は少ないかもしれないが、「6」の工程のときにUV照射器(ネイル用などの)を当てると効果が高まるとされている。一度で真っ白に戻らないときは、何回かにわけてチャレンジしてみよう。
4. それでも落ちないソールの黄ばみの駆け込み寺
専用溶剤を使っても落ちないソールの黄ばみは、残念ながら寿命かもしれない。だが諦めきれない方もいるだろう。それに、初めてIce Creamなどの溶剤を使う方は正しく使えていなかった可能性も排除できない。そんなときは、以下のような方法があることも思い出してほしい。
靴のクリーニングサービスに持ち込む
街なかの靴のクリーニングや修理専門サービスに持ち込んで相談してみるのもひとつの手だ。業務用の強力な洗剤、あるいは熟練の技術で黄ばみを落としてもらえる可能性がある。
靴の修理店で思い切ってリソールする
リソールとは文字通り、ソールを丸ごと交換してしまう方法である。こちらも街なかの靴の修理専門店やネット対応の修理専門店などで対応していることが多い。アッパーがキレイなら、リソールすることで新品さながらの輝きを取り戻せる。
5. 黄ばみ・輪ジミ取りをする際の注意点
スニーカーの黄ばみ取りをするにあたって、いくつか注意点がある。最悪の場合、黄ばみが悪化することも考えられるため、次のポイントにはとくに気をつけよう。
スニーカーの黄ばみ取りにおける5つの注意点
浸け置き時間があまりにも長いと、汚れが再付着することがある。お酢を使う場合は酸っぱくなるおそれも。半日やひと晩など長時間浸け置きすることは控えよう。また色柄モノや濃い色のスニーカーの場合は、念のため色落ちしないかチェックすることをおすすめする。
6. 黄ばみ・輪ジミを防ぐ方法
スニーカーの黄ばみを少しでも防ぐ方法も知っておくことが大切だ。
長くキレイに履き続けるならお手入れを怠らない
汚れを放置すれば変色したり定着したりして黄ばみが出やすい。スニーカーの泥やホコリなどの汚れはその日のうちに落とすことを心がけよう。当日中なら水を含ませた布で優しく拭けば落ちるはずだ。ソールの汚れにはメラミンスポンジがよいだろう。
防水スプレーを使用するのもおすすめ
靴用の防水スプレーを吹きかけると汚れが付着しにくくなる。この場合は、靴紐を外して丁寧に汚れを落としてからスプレーするように。
洗剤はよくすすぐ
アルカリ性洗剤のすすぎ残しは黄ばみの原因となる。洗剤を使用して洗うときは、泡立たなくなるまで入念にすすぐこともわすれないようにしよう。
干すときは紫外線を避ける
もちろん履いている間は紫外線にさらされるので避けようがないが、洗って乾かす際、汗をかいて湿ったのを乾かす際などは、直射日光ではなく風通しのよい日陰に干すようにしよう。
7. スニーカーの黄ばみや輪ジミに関するQ&A
最後に、スニーカーの黄ばみについてよくある質問とその答えをまとめたので、こちらも参考になれば幸いだ。
Q:スニーカーの黄ばみの原因は?
などが挙げられる。とくに厄介なのがソールの黄ばみだ。熱や紫外線、経年劣化、または酸化防止剤との反応などによりソールの素材そのものが黄ばむため、落としにくい。
Q:スニーカーの黄ばみの落とし方は?
黄ばみ落としには浸け置きが効果的。軽いものなら衣類用中性洗剤でも落とせるが、黄ばみの場合はワイドハイターやオキシクリーンなどの酸素系漂白剤(過酸化水素)と、衣類用中性洗剤を混ぜ合わせたものに浸け置きするとより効果的である。
Q:頑固なソールの黄ばみの落とし方は?
浸け置きで落ちないソールの黄ばみは、専用溶剤を使うのがおすすめ。たとえばローリーレストレーションズ『Ice Cream(アイスクリーム)』などがよいだろう。それでも落ちなければ、街なかの靴のクリーニング・修理専門店に持ち込んで相談する手もあるので覚えておこう。
Q:激落ちくんでも黄ばみを落とせる?
激落ちくんといえばメラミンスポンジ。研磨作用があるので黄ばみを落とせる場合がある。とくにソール部分などは効果が出やすいだろう。ただしゴシゴシと力強く、また何度もこすっていると削れる(黄ばみは落ちたものの細かな傷が大量に残る)といったことも想定されるため、大切なスニーカーには使わないようにしよう。
結論
スニーカーの黄ばみは中性洗剤や酸素系漂白剤で落とせる可能性がある。ただしソールの素材そのものが黄ばんでいる場合は専用溶剤が効果的だ。それでも落ちなければ靴のクリーニングや修理専門店でのリソールという方法もある。スニーカーの黄ばみは日頃のお手入れや防水スプレーなどちょっとした工夫で予防できる。長く履き続けるためにもぜひ実践してほしい。
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