- 1. 洗濯機のカビ取りにハイターは効果的?壊れる?
- 2. ワイドハイターやキッチンハイターでも洗濯機のカビ取りは可能か?
- 3. 洗濯機のカビ取りなら【洗たく槽ハイター】がおすすめ
- 4. 洗たく槽ハイターで洗濯機のカビを落とす方法
- 5. ハイターで洗濯機のカビ取りをするときの注意点
- 洗たく槽ハイター(酸素系)
- ごみすくいネット
- 40度程度のぬるま湯を最高水位まで注水する
- 洗たく槽ハイターを全量投入する
- 2〜3分洗いで運転し、しっかり撹拌しつつ溶かす
- いったん停止して2時間放置する
- 時間がきたら標準コースで1サイクル(洗い・すすぎ・脱水)まわして終了
1. 洗濯機のカビ取りにハイターは効果的?壊れる?
「ハイター」とは花王の有名な洗剤だ。キッチン用、衣料用、お風呂用、トイレ用などさまざまな商品が販売されている。ところでこのハイター、洗濯機(洗濯槽)のカビ取りにも使用できるのだろうか?本来の使い方とは異なるため壊れてしまうということはないだろうか?
ハイターで洗濯機のカビ取りは可能
ハイターを使って、洗濯機のカビ取りをすることは可能である。数あるハイターの中からどの商品を選べばよいかについては後述しているので、そちらをご覧いただきたい。
洗濯機が壊れることはない?
これに関しては、「絶対に壊れない」とはいえない。理由として、そもそもハイターは洗濯機のカビ取りを目的に作られた洗剤ではないためだ。おそらく花王側もそうした使用方法を実験していないはずなので、「どうなるかはわからない」という結論しか出せない。
とはいえ通常考えられる使用方法であれば、洗濯機が壊れるといった心配はさほどしなくてもよいだろう。もちろん、洗濯機の取扱説明書に「ハイターNG」と書かれている場合はNGだ。
2. ワイドハイターやキッチンハイターでも洗濯機のカビ取りは可能か?
花王のハイターにはいろいろな種類がある。白無地衣料専用の塩素系漂白剤「ハイター」、キッチンのぬめり取りなどに大活躍の「キッチンハイター」、お風呂のカビ取りなどに使える「カビハイター」などだ。洗濯機のカビ取りに効果的なハイターはあるのだろうか?
【ハイター】洗濯機のカビ取りに使える
白無地衣料専用のいわゆる普通のハイターは、塩素系漂白剤である。酸素系よりも洗浄力や漂白作用が強力な上、もともとハイターは衣料用であることから、洗濯機のカビ取りに使用すること自体は問題ないと考えてよいだろう。
【ワイドハイター】洗濯機のカビ取りには不向き
一方、ワイドハイターは塩素系漂白剤よりも繊維などに優しい、酸素系漂白剤である。色柄物もOKなので毎日の洗濯に使用できる。色柄物OKという点で、上述のハイター(塩素系漂白剤)よりも洗浄力は低いといえる。したがって洗濯機のカビ取りには不向きと言わざるを得ない。
【キッチンハイター】洗濯機のカビ取りには不向き
キッチンハイターは塩素系漂白剤だがキッチン用だ。排水口の除菌・消臭、まな板や食器の除菌・漂白、ふきんやおしぼりの除菌などが主な用途である。洗濯機のカビをごっそり取れるほどの効果は期待できないだろう。仮に使うとしても大量に必要になるおそれがあるのでコスパも悪い。
3. 洗濯機のカビ取りなら【洗たく槽ハイター】がおすすめ
ハイターでカビ取りが可能とお伝えしておいてなんだが、実は花王から「洗たく槽ハイター」という商品が発売になっている。
洗たく槽ハイターとは
数あるハイターの中に、洗濯槽の掃除に使用する洗たく槽ハイターという商品がラインアップされている。文字通り洗濯機(洗濯槽)の掃除のための洗剤だ。洗濯槽の裏側などにこびりついたカビや水垢、汚れなどを落とし、衣類へのニオイ移りなどを防ぐ効果がある。酸素系の洗剤である。
洗濯機のカビ取りには専用のハイターを選ぶのがおすすめ
結局どれを選ぶかというと洗たく槽ハイターがおすすめだ。ただし酸素系のため洗浄力が「弱い」ことはないが、塩素系に比べると少々落ちるかもしれない。そうなると塩素系漂白剤(普通のハイター)を選びたくなるが、肝心のハイターの用途には洗濯機のカビ取りとは書かれていない。
加えて普通のハイターは衣料用のため、洗濯槽にこびりついたカビまでごっそり落とす力があるかどうかは不確かだ。したがって洗たく槽ハイターがベストといえるだろう。もしなければ市販の洗たく槽クリーナー(塩素系/アルカリ性)を選ぶ流れがよい。
4. 洗たく槽ハイターで洗濯機のカビを落とす方法
本稿では洗濯槽専用の洗剤、洗たく槽ハイターを使って洗濯機のカビを落とす方法を紹介する。
用意する道具
洗たく槽ハイターで洗濯機の使ってカビを落とす方法
水でもよいが、ぬるま湯のほうがより洗浄効果を発揮する。2〜3時間ほど放置している間、ふたをあけてみると洗濯槽の中に汚れが浮いているのがわかる。ごみとりネットを使って丁寧に取り除こう。
1サイクル終わったら、洗濯機のフタをあけて湿気を飛ばすのも効果的だ。ただし小さな子どもやペットがいるご家庭の場合、入り込みを防ぐための対策は必ず講じてほしい。
5. ハイターで洗濯機のカビ取りをするときの注意点
ハイターで洗濯機のカビ取りをするにあたっての注意点も解説しておこう。
洗濯機の取扱説明書は必ず確認すること
洗濯機のメーカーあるいは機種によりハイターが使用できない場合もある。そうした洗濯機に使用すると槽内を傷めるといったトラブルを招くおそれがあるため、必ず事前に洗濯機の取扱説明書を読んで確認しておこう。
塩素系の洗たく槽クリーナーを使用する場合も同様だ。「塩素系はNG」という洗濯機もあるため、やはり取り扱い説明書を確認してほしい。
キッチンハイターなどは用途外である
「キッチンハイター」「キッチン泡ハイター」「カビハイター」「ハイドロハイター」など、さまざまな商品がラインアップされているが、洗濯機のカビ取りといった用途が書かれているのは「洗たく槽ハイター」である。
用途外に使用し洗濯機に何らかのトラブルが生じた場合、洗濯機メーカーおよび洗剤メーカー(この場合は花王)いずれにも補償してもらえないおそれがあるため、用途外使用は避けることをおすすめする。
誤って洗濯物を入れないように注意する
洗たく槽ハイターでカビ取りをしている最中、誤って洗濯物を入れてしまわないように注意しよう。酸素系なので激しく色落ちするといったトラブルは考えにくいが、カビや汚れが洗濯物に移ってしまう。
塩素系のクリーナーと酸性のものは絶対に混ぜない
今回の「洗たく槽ハイター」は酸素系なので心配ないが、仮に塩素系漂白剤を使用する場合、酸性のもの(酸性洗剤、酢、クエン酸など)やアルコールなどと混ぜないように気をつけよう。両者が混ざると有害なガスが発生して危険だ。
結論
ハイターで洗濯機を掃除しても基本的には問題ないと考えられるが、洗濯槽専用の「洗たく槽ハイター」があるのだからこちらを使おう。しばらくお手入れしておらずカビがびっしり、という場合は先に塩素系の洗たく槽クリーナーで一掃し、その後は月1回など定期的に「洗たく槽ハイター」で掃除をするのがおすすめだ。
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