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話題沸騰!ピェンロー鍋の美味しさの謎をとく

話題沸騰!ピェンロー鍋の美味しさの謎をとく

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2019年12月27日

フードアディクトたちに話題のピェンロー鍋。具材の数はたった4つと少なく、ともすると地味になりがちなものばかりだ。それなのに美味しいと話題になっている。今回はその生まれ故郷や作り方をレクチャーしていこう。

  

1. ピェンローの生まれ故郷

中国とピェンロー

そもそもピェンローは、中国語。漢字で書くと「扁炉」または「打辺炉」となる。鍋料理全体を指す言葉で、鍋の種類を指すものではないらしい。現在日本で認知されているピェンロー鍋の故郷は、中国南部やベトナム北部に住むチワン族が発祥と言われている。

妹尾河童

ピェンロー鍋を日本に広めた立役者が、舞台美術家で作家の妹尾河童氏。彼が著書の中でこのピェンロー鍋を紹介したことが、ブームの起源である。食雑誌でもその作り方が詳しく掲載され、広まった。今や冬の定番!という人も多いだろう。

人気の証

この鍋のすごいところは、料理研究家やフードライター、美食家など「フードアディクト」と呼ばれる人たちからの支持が熱いこと。本当に美味しいものを食べ尽くしている人から愛される鍋とあらば、作ってみたい!そう思うだろう。

2. ピェンロー鍋を成功に導く3つの秘訣

調味料なし!

ピェンロー鍋は、実は調味料はほとんど加えない。加えるのは、ごま油のみ。これがこの鍋のミソとも言えるところである。素材の旨味を味わうための鍋なので、無駄な味付けはしない。仕上げに塩と一味を加えたタレをつけながら、いただこう。

決め手は干し椎茸

では、味の決め手になるものは一体何か?その答えが干し椎茸。十分な水でしっかりと戻した干し椎茸とその出汁がベースになる。干し椎茸=和食や煮物というイメージの人も多いと思うが、干し椎茸は中華料理でもよく使われる食材。王道の鰹節や骨つきの肉など、タンパク質食材から取る出汁をベースにしていないところもこの鍋の大きな特徴だ。

具材は欲張らない

家鍋というとどうしても食材を欲張り、寄せ鍋風になってしまうもの。しかし、ピェンロー鍋は、少ない食材だけで作ることで味が研ぎ澄まされ、美味しさが増す。これは、別の鍋にも言えることだ。多くの食材を入れる=贅沢で美味しくなる、そんな概念を取っ払うことで、家鍋はぐっと洗練した美味しさに進化する。ぜひ覚えておこう。

3. ピェンロー鍋を作ってみる

材料

前述の通り、ミソになるのは干し椎茸。干し椎茸は、大きめの鍋に1/3ほどの水を入れ、戻しておく。できれば、前の晩から投入しておくことをおすすめする。というのもゆっくりと戻すことで、より深く、クリアな味わいになるから。そのほかに入れるものは、ざく切りにした白菜、豚バラの薄切り肉、春雨である。

作り方

戻した干し椎茸を4つに切り、鍋に戻す。鍋の7分目まで水を加えて火にかける。次にざく切りにした白菜の軸の部分を入れる。沸騰したら、さらに食べやすい大きさに切った豚バラ肉とごま油を投入。一煮立ちしたら、白菜の葉の部分を投入し、鍋の蓋を閉める。弱火にして、クタクタになるまで30分ほど煮る。食べる直前に戻しておいた春雨を加え、たっぷりとごま油を回しかければ、出来上がり。

食べ方

ピェンロー鍋は食べ方も重要。取り皿に多めの塩と一味唐辛子を入れ、鍋の汁を少し入れて塩を溶く。これでつけダレの完成である。具材をこのつけダレにつけながらいただくのが正解だ。

シメは雑炊

前述の通り、ピェンロー鍋は具材の美味しさを存分に味わうための鍋。具材の美味しさが染み出したつゆは、ぜひ残しておいて雑炊にして食べてみてほしい。これまた、とにかくうまい!

結論

ピェンロー鍋は、アレンジを加えず、シンプルに食べるのが正解。思わず、ネギや大根などを入れたくなるが、ぐっと我慢して、その美味しさを堪能しよう。

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  • 公開日:

    2018年11月16日

  • 更新日:

    2019年12月27日

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