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パイナップルが大好き!食べ頃の見分け方やおいしい食べ方を徹底解説

パイナップルが大好き!食べ頃の見分け方やおいしい食べ方を徹底解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2020年10月19日

鮮やかな黄色い見た目とジューシーな食感が魅力のパイナップル。南国のフルーツとして知られているが、輸入が盛んな現在は1年中いつの季節でも生のパイナップルを食べることができる。そんな皆が大好きなパイナップルだが、丸ごと一つ買ってきてカットしたり保存したりするのは大変そう。そこで今回はパイナップルの切り方・保存方法はもちろん、おいしい食べ方なども詳しく解説する。

  

1. パイナップルとは?歴史・輸入量・国産品なども!

パイナップルとは、熱帯アメリカを原産とするアナナス科・アナナス属の多年草である。アナナス属の品種は五種類あるが、このうち食用は「Ananas comosus (L.) Merr.」だけだ。また、この中にもいくつか亜種があるが、現在最も多く作られているのは「スムースカイエン種」という品種である。なお、本稿では基本的に「パイナップル=スムースカイエン種」という認識のもとで説明を行っている。

食用パイナップルの誕生は1819年頃

ブラジル南部・アルゼンチン北部が原産のパイナップルは、1493年にコロンブスが発見する以前から原住民によって栽培されていた。その後、ヨーロッパ人によりパイナップルは世界中に広がるのだが、食用のスムースカイエン種が作られるのは1819年のフランス領ギアナ・カイエン地方(南アメリカ北東部)でのこと。それがハワイ・イギリスを通じて、熱帯・亜熱帯地域へと広がっていく。

現在の主なパイナップルの産地と輸入量

現在、パイナップルは熱帯・亜熱帯諸国の多くで作られており、日本もそのほとんどを輸入に頼っている。「農林水産物輸出入概況」によれば、2019年のパイナップル(生)の輸入量は約15万3,000トンで輸入金額は137億円であった。また、輸入国別に見ると約95%がフィリピン産であり、2位はコスタリカ、3位は台湾となっている(※1)。なお、2018年に比べると輸入量は減少している。

国産のパイナップルは沖縄県産がほぼ100%

日本では主に沖縄県でパイナップルが栽培されており、2019年の収穫量は7,460トンとなっている(※2)。主力品種は、スムースカイエン種を改良して作られた「N67-10(ハワイ種)」と呼ばれるもの。このほか「ソフトタッチ」、「ボゴール」、「ゴールドバレル」などの種類も作られている。また、沖縄県では品種改良に積極的で、2017年には新品種「沖農P17」が商品登録された(※3)。

2. パイナップルの栄養価とブロメラインの特徴!

強い甘みとジューシーな食感が特徴のパイナップルは、栄養価で優れていることも知られている。そこでパイナップルの基本的な栄養価一覧とそれぞれの栄養素の働き、さらにはパイナップルの特徴的なタンパク質分解酵素である「ブロメライン」についても解説しておこう。

パイナップルの主な栄養価

まずはパイナップルの主な栄養価を確認しておこう。文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」によれば、パインアップル(生)の100gあたりの栄養価は以下のようになっている(※4)。
  • エネルギー:53kcal
  • たんぱく質:0.6g
  • 脂質:0.1g
  • 炭水化物:13.7g
  • ビタミン
     ・ビタミンB1:0.09mg
     ・ビタミンB2:0.02mg
     ・ナイアシン:0.2mg
     ・葉酸:12μg
     ・パントテン酸:0.23mg
     ・ビタミンC:35mg
  • ミネラル
     ・カリウム:150mg
     ・カルシウム:11mg
     ・マグネシウム:14mg
     ・リン:9mg
     ・鉄:0.2mg
     ・亜鉛:0.1mg
     ・銅:0.11mg
     ・マンガン:1.33mg
  • 食物繊維:0.2g
     (・水溶性食物繊維:1.0g)
     (・不溶性食物繊維:1.2g)
  • クエン酸:0.6g

グルコースなどの代謝に関わるビタミンBが豊富

果物の中で100gあたりのビタミンB1量が多いのはダントツでドリアンの0.33mgだが、それ以外のものは0.10mg以下であることが多い(※4)。そのため、ビタミンB1を0.09mgも含むパイナップルは、ビタミンB1の含有量が多い果物といえる。ビタミンB1は主に糖質(グルコース)や分岐アミノ酸の代謝に関わっており、身体のエネルギーを作るためのサポートをしている(※5)。

骨の形成などに関わるマンガンも多い

100gあたりのマンガンの含有量は1.33mgであり、果物の中でもトップクラスの含有量となっている。マンガンはカルシウムの吸収を促進し健康な骨を作るサポートをしているほか、糖質やたんぱく質などの代謝にも関わっている。成人男性の1日あたりのマンガン摂取目安量は4.0mgだが、通常の生活をしている分にはほとんど不足することはないと考えられている(※5)。

エネルギーの産生に関わるクエン酸も含む

パイナップルには、100gあたり0.6gのクエン酸が含まれている。クエン酸の主な役割は、体内でエネルギーを作るサポートをすることだ。とくに、エネルギーを産生する最終工程で、ブドウ糖を無駄なくエネルギーに変換するという重要な役割を担っている(※6)。1日あたりの摂取目安量は定められていないが、重要な栄養素なので積極的に摂るほうがよい。

パイナップルに多い「ブロメライン」とは?

栄養価一覧にはないが、パイナップルの特徴的な成分の一つに「ブロメライン」がある。ブロメラインとはパイナップルなどに多く含まれるたんぱく質分解酵素の一つで、肉の消化を早めてくれる働きがある。ただし、熱に弱く60℃以上に加熱すると酵素としての働きが失われてしまうそうだ。ブロメラインを活かすには「生で食べる」「味付けに使う」など調理方法に気をつけるとよい(※7)。

3. おいしいパイナップルを選ぶ4つのポイント

パイナップルは「追熟(甘さを増すために一定期間置くこと)」を必要としないため、買った時点のものが食べ頃といわれている。つまり、購入時にきちんとおいしいパイナップルを見極めることが重要なのだ。そこで、おいしいパイナップルを丸ごと買う際のチェックポイントを確認しておこう。

ポイント1.葉っぱは緑色か?

まずはパイナップルの葉っぱをチェックしよう。おいしいとされているのは、深い緑色をしており、先っぽまでしっかりと伸びているものだ。一方、葉っぱが枯れていたり、柔らかすぎたりするものは鮮度が落ちている可能性がある。葉っぱの状態を見れば、ある程度おいしいかどうかを判断できる。

ポイント2.実(胴)は下膨れか?

パイナップルの実(胴)の見た目も重要だ。一般的に、パイナップルは下側(お尻のほう)が大きいほど甘くておいしいといわれている。また、下側を触ってみて弾力があるものもおすすめだ。完熟していても見た目が青っぽいことも多いので、形や弾力感などでおいしいかどうかを確認しよう。

ポイント3.甘い香りがするか?

熟しているパイナップルは、甘くて爽やかな香りがする。そのため、パイナップルの実の部分に顔を近づけてみて、「甘い香りがするか」「香りが強いか」などをチェックするのが重要だ。試しにいくつか香りを嗅いでみると、どのパイナップルの香りが強いか気付けるはずだ。

ポイント4.ずっしりと重いか?

手に持ったときに重量感のあるパイナップルを選ぶこともポイントだ。重量感があるほうが果汁は多く、甘くてジューシーだといわれている。重さを比べるときは、できれば同じサイズのものを比べるほうがよい。同じサイズで比べれば、しっかりと重さを比べることができる。

4. 丸ごと買ったパイナップルの切り方

パイナップルを丸ごと買ってきたら、おいしいうちに以下のような手順でカットしよう。パイナップルのカットは専用のスライサーを使っても可能だが、家庭用の包丁でもきれいに切ることができる。なお、以下は1/4サイズでのカット法だが、パイナップルが大きい場合は1/8サイズにしてもよい。
  • パイナップルを横に置き、ヘタ部分と尻部分を切り落とす
  • パイナップルを立てて置き、半分になるよう真ん中でカットする
  • 切ったパイナップルを寝かせて、さらに半分(1/4サイズ)に切る
  • 1/4サイズのパイナップルを立てて、芯(中心部)を切り落とす
  • 芯を切ったパイナップルを回転させ、皮を切り落とす
  • 果肉だけになったパイナップルを適当な大きさに切り分ければ完成
カットしたパイナップルはそのままお皿に並べてもいいが、皮の上に並べて「フルーツカービング」のようにして出すのもおしゃれだ。ホームパーティーなどの際には試してみるといいだろう。

パイナップルスライサーを使ったカット方法

専用のパイナップルスライサーには、大きく「スライス状に切るタイプ」と「一口大にカットするタイプ」の二種類がある。基本的な使い方は同じで、ヘタを切り落としてから専用のスライサーを底まで入れ込むだけ。それを引っこ抜けば、きれいにパイナップルをスライス(またはカット)できる。

パイナップルスライサーを使うメリットは「スライス(カット)が簡単なこと」と「パインジュースを楽しめること」の二つがある。後者に関していうと、余った実(胴)の部分に果汁が溜まるため100%パインジュースを楽しむことができるのだ。パイナップルを最後までおいしく食べられる。

5. パイナップルのおいしい食べ方を紹介!

カットしたパイナップルはそのまま食べてもいいが、おいしく調理するのもおすすめだ。有名なのは酢豚や八宝菜などに入れる方法だが、ここではパイナップルをメインで楽しむ食べ方を紹介する。

ハニーパイン

酸っぱいパイナップルをおいしく食べたいなら、はちみつと砂糖を漬け込むハニーパインがおすすめだ。チャック付きのポリ袋にカットしたパイナップル、はちみつ、砂糖を入れて、冷蔵庫で一晩寝かすだけの簡単スイーツである。甘さもジューシーさも増すので、おいしく食べることができる。

パイナップルピューレ

パイナップルを擂り潰し、裏ごしして滑らかにしたピューレもおすすめ。ピューレの作り方は、カットしたパイナップルと砂糖をフードプロセッサーに入れてかけるだけ。滑らかになるまで混ぜたら完成だ。かき氷やパンナコッタ、ヨーグルトなどのソースに使っても、おいしく食べることができる。

焼きパイナップル

パイナップルの甘さを自然に引き立てたいなら、焼きパイナップルにするのがよい。バターを溶かしたフライパンにパイナップルを入れ、焼き目ができるまで加熱するだけのシンプルなデザートだ。そのまま食べてもおいしいし、ゼリーに入れたりパンケーキと合わせたりするのもおすすめだ。

6. パイナップルの保存方法!冷凍保存は可能?

先述のとおり、パイナップルは売られている時期が食べ頃だ。そのため、買ってきたら早めに食べる必要がある。しかし、早く食べられない場合は、以下のようにして保存するとよい。

パイナップルを丸ごと冷蔵保存する方法

パイナップルを丸ごと保存する場合は冷蔵保存がおすすめだ。まずは葉っぱの部分を1cm程度残して切り落とそう。そして、新聞紙に包んで冷蔵庫に立てて保存する。切っていないパイナップルであれば、通常は3~4日程度の保存がきく。ただし、追熟はしないため早めに食べ切るほうがよい。

カットしたパイナップルを冷蔵保存する方法

カットしたパイナップルは冷蔵保存が可能だ。酸化を防ぐためにしっかりとラップで包んでから、冷蔵庫に入れて保存しよう。カットしている場合は、通常2~3日以内に食べたほうがよい。また、早くに食べられない場合は、保存期間を延ばすために砂糖漬けなどにしてもいいだろう。

カットしたパイナップルを冷凍保存する方法

パイナップルを長期保存したい場合は冷凍保存もおすすめだ。冷凍保存のやり方は、まずオーブンシートを敷いた金属トレイに、カットしたパインを並べて急速冷凍。しっかりと凍ったらチャック付き保存袋に移して冷凍庫で保存するというものだ。冷凍すれば約1か月程度の長期保存が可能になる。

7. パイナップルに関する疑問・質問に回答!

ここまでパイナップル全般に関して紹介してきたが、まだ疑問や質問もあるだろう。そこで最後にパイナップルに関するよくある疑問・質問に答えておく。

Q1.パイナップルの名前の由来は何?

パイナップルの名前の由来は諸説あるが、一般的なものでいうと「松ぼっくり」から転じたと考えられている。元々パイナップルは、松(pine)になるリンゴ(apple)という意味で「松ぼっくり」を指していた。しかし、パイナップルの見た目も松ぼっくりに似ていたため、このように呼ばれるようになったという。ほかにも「松ぼっくりの見た目とリンゴの甘味から」など、さまざまな説がある。

Q2.日本で有名な「ゴールドパイン」って何?

パイナップルといえば「ゴールドパイン(ゴールデンパイナップル)」を思い浮かべる人も多いだろう。このゴールドパインとは、食品メーカーのデルモンテ社が開発した「デルモンテゴールド(Del Monte Gold)」の別名である。デルモンテゴールドの特徴は、パイナップルらしい鮮やかな黄色の見た目、ジューシーな果汁、フレッシュな甘さである。日本人にとっては非常に馴染みのある品種だ。

Q3.パイナップルで一番甘い場所は?

パイナップルは場所で甘さが異なる。あくまでも目安だが、通常は下側(お尻側)のほうが甘みは強く、上側(葉っぱ側)になるほど甘みは弱まる。また、内側(芯側)と外側(皮側)では、内側のほうが甘いといわれている。なお、「パイナップルを逆さにして保存すれば甘くなる」という話もあるが、一般的に逆さ状態で保存してもパイナップルの甘みは変わらないとされている。

Q4.パイナップルを家庭栽培することは可能?

パイナップルは南国の植物であるが、寒い地域でも育てることは可能だ。ここではパイナップルの詳しい育て方は省くが、15~30℃程度の温かい部屋で育てるようにし、鉢の土が乾いたらたっぷりの水をあげるのがポイントである。パイナップルの実がなるまでには3年以上の期間を要し、管理なども大変だが、もし家庭で栽培したい場合は温度管理や水やりに気をつけながら育ててみるとよい。

結論

濃厚な甘みとジューシーな食感が特徴のパイナップル。今回はそんなパイナップルの栄養価、選び方、切り方、食べ方、保存方法などをまとめて紹介した。現在はカットしたパイナップルや缶詰タイプなども多く売られているため、パイナップルを丸ごと買うことは少ないかもしれない。しかし、もし購入する機会があり、カット方法や使い道が分からなければぜひ参考にしてみるといいだろう。
【参考文献】

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  • 公開日:

    2017年3月25日

  • 更新日:

    2020年10月19日

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