1. パプリカの基本をおさらい

パプリカとは、ナス科トウガラシ属に分類されている厚肉大型種の植物のこと。1個あたりの重さは100~200g程度であり、ピーマンよりも大きく、ベル形の見た目をしていることが特徴だ。また、ピーマンよりも甘みがあり、ジューシーな食感を楽しむこともできる。炒め物や焼き料理、スープ、フライなどにしても美味しいが、生のままサラダやマリネなどにしても美味しく食べることができる。
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2. パプリカを生食するメリット

パプリカを生食するメリットには「栄養素の流出を防げること」や「ジューシーな食感を楽しめること」などがある。ここでは、そんなパプリカを生食することのメリットについて詳しく紹介する。
その1.栄養素の流出を防げる
パプリカは、βカロテンやビタミンE、ビタミンCなどを多く含んでいる(※1)。しかし、ビタミンCのような水溶性の栄養素は茹でたり、煮たりすると流出してしまう。その点、パプリカを生食した場合は栄養素の流出を防ぐことが可能だ。なお、成人男性(18~64歳)の1日あたりのビタミンCの推奨量は100mgとなっている(※2)。パプリカ20g程度で1食分のビタミンCを補うことができる。
その2.ジューシーな食感を楽しめる
同じナス科トウガラシ属のピーマンは苦味が強い野菜として知られているが、パプリカは苦味が弱くてフルーティな甘みとジューシーな食感を楽しむことができる野菜だ。そんなパプリカを生食するとシャキシャキとした自然な食感を楽しむことができる。さらに、パプリカの皮は柔らかいため、下茹でなどをしなくても調理しやすいといったメリットもある。
3. 生パプリカを楽しめる料理・飲み物

生パプリカは、サラダにトッピングとして、また、マリネやピクルスなどの具材として使うことが可能だ。また、新鮮な生パプリカを使いスムージーを作るのもおすすめとなっている。ここでは、そんな生パプリカを使った美味しい料理・飲み物をいくつか紹介する。
その1.パプリカのマリネ
シャキシャキのパプリカを使って「マリネ」を作るのもおすすめだ。縦長にスライスしておいたパプリカと、酢・砂糖・オリーブオイル・塩・コショウで作ったマリネ液を和えるだけで出来上がり。パプリカだけでも美味しいが、シーチキンやカニかまなどを加えても美味しく食べられる。
その2.パプリカのピクルス
パプリカを使って「ピクルス」を作るのもおすすめとなっている。縦長にスライスしておいたパプリカを保存袋に入れて、さらに酢・砂糖・塩で作ったピクルス液を加える。よく揉みこんでから冷蔵庫で1時間ほど寝かせたら完成だ。赤パプリカと黄パプリカを使うと色味もキレイなピクルスになる。
その3.パプリカのスムージー
パプリカとその他の野菜・果物を使って「スムージー」を作ってみてもよい。スムージーの具材はさまざまあるが、例えば、パプリカ・トマト・リンゴ・グレープフルーツなどの組み合わせで美味しく作れる。甘くて美味しいだけでなく、野菜と果物の栄養素を摂ることもできるのが魅力だ。
4. 生パプリカを美味しく食べるコツ

パプリカを生食で美味しく食べたいなら、新鮮なパプリカを選んだり、鮮度を保てるように保存したりすることが大切だ。そんな生パプリカを美味しく食べるためのポイントも確認しておこう。
その1.新鮮なパプリカを選ぼう
新鮮で美味しいパプリカの特徴には、「肉厚で弾力感があること」や「表面がみずみずしいこと」などがある。そのため、もし手に取って確認できるなら、実際に持ってみよう。なお、表面にシワがあったり、軸の切り口が干からびたりする場合は、鮮度が落ちている可能性があるため注意しよう。
その2.乾燥させずに保存しよう
購入したパプリカの鮮度をキープしたいなら、「水分をしっかりとふき取ること」や「ビニール袋に入れておくこと」などがポイントになる。乾燥対策をせずに保存すると、2日程度で柔らかくなってしまう。なお、きちんと保存している場合でも、できる限り早く食べ切るのがポイントになる。
結論
パプリカは加熱調理しても、生食でも美味しく食べることができる。また、生食する場合はマリネ・ピクルス・サラダ・スムージーなどにするのがおすすめだ。手軽に作れて彩りや栄養バランスもよくなるため、ぜひ生パプリカを上手に使いこなせるようになろう。
(参考文献)
- ※:JAグループ「パプリカ」
https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=51 - ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/ - ※2:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
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