目次
1. 雑穀米の基本をおさらい

雑穀米とは、米に雑穀を混ぜたご飯のことをいう。混ぜる雑穀の種類は飲食店や商品などによって異なるが、一般的にはアワ、ヒエ、キビ、ハトムギ、小豆などが使われることが多い。また、使用している雑穀の種類数によって、五穀米や十六穀米などといった呼ばれ方もする。さまざまな雑穀を混ぜているため、通常の白米に比べると風味が豊かで、プチプチ・モチモチとした食感も楽しめる。
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2. 雑穀米の基本的なカロリーと糖質量

「日本食品標準成分表」には、雑穀米としての栄養価は収録されていない。しかし、アワ、ヒエ、キビ、ハトムギ、小豆などの栄養価は収録されている。そこで以下に、雑穀類それぞれの100gあたりのカロリーと糖質量をまとめておく。なお、糖質量は「炭水化物量-食物繊維量」で算出している。
主な雑穀の100gあたりのカロリー
・赤米:344kcal
・アマランサス:343kcal
・アワ:346kcal
・オオムギ(押麦):329kcal
・キヌア:344kcal
・キビ:353kcal
・黒米:341kcal
・トウモロコシ:341kcal
・発芽玄米:339kcal
・ハトムギ:353kcal
・ヒエ:361kcal
・米:342kcal
・アマランサス:343kcal
・アワ:346kcal
・オオムギ(押麦):329kcal
・キヌア:344kcal
・キビ:353kcal
・黒米:341kcal
・トウモロコシ:341kcal
・発芽玄米:339kcal
・ハトムギ:353kcal
・ヒエ:361kcal
・米:342kcal
主な雑穀の100gあたりの糖質量
・赤米:65.4g
・アマランサス:57.5g
・アワ:66.4g
・オオムギ(押麦):66.1g
・キヌア:62.8g
・キビ:69.3g
・黒米:66.4g
・トウモロコシ:61.6g
・発芽玄米:71.2g
・ハトムギ:71.6g
・ヒエ:68.9g
・米:77.1g
・アマランサス:57.5g
・アワ:66.4g
・オオムギ(押麦):66.1g
・キヌア:62.8g
・キビ:69.3g
・黒米:66.4g
・トウモロコシ:61.6g
・発芽玄米:71.2g
・ハトムギ:71.6g
・ヒエ:68.9g
・米:77.1g
3. 白米と比べたときの雑穀米のメリット

一般的にいわれている雑穀米のメリットには、白米よりも糖質量が少ないことや、ビタミン類やミネラル類などを多く摂れることなどがある。ここではそんな雑穀米の栄養面のメリットを紹介する。
その1.低糖質の主食にすることができる
一般的に、雑穀米と白米のカロリーにそこまで大きな差は見られない。しかし、糖質量は白米が最も多く、雑穀米に変えることでわずかではあるが、低糖質の主食にすることが可能だ。糖質は脳や身体を動かすための貴重なエネルギー源ではあるが、摂り過ぎると中性脂肪として蓄積されて、肥満などに繋がる可能性もあるので注意が必要だ(※2)。
その2.ビタミンB群やミネラル類も摂れる
一般的に白米よりも雑穀のほうが、ビタミンB群、ミネラル類、食物繊維などを多く含んでいるとされている。含有量はそれぞれの雑穀で異なるが、例えば、アワの100gあたりの数値を見ると、ビタミンB1が0.56mg、鉄が4.8mg、食物繊維が3.3gとなっている。白米はそれぞれ0.08mg、0.8mg、0.5gであるため、雑穀米にしたほうが栄養バランスはよくなるといえる。
4. 市販の雑穀米のカロリーはどれくらい?

雑穀米はさまざまな食品メーカーから販売されているが、それぞれのメーカー・商品で雑穀米のカロリーは異なる。そこで以下に、主な市販の雑穀米のカロリーをまとめておく。なお、商品のリニューアルなどに伴いカロリーが変更される場合がある。
市販の雑穀米のカロリーの一覧
・はくばく(おいしさ味わう十六穀ごはん):114kcal/1袋(30g)
・ハウス食品(元気な穀物 香ばし十五穀):392kcal/100g
・石橋工業(雑穀美人):343kcal/100g
・ハウス食品(元気な穀物 香ばし十五穀):392kcal/100g
・石橋工業(雑穀美人):343kcal/100g
5. 雑穀米はダイエットに役立つのか?

雑穀米は低カロリーとはいえないものの、一般的にはダイエット中にもおすすめの主食とされている。この理由は栄養バランスが優れていることに加え、食後血糖値が上昇を抑えてくれる食物繊維が多いこと(※2)、咀嚼回数が多くなり満腹中枢を刺激できること(※3)などが関係しているようだ。これらのメリットがあるため、ダイエット中にもおすすめされることが多い。
結論
雑穀米のカロリーは雑穀の種類にもよるが、100gあたり330~360kcalが一般的となっている。白米の100gあたりのカロリーは342kcalであるため、カロリーでは大きな差は見られない。しかし、雑穀米は白米よりも、ビタミンB群・ミネラル類・食物繊維などを多く含んでいることが魅力だ。このような雑穀米の特徴をよく理解した上で、上手に日々の食生活に取り入れてみよう。
(参考文献)
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/ - ※2:e-ヘルスネット「トップページ」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/ - ※3:農林水産省「ゆっくり食べる」
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/minna_navi/topics/topics4_02.html
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