1. ポン酢の原料や語源

まずは、ポン酢についておさらいしておこう。
ポン酢の原料
ポン酢とは、柑橘系の果汁に醤油を混ぜた「ポン酢醤油」の略称。レモン、オレンジ、柚子、すだち、かぼすなどの柑橘系が使われていることが多い。そこに酢やみりん、昆布などの出汁を加えているものも多い。
名前の由来
蒸留酒に柑橘系の果実や砂糖、スパイスを混ぜたオランダのカクテル「pons(ポンス)」が語源だといわれている。江戸時代に長崎の出島に入ってきが日本ではあまり馴染まず、柑橘系の果汁のことをポン酢と呼ぶようになったらしい。19世紀末〜20世紀初めに薬用として「ポンス」や「ポンスシロップ」というものが売られていたのが、やがて「ポン酢」と呼ばれるようになったという。
2. 実は高い⁉ポン酢の糖質

お酢が使われているものも多く、健康的なイメージがあるポン酢。ノンオイルで、カロリーも大さじ3杯あたり約30kcalと高くはないため、ヘルシーであることには間違いない。
低GIダイエット中の人は注意
気を付けるべきは、ポン酢に含まれる糖質量。ラベルの成分表を見るとわかるのだが、ポン酢には意外と多くの糖分が入っている。一般的なポン酢の場合、100gあたりに含まれる糖質は約12g。醤油に含まれる糖質100gあたり約10gと比べても、ポン酢のほうが高いということになる。
糖質制限中の人は、糖質オフポン酢なども売っているので探してみると良いだろう。
糖質制限中の人は、糖質オフポン酢なども売っているので探してみると良いだろう。
3. グルテンは含まれる?

ポン酢に欠かせない原料のひとつが醤油。市販されている醤油の多くは原料に小麦を使用しているため、ポン酢もグルテンフリーではないことがほとんどだ。ポン酢の成分表を確認し、「醤油(大豆・小麦を含む)」となっていたら、含まれているということ。
健康志向の広がりで、グルテンフリーのポン酢も販売さている。ダイエット中の場合や小麦アレルギーがある場合は、こちらを選ぶと良いだろう。
健康志向の広がりで、グルテンフリーのポン酢も販売さている。ダイエット中の場合や小麦アレルギーがある場合は、こちらを選ぶと良いだろう。
4. 手作りなら安心

糖質やグルテンが気になるポン酢。いっそのこと手作りしてしまえば、糖質も控えることができて安心だ。ポイントは小麦を使用していないグルテンフリーの醤油(たまり醤油など)を用意すること。気になる人は、酒やお酢、みりんなどの調味料も裏のラベルでチェックしておこう。
即席ポン酢の作り方
醤油とお酢を2:1の割合で混ぜるだけ。柚子などの柑橘系の搾り汁を足しても良いだろう。
本格ポン酢の作り方
鍋に酒とみりんを入れて火にかけアルコールを飛ばし、柑橘類の搾り汁、醤油を加え、好みの味になるように調整する。酸味が足りない場合はお酢を加えると良い。昆布を入れた保存容器で1週間くらい寝かせると、昆布ポン酢の完成だ。
結論
ヘルシーそうに見えて、注意点も多いポン酢。さっぱりしているからといって、大量にかけるのは避けた方が良さそうだ。選び方などにも気を付けて、健康的に食卓に取り入れよう。
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