1. ラム肉の基本をおさらい

ラム肉とは、生後1年未満の仔羊からとれた食肉のこと。2歳以上の羊からとれるマトン肉と比較すると、羊臭さが少ない、肉質が柔らかい、淡いピンク色(赤色)をしているなどの特徴がある。部位にはラック(ロース肉)、ショルダー(カタ肉)、レッグ(モモ肉)などがあり、骨付きのロース肉は高級食材である「ラムチョップ」として知られている。日本では、ジンギスカンなどが有名である。
2. ラム肉の基本的な栄養価

「日本食品標準成分表」には、生状態と焼いた状態のラム肉の栄養価が収録されている。また、生のラム肉はカタ肉・ロース肉・モモ肉の3種類がある。ここでは基本となる「ラム(ロース肉/脂身つき/生)」の100gあたりの主な栄養価をまとめておく。
ラム肉(ロース肉/脂身つき/生)の100gあたりの栄養価
・エネルギー:287kcal
・たんぱく質:15.6g
・脂質:25.9g
・炭水化物:0.2g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:11.73g
・一価不飽和脂肪酸:9.52g
・多価不飽和脂肪酸:0.87g
・ビタミン
・βカロテン:0μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.6mg
・ビタミンK:22μg
・ビタミンB1:0.12mg
・ビタミンB2:0.16mg
・ナイアシン:4.2mg
・ビタミンB6:0.23mg
・ビタミンB12:1.4μg
・葉酸:1μg
・パントテン酸:0.64mg
・ビオチン:2.0μg
・ビタミンC:1mg
・ミネラル
・ナトリウム:72mg
・カリウム:250mg
・カルシウム:10mg
・マグネシウム:17mg
・リン:140mg
・鉄:1.2mg
・亜鉛:2.6mg
・銅:0.08mg
・マンガン:0.01mg
・ヨウ素:1μg
・セレン:8μg
・クロム:1μg
・モリブデン:Tr
・食物繊維:0g
・たんぱく質:15.6g
・脂質:25.9g
・炭水化物:0.2g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:11.73g
・一価不飽和脂肪酸:9.52g
・多価不飽和脂肪酸:0.87g
・ビタミン
・βカロテン:0μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.6mg
・ビタミンK:22μg
・ビタミンB1:0.12mg
・ビタミンB2:0.16mg
・ナイアシン:4.2mg
・ビタミンB6:0.23mg
・ビタミンB12:1.4μg
・葉酸:1μg
・パントテン酸:0.64mg
・ビオチン:2.0μg
・ビタミンC:1mg
・ミネラル
・ナトリウム:72mg
・カリウム:250mg
・カルシウム:10mg
・マグネシウム:17mg
・リン:140mg
・鉄:1.2mg
・亜鉛:2.6mg
・銅:0.08mg
・マンガン:0.01mg
・ヨウ素:1μg
・セレン:8μg
・クロム:1μg
・モリブデン:Tr
・食物繊維:0g
3. ラム肉の部位別のカロリーと糖質量

「日本食品標準成分表」には、カタ肉やモモ肉の栄養価も収録されている。そこで以下に、これらの部位のカロリーと糖質量をまとめておく。なお、カロリー・糖質量の順に記載している。
ラム肉の部位別のカロリーと糖質量の一覧
・ロース肉(脂身つき):287kcal、0.2g
・ロース肉(皮下脂肪なし):128kcal、0g
・カタ肉(脂身つき):214kcal、0.1g
・モモ肉(脂身つき):164kcal、0.3g
・ロース肉(皮下脂肪なし):128kcal、0g
・カタ肉(脂身つき):214kcal、0.1g
・モモ肉(脂身つき):164kcal、0.3g
部位別に見るとカロリーが高いのは「ロース肉」
ラム肉のカロリーを比べてみると、最も高いのはロース肉(脂身つき)となっている。ロース肉はほかの部位よりも脂質が多く、たんぱく質は少なめとなっている。そのため、非常に柔らかい肉質を楽しむことができる。一方、低カロリーのモモ肉は脂質が少なく、たんぱく質の量が多くなっている。
4. 焼いたラム肉のカロリーと糖質量

「日本食品標準成分表」には、生肉だけでなく焼いたラム肉の栄養価も収録されている。そこでこれらのカロリーと糖質量についてもまとめておく。なお、カロリー・糖質量の順に記載している。
焼いたラム肉のカロリーと糖質量の一覧
・ロース肉(脂身つき):358kcal、0.2g
・モモ肉(脂身つき):267kcal、0.3g
・モモ肉(脂身つき):267kcal、0.3g
5. マトンのカロリーと糖質量を比較

「日本食品標準成分表」には、2歳以上の羊からとれるマトン肉の栄養価も収録されている。そこで以下にマトン肉のカロリーと糖質量もまとめておく。なお、カロリー・糖質量の順に記載している。
マトンのカロリーと糖質量の一覧
・ロース肉(脂身つき):192kcal、0.2g
・モモ肉(脂身つき):205kcal、0.3g
・モモ肉(脂身つき):205kcal、0.3g
よりヘルシーな羊肉は「マトン肉」
ラム肉とマトン肉のカロリーを比べると、マトン肉のほうが低カロリーでヘルシーとなっている。特に、マトンは脂質の量が少ない。そのため、カロリーや脂質量が気になるならラム肉よりもマトン肉を選ぶほうがよい。なお、マトン肉の流通量は少ないため、専門店やネット通販などを利用しよう。
結論
ラム肉の糖質量は0g~0.3g程度でほとんど差はないが、カロリーは部位によって異なる。特に、ラム肉で人気のロースは、カロリーが高い部位のひとつとなっている。たんぱく質やビタミン類なども多く含んでいるが、同時に脂質量が多くカロリーも高めであることを覚えておこう。
(参考文献)
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/
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