目次
- 1. おぼろ豆腐とは?
- 2. 木綿豆腐や絹ごし豆腐との違い
- 3. おぼろ豆腐の基本的な栄養素
- 4. 自宅でできるおぼろ豆腐の作り方
- 5. おぼろ豆腐の美味しい食べ方
- 6. 市販のおすすめおぼろ豆腐2選
1. おぼろ豆腐とは?

おぼろ豆腐(寄せ豆腐)とは、「寄せる」という豆腐の途中の工程で取り出した豆腐のこと。寄せるとは豆腐作りの最初の段階のことで、豆乳に凝固剤を入れて固める工程のことを指す。絹ごし豆腐や木綿豆腐などと異なり「圧搾」や「晒し」といった工程がないため、これらの豆腐とは異なる食味や風味を楽しめる。一般的なスーパーなどでも、パックに入った状態で売られている。
2. 木綿豆腐や絹ごし豆腐との違い

豆腐にはおぼろ豆腐(寄せ豆腐)のほかにも、木綿豆腐や絹ごし豆腐などいくつか種類もある。ここでは、そんな木綿豆腐と絹ごし豆腐の特徴や、それぞれの豆腐に適した料理について紹介する。
木綿豆腐とは?
木綿豆腐は、ザラザラとした舌触りが特徴の豆腐のこと。木綿豆腐の製造方法は古くから同じであり、凝固、崩し、型入れ・圧搾、型出し、水晒し・カットといった手順となっている。中でも特徴的なのが、布を敷いた型箱の中に豆腐を入れて成型している点だ。これにより「ゆ(豆腐に含まれなかった水分や油分のこと)」が取り出されて、濃厚な味わいの木綿豆腐が出来上がる。
【木綿豆腐が適している料理】
豆腐ステーキ、豆腐ハンバーグ(つなぎ)、鍋料理など
絹ごし豆腐とは?
絹ごし豆腐とは、絹のように滑らかな舌触りが特徴の豆腐のこと。木綿豆腐とは異なり、「ゆ」を取り出さずに製造している。そのため、美味しく仕上げるために濃厚な豆乳を使うのが一般的だ。また、型箱に布を敷いていないため、ツルンとした仕上がりになる。のど越しがよくて美味しいが、加熱調理などをすると崩れやすいので注意が必要になる。
【絹ごし豆腐が適している料理】
冷奴、豆腐サラダ
3. おぼろ豆腐の基本的な栄養素

文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」には、おぼろ豆腐(木寄せ豆腐)の栄養価は収録されていない(※1)。しかし、おぼろ豆腐も大豆を原料にしている食材なので、たんぱく質や脂質に加えて、ビタミン類やカルシウムなどの栄養素を摂ることが可能だ。また、大豆はイソフラボンやサポニンといった機能性成分も含んでいる(※2)。
4. 自宅でできるおぼろ豆腐の作り方

おぼろ豆腐はスーパーなどでも手に入るが、豆乳(無調整豆乳)とにがりがあれば家で作ることも可能だ。出来立てのおぼろ豆腐は、醤油や刻みねぎなどと一緒に食べると格別な美味しさとなる。ぜひ作りたての美味しいおぼろ豆腐を楽しんでみよう。
おぼろ豆腐の作り方・手順
1.土鍋に豆乳とにがりを入れて2~3分おく
2.土鍋を弱火にかけてゆっくりと加熱する
3.沸騰し始めたら火を止めてフタをする
4.15分ほど置いておき、固まったら完成
2.土鍋を弱火にかけてゆっくりと加熱する
3.沸騰し始めたら火を止めてフタをする
4.15分ほど置いておき、固まったら完成
5. おぼろ豆腐の美味しい食べ方

おぼろ豆腐はそのまま食べても美味しいが、豆腐サラダやスンドゥブチゲなどにしても美味しく食べられる。ここでは、そんなおぼろ豆腐の美味しい食べ方をいくつか紹介しておこう。
その1.豆腐サラダ
豆腐サラダには絹ごし豆腐を使うことが多いが、おぼろ豆腐を使うことも可能だ。おぼろ豆腐にすることで柔らかくてクリーミーな豆腐サラダを楽しめる。作り方も簡単で、千切ったレタスの上におぼろ豆腐を乗せるだけで完成だ。ゴマドレッシングなど、お好みのドレッシングで食べてみよう。
その2.鶏あんかけ豆腐
おぼろ豆腐は一般的にタレなどをかけて食べることが多いが、そのタレを「鶏あんかけ」にアレンジするのもよい。ゴマ油を引いたフライパンで鶏ひき肉を炒めてから、えのきなどのキノコ類と調味料を入れて煮る。それから水溶き片栗粉でトロミを付けたら、鶏あんかけの完成だ。あとはおぼろ豆腐に鶏あんかけをかければ、熱々の鶏あんかけ豆腐を楽しめるようになる。
その3.スンドゥブチゲ
スンドゥブチゲ(純豆腐チゲ)とは、豆腐・野菜・キノコ類などを使った韓国の鍋料理の一つ。普通の絹ごし豆腐でも作れるが、おぼろ豆腐を入れることでマイルドなクリーミーさも楽しむことが可能だ。作り方は、お湯を沸かした鍋に、おぼろ豆腐と鶏がらスープの素、酒、キムチを入れて、味噌をとき入れる。それから卵を落とし入れて、フタをして煮込んだら完成だ。
6. 市販のおすすめおぼろ豆腐2選

おぼろ豆腐は相模屋や太子食品といった食品メーカーからも販売されており、一般的スーパーで見かけることも多い。ここでは、そんな市販のおすすめおぼろ豆腐をいくつか紹介しておこう。
その1.相模屋「おぼろ豆腐濃厚仕立て二丁盛り」
「おぼろ豆腐濃厚仕立て二丁盛り」は、大豆加工食品の製造・販売を手掛ける相模屋のおぼろ豆腐。熱々の出来立て豆腐に豆乳を注ぎ込んだ商品であり、クリーミーさとふんわりした食感が特徴となっている。また、2丁(2パック)入りなので使い勝手がよく、さまざまな料理に便利に使うことができる。相模屋はこの他に「おかずやっこシリーズ」や通常の「よせ豆腐」も販売している。
その2.太子食品「濃いミニおぼろ(2個パック)」
「濃いミニおぼろ(2個パック)」は、和日配食品などの製造・販売を行っている太子食品のおぼろ豆腐。濃厚な豆乳とにがりを使っていて、クリームのような味わいに仕上げている。また、専用タレが付いているため、そのまま美味しく食べることが可能だ。こちらも2個パック入りなので、便利に使うことができる。
結論
おぼろ豆腐は、クリーミーな食感が特徴の豆腐である。また「圧搾」や「晒し」といった工程を行っていないため、一般的な木綿豆腐や絹ごし豆腐などとは食味や風味などが異なっている。そのまま食べても美味しく、料理にも使えるので、興味があったらぜひおぼろ豆腐を食べてみよう。
【参考文献】
※全国豆腐連合会「豆腐の種類詳細」
※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
※2:全国豆腐連合会「豆腐の栄養と健康」
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