1. オリーブオイルの基本をおさらい
オリーブオイル(オリーブ油)とは、オリーブの果実から作られる食用油のこと。一価不飽和脂肪酸の一種であるオレイン酸を多く含んでおり、一般的には「酸化しにくい油」として知られている。また、市販品には豊かな香りや味が楽しめる「エクストラバージンオリーブオイル」と雑味などを取り除いた「ピュアオリーブオイル」などいくつか種類がある。ドレッシングや炒め物などにも使える。
2. オリーブオイルは揚げ物にも使える?
一般的にオリーブオイルはドレッシングやオイル漬け、炒め物などに使われることが多い。しかし、実は揚げ物にも使うことが可能だ。通常、揚げ物をするときは180℃程度で行うが、オリーブオイルの発煙点(煙が出始める温度のこと)は200~210℃程度であるため揚げ物にも耐えられる。中でもピュアオリーブオイルは高温にも耐えやすいため、揚げ物に適している食用油となっている。
3. オリーブオイルを使った基本的な揚げ方
オリーブオイルは、通常の食用油に比べると高価で内容量も少ないため、一度に大量に使うのには向かない。そのため、少ないオリーブオイルを使って「揚げ焼き」のようにして揚げるのがおすすめである。以下で基本的な揚げ方・手順を紹介するので、揚げ物を作るときの参考にしてみよう。
オリーブオイルを使った揚げ方・手順
1.フライパンにオリーブオイルを深さ1~2cmほど入れる
2.170~180℃くらいになるまでオリーブオイルを加熱する
3.下ごしらえしておいた食材を静かに油の中に入れる
4.両面をこまめに裏返しながらしっかりと揚げれば完成
2.170~180℃くらいになるまでオリーブオイルを加熱する
3.下ごしらえしておいた食材を静かに油の中に入れる
4.両面をこまめに裏返しながらしっかりと揚げれば完成
4. オリーブオイルで揚げ物を作るポイント
オリーブオイルで揚げ物を作る際のポイントには、「高温になりすぎないようにする」「ピュアオリーブオイルを使う」などがある。ここではそんな揚げ物を美味しく作るためのポイントを紹介する。
その1.高温になりすぎないようにする
オリーブオイルの発煙点は200~210℃程度であるため、加熱しすぎて高温になりすぎないように注意しよう。加熱しすぎると焦げ臭くなり、料理の美味しさなども損なわれてしまう。揚げ物の温度は何を揚げるかにもよるが、コロッケや天ぷら、トンカツなどの場合は170~180℃程度にするのが基本だ。菜箸を入れたらしっかりと泡が立つくらいを目安にするとよい。
その2.ピュアオリーブオイルを使う
オリーブオイルの主な種類には、エクストラバージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルの2つがある。このうち揚げ物に使うなら「ピュアオリーブオイル」のほうがおすすめだ。この理由にはピュアオリーブオイルのほうがリーズナブルであることや、発煙点が高くて揚げ物に耐えられることなどが関係している。なお、ピュアオリーブオイルを再利用した場合の発煙点は170℃程度である。
5. オリーブオイルの揚げ物に関するよくある質問
ここまで、オリーブオイルを使った揚げ物について詳しく解説してきた。しかしまだ「オリーブオイルの種類による仕上がりの違い」や「洋食以外の揚げ物にも使えるのか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、オリーブオイルの揚げ物に関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.オリーブオイルの種類で仕上がりは変わる?
揚げ物に使うオリーブオイルは「ピュアオリーブオイル」のほうがおすすめだが、「エクストラバージンオリーブオイル」でも揚げ物は作れる。こちらのオリーブオイルで作った場合は、揚げ物にコクやうま味が移ったり、カリッと仕上がったりして美味しくなるともいわれている。
Q2.オリーブオイルで天ぷらなども揚げられる?
オリーブオイルはフライなどの洋食だけでなく、天ぷらなどの和食にも使うことができる。また、天ぷらなどを揚げる場合も「揚げ焼き」にするのがおすすめだ。少量のオリーブオイルでカラッと仕上がるため、サラダ油などを切らしているときにはオリーブオイルで代用してみるのもよいだろう。
結論
一般的にオリーブオイルは、ドレッシングやオイル漬けなどに使うことが多い。しかし、実は揚げ油として使うことも可能となっている。他の食用油に比べると高価であるため、使うときには「揚げ焼き」にするのがポイント。また、ここで紹介した注意点なども守りながら揚げ物を作ってみよう。
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