1. 抗酸化作用があるもの同士で作られる抗酸化ネットワーク

β-カロテンやビタミンC、カリウム、そして赤い色素成分リコピンが豊富なトマト。旬の初夏をはじめ、今や一年を通じて食卓にのぼるお馴染みの緑黄色野菜だ。抗酸化作用があるとされるトマトのβ-カロテンやリコピンは、水では溶けないが、油と一緒に摂ると体内での吸収が良くなる脂溶性。そこで、オリーブオイルの登場となる。油と共に食すことで、トマトの栄養は体内に速やかに吸収されるというワケだ。
さらに、オリーブの果肉から採種されるオリーブオイルは、酸化しにくく加熱に強いオレイン酸やポリフェノールを含む油。実は、抗酸化物質はひとつだけでなく、複数組み合わせて摂取した方が効果的。体内で抗酸化のネットワークが形成され、相乗的な効果が生まれるのだ。
2. 小腹が空いたらHOTトマトジュースにオリーブオイルをひとまわし?

トマトとオリーブオイルの組み合わせレシピは、定番のトマトソースをはじめサラダなど様々。また、生のトマトでなくスープやガスパチョ、缶詰やトマトジュースでも有効なのだとか。そこで最も手早く抗酸化ネットワークを体内で形成させるなら、いつも飲んでいるトマトジュースを温めてスープ代わりに飲んでみるのもいいと聞く。
小鍋にジュースを入れて火にかけ、温まったらカップに入れ、そこにオリーブオイルをひとまわし。レンジでチンすればさらにてっとり早いだろう。冷たいままよりも温めることで、体内での吸収もより良くなるが、塩分の摂り過ぎも注意したいので無塩の方がオススメだ。時にはハーブや胡椒などのスパイスを入れて変化をつけてもいいし、レモンやニンニクなど香り付きのオリーブオイルを使ってみても美味しくいただける。
結論
ホットトマトジュース&オリーブオイルは、口当たりが良くて何杯でもいけそうだが、オリーブオイルはカロリー高め、リコピンの摂りすぎにも配慮したい。食事のお供や小腹が空いた時、一日1~2杯程度で試してみてはいかがだろうか。
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