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グルテンいっぱいのラーメンをグルテンフリーにできるのか?!

グルテンいっぱいのラーメンをグルテンフリーにできるのか?!

投稿者:ライター 宮本絵里(みやもとえり)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

2019年10月23日

最近欧米で話題となっている「グルテンフリー」というキーワード。グルテンに対するアレルギーを持っている人のアレルゲン除去食として認知されるようになったが、最近ではベジタリアンやヴィーガンなどのように食に対する志向性を示す言葉としても知られてきた。日本人がこよなく愛するラーメンの麺は小麦から作られ、タレやチャーシューの多くに小麦由来の醤油が使われる。ラーメンをグルテンフリーとして食べることが果たしてできるのだろうか…?

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1. そもそもグルテンフリーって?ラーメンと関係ある?

・グルテンとは

グルテンとは、小麦や大麦・ライ麦に含まれるたんぱく質のこと。水を吸収すると網目状に組織がつながって弾力や柔軟性をもたらす働きがある、パンや麺を作る際に必要不可欠な成分だ。「gluten」とはラテン語で「糊」を意味するが、まさに小麦の持つ糖質を糊のようにつなげて、さまざまな食品に変身させる立役者なのだ。

・グルテンフリーが広がる訳

そのグルテン、小麦のアレルギーやセリアック病の原因となることでも知られている。小麦が主食となる欧米で多くみられる疾患で、日本でも、パン・ピザ・パスタなど欧米風の食生活が広まるにつれ発症する人が増えているようだ。これらの疾患は、小麦類に含まれるグルテンを摂取しないことでしか防ぐ手立てがない。そこで必要となってくるのが「グルテンフリー」=「グルテンの入っていない」食品だ。
グルテンフリーは欧米ではすでに一般的な概念となっており、ファストフード店のメニューでもグルテンフリーの商品が並ぶ。日本はまだ立ち遅れているといえるが、グルテンを摂取しないことで体質改善が望めるという説もあり、徐々にグルテンフリーのメニューや商品が増えている。

2. グルテンフリーのラーメンでもここまでできる!

グルテンフリーの生活を選択する人の中でも、辛いと感じるのが麺類を食べにくくなることだそうだ。特に国民食と言っても過言ではないラーメンは、麺から醤油ベースのスープ、タレが染みたチャーシューまでグルテンの宝庫。グルテンフリーを選択すると、もはやラーメンは楽しめないのだろうか...?実はそんな人のために、グルテンフリーのラーメンを開発・提供している所があるのだ!

・世界からの観光客にも対応

世界中から外国人観光客が「ラーメンを食べるために」来日する現代。日本各地の有名ラーメン店を集めたテーマパークにも多くの外国人が訪れる。多様な食文化を持ったお客さんのため、ベジタリアン向けのラーメンや、ムスリムでも安心して食べられるハラル認証を取ったラーメンを提供するお店も出てきた。体質や宗教・思想などで食の制限がある人にもラーメンを楽しんでもらいたいとの思いからだ。グルテンフリーラーメンの開発もその一環で始められた。
スープは小麦を使っていない味噌ベース。米粉ではあるが黄色味を帯びたストレート麺は、一見すると小麦のそれと同じ。予想以上の噛み応えにすすり心地と、ラーメンとしての違和感を持たせないできあがりで、グルテンフリーが必要な人たちにも喜ばれている。

・グルテンフリーにこだわる製麺会社も

グルテンフリーの麺類を製造していることで注目されている製麺会社も増えてきた。アレルギーを持つ人でも安心・安全に食べられる食品の開発を進め、小麦粉を使った麺を作る工場とは完全に分離した製造体制を取っている会社もある。そこではスタッフもグルテンフリー製麺工場専従というほどの徹底ぶりだ。
グルテンフリーラーメン用の麺の主原料は米粉や馬鈴薯から取れるでんぷん。小麦製の麺と遜色ない味わいでノンアレルギーだ。もちろん麺だけでなくグルテンフリーのラーメンスープの販売もある。アレルギーで悩んでいる人でもラーメンを楽しむことができる、救世主のような存在だ。

3. グルテンフリーラーメンのメリット・デメリット

グルテンフリーラーメンは小麦で作った中華麺に比べて低脂質・低カロリーで、グルテンのアレルギーで悩んでいる人だけでなくダイエット食としても優秀だ。また、グルテンを制限することで体調がよくなるという人もおり、美容のためにグルテンフリー生活を始める人も増えている。
一方で、選択肢が非常に限られるのは大きなデメリットだろう。欧米では主食であるパンはすでにグルテンフリーのものが簡単に手に入るようになっている。日本ではまだそのレベルでグルテンフリーのラーメンなどが手に入る状況とはいえない。味わいも本物におよばないものが多い。
しかし、工夫次第で新しい味の発見ができる楽しみもある。たとえば中華麺に変えて緑豆春雨や糸こんにゃくを利用する方法だ。しっかりめの歯ごたえにつるりとしたのどごしは、これはこれで新たなラーメンの楽しみ方になるかもしれない。

結論

グルテンフリーの生活では一見がまんするしかないと思われがちなラーメン。しかし、まだまだ工夫の余地がありそうだ。海外のお客さんを多く迎える東京オリンピックをひかえ、食の多様性が日本でも広く認識されるようになってきた。食べられない人を排除するのではなく、工夫して共に楽しもうという考え方は、オリンピックの理念である世界平和ともつながるのである。
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