1. グルテンフリーとギルトフリーの基礎知識

グルテンとは
小麦粉は、世界中で広く食べられている食物である。小麦粉は、パンやパスタ、うどん、お菓子など、さまざまな食品に加工できることが大きな特徴であり、広く親しまれるゆえんでもある。小麦粉の加工の鍵となるのが、グルテンである。グルテンは、小麦特有のタンパク質。粘着力が高く伸びやすいグリアジンと、弾力に富むが伸びにくいグルテニンが、水を入れて捏ねることで結びつき、粘着性と弾力性を併せ持つグルテンに変化するのだ。
グルテンの弊害とグルテンフリー
小麦粉加工品の美味しさの元とも言えるグルテンだが、少々問題もある。それが、摂取過多による腸内環境の悪化である。グルテンの分解酵素を持っていない人は、便秘や消化不良などを起こすこともあるそうだ。そこで注目を浴びることになったのが、グルテンフリーである。グルテンフリーを実践すると、腸内環境の改善だけでなく、ダイエットや体調改善につながると言われている。しかし、あくまで個人差があるので鵜呑みにせず、体調に合わせて行う必要がある。日本人は元来、グルテンの少ない食生活を行ってきた。食の欧米化を一旦見直し、和食を食べることで、自然とグルテンフリーが叶えられる。
ギルトフリーとは
ギルトフリーは「罪悪感のない」という意味であるが、罪悪感とは感情である。人によって、罪悪感を覚えるポイントは異なるので、ギルトフリーにもさまざまなものがある。健康意識の高い人たちがヘルシーなものを選ぶことを指すことや、病気やアレルギーなど、カラダの問題を抱える人たちが、気負いなく食べられるものを指こともある。
2. グルテンフリーとギルトフリーの違い

グルテンフリーとギルトフリーの最大の違いは、グルテンフリーが小麦粉に含まれるグルテン単体を摂取しないことを指すのに対し、ギフトフリーは、ある一種の食物を摂取しないという意味ではないことだ。ただ、グルテンに罪悪感を覚える人がいるとするならば、その人にとってはグルテンフリーとギルトフリーはイコールになる。
グルテンフリー食材とギルトフリー食材
グルテンフリー食材とは、グルテンを含まない食材のこと。もともとグルテンを含まない食品と、パンのように本来は含むが、米粉などの代替品を使用することでグルテンをゼロにした食品とがある。ギルフトフリー食材は前述の通り、人によってさまざまではあるが、その名を謳って販売されているものの多くは、おやつである。本来は摂取しなくとも大丈夫な大人のおやつに対して、つけられているのだ。ドライフルーツやナッツなどが多い。また、グルテンフリーとギルトフリー、双方を備えた食品も、近頃では多く展開されている。
3. グルテンフリーとギルトフリーを実践するなら

体調と相談
どんな健康法も、極端に取り入れるとカラダに支障をきたすことがあるので、体調と相談することが先決である。ただしグルテンは、日本人が古くから親しんできた「まごはやさしい」に代表される和食を中心にすると、自ずと減らすことができる。これは日本人のカラダにあっていることはもちろん、欧米化した食事よりもヘルシーである場合が多い。体質や体調の改善に期待が持てる。
見直すきっかけに
ギルトフリーを取り入れるには、自分が何に罪悪感を覚えるのかを知る必要がある。これは、自分自身のカラダと向き合うことにも繋がる。食材選びの傾向、食べ過ぎのきっかけ、体重の増減などを知ることは、体調管理の第一歩でもある。まずは、その辺りをしっかりと見極めるとよいかもしれない。
結論
グルテンフリーやギルトフリーのような健康に関するトレンドは、周期が早く、その度に取り入れていると身がもたない。まずは自身の体調をきちんと把握すること。取り過ぎや不足気味な栄養素を知り、年齢に合わせた対処をすることが求められている。食だけでなく、運動も合わせて、健康的な毎日を送ることができるよう、努力したいものだ。
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