目次
- ※1:プライドフィッシュ「公式サイト」
https://www.pride-fish.jp/ - ※2:農林水産省「海面漁業生産統計調査」
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/kaimen_gyosei/
1. さわらとはどんな魚?

さわら(鰆)とは、サバ科サワラ属に分類される海水魚の一種である。出世魚の一種であり、サイズの小さいものは「さごち(関東)」「さごし(関西)」などと呼ばれ、大きくなったものをさわらと呼ぶ。一般的にサイズが小さいものよりも、大きいもののほうが「脂ノリがよくて美味しい」といわれている。また、焼き魚、西京焼き、唐揚げ(竜田揚げ)などにして食べることが多い。
2. さわらの一般的な旬はいつ?

全国漁業協同組合連合会(JF)が運営している「PRIDE FISH」を参考にすると(※1)、さわらの旬は地域によって春(4~6月頃)と秋(10~12月頃)の2シーズンに分かれている。また、消費地で見ると、一般的に関東地方では秋から冬にかけて漁獲される「寒鰆」が好まれ、関西地方では春頃に漁獲される「春鰆」が好まれているそうだ。なお、産卵期を迎えた夏頃は旬外れとなっている。
3. さわらの地域ごとの旬を解説

農林水産省の「海面漁業生産統計調査」によれば(※2)、さわらの漁獲量が特に多いのは福井県(1815トン)、京都府(1618トン)、石川県(1112トン)の3府県である。また、古くから香川県や岡山県などでも食べられてきたそうだ。そこで地域ごとの旬とその土地のさわら事情を紹介する。
その1.福井県のさわらの旬
・旬:10~12月(秋)
福井県は、1999年以降にさわらの漁獲量が増加し、現在は日本一のさわら漁獲量を誇っている。通年ほぼ全ての漁港で水揚げされているが、特に美味しいのが10~12月(秋)のものである。秋~冬に漁獲されたさわらは、脂のノリが非常によく、上品なうま味を堪能できるそうだ。また、福井県のJFではさわらの加工品も手掛け、地魚の魅力発信や消費拡大に努めているという。
福井県は、1999年以降にさわらの漁獲量が増加し、現在は日本一のさわら漁獲量を誇っている。通年ほぼ全ての漁港で水揚げされているが、特に美味しいのが10~12月(秋)のものである。秋~冬に漁獲されたさわらは、脂のノリが非常によく、上品なうま味を堪能できるそうだ。また、福井県のJFではさわらの加工品も手掛け、地魚の魅力発信や消費拡大に努めているという。
その2.京都府のさわらの旬
・旬:10~12月(秋)
京都府も、全国トップクラスのさわらの漁獲量を誇っており、以前は日本一の漁獲量であった。京都府でも通年漁獲されているが、特に美味しいのが冬鰆と呼ばれる10~12月(秋)のもの。また、京都府内の定置網で漁獲されたものは「京鰆」と呼ばれ、一定基準を満たすと「特選 京鰆」と呼ばれる。特に、京都府では「西京漬け」の材料としてさわらが珍重されている。
京都府も、全国トップクラスのさわらの漁獲量を誇っており、以前は日本一の漁獲量であった。京都府でも通年漁獲されているが、特に美味しいのが冬鰆と呼ばれる10~12月(秋)のもの。また、京都府内の定置網で漁獲されたものは「京鰆」と呼ばれ、一定基準を満たすと「特選 京鰆」と呼ばれる。特に、京都府では「西京漬け」の材料としてさわらが珍重されている。
その3.香川県のさわらの旬
・旬:4~6月(春)
香川県では古くから、産卵のために瀬戸内海に入ってきたさわらが漁獲されている。しかし、以前は漁獲量が多かったが、近年は少なくなっており資源管理にも努めている。そんな香川県では4月下旬から11月末まで(夏季を除く)さわらの漁獲が行われており、特に産卵前の4~6月のものが非常に美味しいそうだ。身は柔らかくクセのない上品な味わいを楽しむことができる。
香川県では古くから、産卵のために瀬戸内海に入ってきたさわらが漁獲されている。しかし、以前は漁獲量が多かったが、近年は少なくなっており資源管理にも努めている。そんな香川県では4月下旬から11月末まで(夏季を除く)さわらの漁獲が行われており、特に産卵前の4~6月のものが非常に美味しいそうだ。身は柔らかくクセのない上品な味わいを楽しむことができる。
その4.岡山県のさわらの旬
・旬:4~6月(春)
岡山県でも、古くからさわらの漁獲が行われており、特に春の漁獲量は全国トップクラスである。また、岡山県のさわらの消費量は全国一位といわれている。そんな岡山県では、朝早くに獲れる「朝干のさわら」が有名で、水揚げから食卓に並ぶまでは全国最短ともいわれている。非常に鮮度がいいため、特に刺身での消費がメインとされている。
岡山県でも、古くからさわらの漁獲が行われており、特に春の漁獲量は全国トップクラスである。また、岡山県のさわらの消費量は全国一位といわれている。そんな岡山県では、朝早くに獲れる「朝干のさわら」が有名で、水揚げから食卓に並ぶまでは全国最短ともいわれている。非常に鮮度がいいため、特に刺身での消費がメインとされている。
結論
魚偏に春と書く「さわら」の旬は地域によって異なり、福井県、京都府、石川県などでは秋頃、香川県や岡山県などでは春頃となっている。そのため、より美味しいさわらを食べたいなら時期と産地を気にしてみるといいだろう。なお、一般的に夏の時期は旬外れとなっていることも覚えておこう。
(参考文献)
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