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加熱してもきれいなまま!カラフルポテト・シャドークイーン

加熱してもきれいなまま!カラフルポテト・シャドークイーン

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2020年4月 2日

ジャガイモといえば、以前はメークインや男爵が主流だった。最近はその中でもさまざまな特徴の品種が登場して話題になっている。なかでも注目は色鮮やかな「カラフルポテト」だろう。新品種の「シャドークイーン」は特に深い紫色で、今までにない特徴をもっている。

  

1. 色とりどりのカラフルポテト

日本のジャガイモの色はクリームがかった淡い白だが、海外では皮も中身もさまざまなタイプがある。日本でも品種改良が進められ、誕生したのがカラフルポテトだ。

「あっと言わせるジャガイモを作りたい」

シャドークイーンはカラフルポテトの中でも後発の部類で、新品種にあたる。「北海道農業研究センター」の「ばれいしょ育種グループ」が、原産地のアンデスではジャガイモがさまざまな色をしていることに注目。平成14年、レッド系「インカレッド」とパープル系「インカパープル」が日本発のカラフルポテトとして命名登録された。

イエロー、レッド、パープル系がある

カラフルポテトは大きくわけて3つに分類される。黄色みが強いイエロー系、ピンクや赤に見えるレッド系、そしてシャドークイーンも属するパープル系だ。黄色はカロテノイド、赤や紫はアントシアニンという天然色素なので安心である。シャドークイーンは驚くほどの濃い紫色だが、サツマイモやナスの皮、シソ、ブルーベリーなどと同じアントシアニン色素を持っている。

2. 味も色もいい!シャドークイーンの特徴

カラフルポテトは食感や味の他、収穫量、もっと鮮やかな色を、と品種改良が進められてきた。シャドークイーンはその集大成だ。

色鮮やかで加熱に強い

シャドークイーンはほかのどのカラフルポテトより、濃く鮮やかな紫色。中の肉質に色むらや変質がなく、芽も少ないので皮がむきやすい。また、どうしても加熱に弱かったが、比較的加熱による色落ちが少なくなっている。特に揚げ物にしたとき茶色くなってしまう「褐変」が起きにくく、フライドポテトやポテトチップスでもきれいな紫色のままだ。

ジャガイモとして総合得点が高い

シャドークイーンは見た目だけでなく美味しさにも定評がある。煮る・焼く・蒸す・揚げる、どれをとっても全体的によく仕上がる。品種によって差が出やすいジャガイモ類の中では珍しいことだ。でんぷん価が高くホクホクとしているので、男爵と同じようにやや煮崩れしやすいことだけは注意しよう。

3. 調理方法の向き不向き

いかに色落ちしいくいとはいえ、濃厚な紫を活かすにはちょっとしたコツがいる。アントシアニン色素は「水に溶けやすく、熱とアルカリ性に弱い」ことを覚えておこう。

サラダや油調理に最適

紫色は加熱で薄くなるが、冷やすと鮮やかさが戻るので、ポテトサラダやマッシュポテトに最適だ。クリーム状に練って飾りにするのもむいている。また、炒める・揚げる料理はシャドークイーンと相性がよく、美味しくきれいに出来上がる。加熱は「蒸す」と水による色落ちが少ない。電子レンジは蒸すのと同じ効果なので、水にぬらしてラップにつつんでレンチンでもOKだ。

水や高温に注意

ナスの味噌汁が色落ちするのと同様、味噌汁に長時間入れっぱなしにしたり、色が真っ白いクリームシチューなどは色落ちが目立つ。別茹でしてから最後に具としてトッピングするといい。また、長時間焼くケーキやパンの生地に練り込むと、焼いている最中に色素が飛んでしまう。ベーキングパウダーのアルカリ性にも弱い。焼き菓子のトッピングにするなら、クリームに混ぜるようにしたい。

結論

カラフルポテト専用に作られたレシピは、色落ち防止のコツが組み込まれていることが多い。手順はきちんと守ろう。シャドークイーンを包丁で切った断面は、誰かに自慢したくなるほど美しい。この色を活かして発泡酒やポテトスナックになっているので、見かけたら要チェックである。

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  • 公開日:

    2018年11月19日

  • 更新日:

    2020年4月 2日

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