目次
1. じゃがいもの皮の特徴

じゃがいもの皮は食べることが可能だが、食べるときにはソラニンやチャコニンなどの有害物質に注意が必要だ。これらの有害物質は、特にじゃがいもの芽、芽の根元、皮(緑色に変色した部分)に多く含まれている。これらを体内に取り込むと吐き気・下痢・嘔吐・腹痛などの消化器症状を引き起こし、大量に摂取すると命に関わることもある(※1)。調理の際には、十分取り除くようにしよう。
2. 包丁でじゃがいもの皮を剥く方法

最も定番なのは、包丁でじゃがいもの皮を剥く方法だ。皮を剥く際に芽を取り除いたり、剥いたあとに適当な大きさにカットしたりすることもできる。包丁で皮を剥く場合は以下のような手順で行おう。
- じゃがいもを水洗いして土や汚れを落とす
- 横方向に一周じゃがいもの皮を剥いていく
- じゃがいもの上下に残った皮を剥いていく
- じゃがいもに残っている芽を包丁の角で取り除く
3. レンジで加熱してから剥く方法

簡単にじゃがいもの皮を剥きたいなら、電子レンジで加熱するのがおすすめだ。電子レンジを使用する場合は、ホクホクとした粉ふき芋のような状態に仕上がる。以下のような手順で行うようにしよう。
- 洗ったじゃがいもの中心に一周切り込みを入れる
- 一つずつふんわりとラップで包む
- 3~4分程度を目安に電子レンジで加熱する
- 電子レンジから出したら、ラップを開いて粗熱をとる
- 切り込みを中心に、左右に皮を開くようにして剥く
4. お湯で茹でてから剥く方法

大量にじゃがいもの皮を剥きたいなら、お湯で茹でてから剥くのがおすすめだ。じゃがいもを茹でる場合は、しっとりとした仕上がりになる。茹でてから剥く場合には、以下のような手順で行おう。
- 洗ったじゃがいもの中心に一周切り込みを入れる
- 鍋にじゃがいもを入れ、上から熱湯を注ぐ
- じゃがいもが柔らかくなるまで茹でる
※半茹でくらいの状態でも皮を剥くことは可能 - じゃがいもを取り出し、水に浸けて冷やす
- 切り込みを中心に、左右に開くようにして皮をむく
5. 生のままピーラーで剥く方法

包丁の扱いに慣れていないなら、ピーラーを使うのもおすすめだ。ピーラーを使えば、一定の厚みでキレイにじゃがいもの皮を切ることができる。生のまま調理できるのもメリットとなっている。
- 水洗いしたじゃがいもを片手で握る
- 上から下に向かってピーラーを下ろす
- 位置をずらしながら全体の皮を剥いていく
- 剥き終わったらピーラーの耳で芽を取り除く
6. 新じゃがをアルミホイルで剥く方法

皮が薄くて剥きにくい新じゃがは、アルミホイルで擦って皮をむくのがおすすめ。表面の薄い皮だけをキレイに落とすことができる。やり方も簡単なので、以下の手順を試してみるとよいだろう。
- 軽く水洗いした新じゃがをボウルの中に入れる
- 流水しながら丸めたアルミホイルで新じゃがを擦る
結論
じゃがいもの皮は美味しく食べることができるが、料理によっては皮がないほうがよい場合も多い。じゃがいもの皮の剥き方には「包丁で剥く方法」だけでなく、ピーラーを使う方法、電子レンジで加熱する方法、お湯で茹でる方法などもある。皮の剥き方によって手間や仕上がりなどが少しずつ異なるため、作りたい料理や調理時間などに合わせて選ぶようにしよう。
【参考文献】
- ※1:農林水産省「ジャガイモによる食中毒を予防するために」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/potato.html
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