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【勝間南瓜(こつまなんきん)】って何?なにわの伝統野菜に注目!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2020年2月13日

わたしたちが最近目にしているカボチャは、ほとんどが西洋カボチャだ。皮はつるりとしていてデコボコや溝が少ない。そんな中、平成に入ってから見事によみがえった日本カボチャが「勝間南瓜(こつまなんきん)」である。地域の活性化にも役立った幻のカボチャで、大阪伝統の「なにわ野菜」復興の発端になったすごいカボチャなのだ。

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1. 勝間南瓜(こつまなんきん)復活の歴史

勝間南瓜は、それ単体では日本カボチャの一品種にすぎない。
しかし、絶えたはずの種が発見されたことが、大阪の伝統野菜全体を活性化させることになった。

60年の時を経て復活

勝間南瓜は江戸時代末期から存在し、現在の大阪市西成区玉出町にあった「勝間村」の特産品だった。しかし、明治時代に伝わった西洋カボチャの普及と食生活の変化にともない、1930年台に栽培が途絶えてしまう。そこから60年以上経った2000年7月、大阪市の漬物業者が和歌山県の農家で偶然保管されていた勝間南瓜の種を発見した。「大阪府立食とみどりの総合技術センター」で試作や鑑定が行われ、見事に復活した幻のカボチャである。

なにわ野菜の復興へ

そもそも大阪は「天下の台所」と呼ばれ、大阪独特の伝統野菜である「なにわ野菜」が発展していた。しかし、食生活が西洋化し、なにわ野菜は西洋野菜に押されて生産が縮小。そんな時に、勝間南瓜が復活したのである。勝間南瓜発祥の地にある生根神社では、
冬至に参拝客にカボチャをふるまう「こつま南瓜祭」があり、復活した勝間南瓜を一部利用した。これが話題となり、ついに2005年、「なにわの伝統野菜認証委員会」と認証制度が設立。行政と農家が協力し、なにわ野菜全体が盛り上がっている。

2. 勝間南瓜(こつまなんきん)の特徴

勝間南瓜は日本カボチャの特色をそのままに受け継いだ、典型的な特徴をもっている。見慣れた西洋カボチャとは違った特徴だ。

小ぶりでゴツゴツした溝がある

日本カボチャの見た目の特徴である、小ぶりで縦方向の深い溝がクッキリと出ている。重さは約900gで、色は深緑色だ。熟すにつれて赤茶色くなり、甘みが増してくる。西洋カボチャがホクホクと粉質な食感で甘みも強いのに対し、勝間南瓜は水分量が多く、ねっとりとした粘質で皮まで柔らかい。甘みがあっさりしているのも特徴だ。

栽培に手間がかかる

現在市場で主流の西洋カボチャより耐病性が劣り、栽培に手間がかかるので、栽培地や後継者の確保が問題となっている。現在はそのほとんどを南河内地域の河南町にある道の駅で販売している。多くの人に食べてもらえるよう、フリーズドライ技術でチップスにするなど、加工品企画も行われている。

3. 勝間南瓜(こつまなんきん)は日本料理にぴったり

食生活の変化により廃れていった勝間南瓜。しかし、日本料理にはやはり日本カボチャがよく合う。日本カボチャの特徴が色濃い勝間南瓜には、料亭などからの注目が集まっている。

皮まで柔らかい

西洋カボチャの皮はとにかく固い。包丁で割ろうとして苦労した人も多いだろう。勝間南瓜は比較的皮が薄く、加熱すると皮ごとねっとりととろけるような舌ざわりになる。ホクホクした煮物とはまた違い、高齢者や子供にも食べやすい食感だ。甘みがあっさりした品種だが、完熟すると蒸しただけでも甘く、香りがいい。勝間南瓜は熟すと皮の色が赤茶色に変化するので、完熟サインが分かりやすい。

ひき肉やすり身と合う

あっさりした甘みは、あんかけや他の素材と合わせて味つけするのにピッタリだ。カボチャを丸ごとくり抜いて詰め物をした「印籠蒸し」は、日本のカボチャ料理の定番。小ぶりなカボチャだからこそむいている。甘すぎないのでおかずとして扱え、スープ、カレー、シチュー、天ぷらなど幅広く利用できる。

結論

見た目や味がひと味違う勝間南瓜。なにわ野菜の中でも、このカボチャを手に取ることが出来る地域は限られている。
もし購入することができるなら、ぜひ一度味わってみよう。食材に合った調理法で、伝統の和食をゆっくり味わいたい。

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