1. ケチャップを手作りするメリットは?

幅広い使い道
ケチャップの使い道は幅広い。フライドポテトやホットドッグ、オムライスなどの完成した料理につけて使ったり、チキンライスやエビチリ、酢豚などには、調理中に味付けのために使ったりする。洋食に使われることが多いが、中華料理や韓国料理のほか、近年では定番の調味料に置き換えて日本料理に使うこともある。世界中の食卓で使われているケチャップだが、普段どのようなものをお使いだろうか?おそらく、ほとんどの家庭が既製品を使っていることだろう。しかし、ケチャップは意外と簡単に手作りできる。手作りするメリットを考えてみよう。
安全で美味しい!
ケチャップの原料はメーカーや商品によるが、ベースとなるトマトや玉ねぎなどの野菜、シナモンなどのスパイス、そして砂糖や塩などの調味料である。近年、食の安全性に対する意識からか、着色料や保存料の不使用をアピールしているものや、オーガニックトマトを使用した商品などもある。しかし、安全性を追求するのであれば、手作りが1番。納得のいく材料を揃えれば、安全で美味しいケチャップが完成する。
2. ケチャップを作ろう

では、ケチャップの作り方を見てみよう。ここで紹介するのは基本中の基本のケチャップ。好みの味を作り上げるために、まずはベーシックなケチャップを覚えておこう。
基本のケチャップ
1. 完熟トマト(1kg)をミキサーで細かくする
2. 1のトマトを鍋に移して中火にかけ、沸騰したら弱火で煮詰め、裏ごししてピューレにする
3. 水(120ml)にすりおろした玉ねぎ(25g)とにんにく(1片)、唐辛子(1/3~1/2)を鍋に入れ、20分ほど火にかける
4. 別の鍋にスパイスと酢を入れ、5分ほど火にかける
5. 2・3・4を鍋に入れ、塩(小さじ1)と砂糖(大さじ2)を入れて煮詰める
2. 1のトマトを鍋に移して中火にかけ、沸騰したら弱火で煮詰め、裏ごししてピューレにする
3. 水(120ml)にすりおろした玉ねぎ(25g)とにんにく(1片)、唐辛子(1/3~1/2)を鍋に入れ、20分ほど火にかける
4. 別の鍋にスパイスと酢を入れ、5分ほど火にかける
5. 2・3・4を鍋に入れ、塩(小さじ1)と砂糖(大さじ2)を入れて煮詰める
野菜とスパイスをアレンジ
紹介した基本のケチャップでは、ベースとなるトマトに玉ねぎとにんにくを加えたが、入れる野菜は自由にアレンジ可能である。一般的に使われるのは玉ねぎとセロリ。ほかにも、人参を加えて味に深みと栄養価をプラスしてもよい。また、スパイスも自由。ピリッとした風味を好むならば、唐辛子を増やしてもよいだろう。生姜もおすすめだ。シナモンやクローブ、セージ、オールスパイスなど、気になるスパイスを加えてみよう。途中から鍋をわけて、スパイシーな大人用とマイルドな子ども用のケチャップを作ってみるのも手だ。アレンジは手作りの醍醐味。「これを加えたら美味しそう!」とピンとくる材料で作ってみよう!
3. 手作りケチャップの注意点

ケチャップの作り方やアレンジについて解説した。「自分好みのケチャップを作ってみたい!」と気持ちが高まったと思うが、手作りする上での注意点を把握しておこう。
日持ちについて
市販されているケチャップの賞味期限は、商品によるが製造から1年~1年半ほどのものが多い。保存料を使用していないケチャップでも、賞味期限は意外と長いのだ。しかし、開封後は冷蔵庫に保管し、1ヶ月以内に使い切ることが推奨されている。一方、手作りのケチャップは残念ながら日持ちはしない。冷蔵庫保管で2週間を目安にしよう。
容器について
市販のケチャップは柔らかいプラスチック製のチューブ型のものが多い。手作りケチャップの保存容器は、密閉できるものを選ぼう。ケチャップを入れる前に必ず瓶を煮沸消毒して雑菌の繁殖を防ごう。食べるときには清潔なスプーンを使うのがベスト。使用済のスプーンを入れてしまうと、雑菌が繁殖する原因となる。
材料について
ケチャップを手作りする1番の目的は安全性と美味しさ。そのためには、材料は安心できるものを選ぼう。トマトはもちろんだが、そのほかの野菜にも少しこだわろう。また、糖質が気になる人は、砂糖の代わりにみりんを使うとよい。安全性と健康面、そして美味しさのため、納得のいく素材を集めることが大切だ。
結論
手作りケチャップについて解説した。ストックがなくなればスーパーで購入することが通常だが、安全性や美味しさ、そして自分で作る満足感を得るためにも、ケチャップを手作りしてみよう。ちなみに、マッシュルームケチャップやマンゴーケチャップなど、世界にはトマト以外のケチャップも存在する。雑学のひとつとして覚えておこう。