1. 【重要】手作りみりんの注意点

みりんの代用品を紹介する前に、手作りみりんの注意点を確認しておこう。手作りみりんとは焼酎・もち米・米麹などを使って自宅などで作るみりんのことである。このようにして作られたみりんは「新たに酒類を製造したもの」と見なされるため酒税法に抵触する。そのため、みりんの手作りは行わないようにしよう(※1)。なお、以下で紹介しているのは手作りみりんとは異なるものである。
2. みりんの代用品~基本編~

みりんの代用品の中で最も基本なのが「日本酒(清酒)と砂糖」の組み合わせである。みりんのアルコールを日本酒で、甘みを砂糖で代用するというもので、通常のみりんに近い味わいを再現することが可能だ。もし家にこの2つがあるなら、以下のようにしてみりんの代わりにしよう。
その1.日本酒+砂糖で代用する方法
1.容器に日本酒大さじ1、砂糖小さじ1を入れる
2.砂糖が完全に溶けるまで混ぜ合わせたら完成
※電子レンジで加熱すると砂糖が溶けやすくなる
2.砂糖が完全に溶けるまで混ぜ合わせたら完成
※電子レンジで加熱すると砂糖が溶けやすくなる
3. みりんの代用品~応用編~

みりんの代用品は、基本的に「アルコール」になるものと「甘み」になるものの2種類があればよい。そのため、「料理酒と砂糖」「梅酒と水飴」などのような調味料の組み合わせでも代用できる。ここでは「日本酒+砂糖」以外の、みりんの代用アイデアを4種類紹介する。
その2.料理酒+砂糖で代用する方法
日本酒(清酒)がない場合は「料理酒」を使うことも可能である。ただし、清酒と異なり料理酒には塩などが使われているため、本来のみりんとは異なる味わいになる可能性がある。また、料理に食塩を使う場合には、料理酒に含まれる塩分の量を考慮して塩分量を調整すると美味しく仕上がる。
その3.日本酒+はちみつで代用する方法
家に砂糖がない場合は「はちみつ」を使うのがおすすめだ。はちみつには甘みとコクの両方があり、色味も琥珀色であるため、より本物のみりんのような味わいと見た目に近づけられる。日本酒大さじ1に対して、はちみつ小さじ1/2程度を目安に合わせるようにしよう。
その4.白ワイン+砂糖で代用する方法
家に清酒や料理酒がない場合は「白ワイン」を使うという方法もある。白ワインには独特なコクがあるため、砂糖と混ぜ合わせることでみりんのような味わいに近づく。なお、代用品に使う白ワインは辛口で香りが強いものよりも、甘口で香りが弱いもののほうが美味しく仕上がる。
その5.梅酒+水飴で代用する方法
みりんのアルコールは「梅酒」などでも代用できる。アルコール度数が高い梅酒を使う際には、あらかじめ加熱してアルコール分を飛ばしておくとよい。また、梅酒だけだとテリ感が弱いため、水飴を合わせるのがおすすめ。フルーティな味わいの甘いみりんを楽しむことができる。
4. 酒類がないときの代用方法3選

みりんは和食を美味しく仕上げるのに役立つが、ない場合には砂糖(上白糖)で代用することも可能だ。しかし、上白糖は甘みこそ加わるが、コクやうま味などは楽しめない。そこで酒類がないときには、以下のような食品をみりんの代用に使うとよいだろう。
その6.コーラ
コーラには、砂糖以外にもさまざまな材料が使われていて、甘みとコクがあり上白糖よりはみりんに近い味わいとなっている。水分量が多いため炒め物などには不向きであるが、煮込み料理などを作る際には役立つことが多い。コーラが余っているときには、みりんの代用品として使ってみよう。
その7.メープルシロップ
ホットケーキなどに使う「メープルシロップ」も、甘みとコクがあるためみりんの代用品として役立つ。また、みりんのようなテリ感も楽しむことが可能だ。煮込み料理や照り焼きソースなど、幅広い料理に使えるのでもし余っているなら代用品にしてみるとよいだろう。
その8.三温糖
家に「三温糖」があるなら、こちらを使うのもおすすめだ。三温糖は糖液(糖蜜)を繰り返し煮詰めて作った砂糖類の一種であり、上白糖よりもコクがあるのが特徴である。そのため、アルコール分はないが、料理にコクをプラスすることはできる。水分を加えたくないときにもおすすめだ。
結論
まろやかな甘みが魅力の和食・日本料理には、味付けにみりんが必要になることが多い。しかし、何かしらの事情でみりんを切らしていることもあるだろう。そのようなときには「日本酒+砂糖」で代用したり、ほかの調味料を組み合わせたりして美味しく料理を作るようにしよう。
(参考文献)
- ※1:国税庁「【自家醸造】」
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/06/32.htm
この記事もCheck!