1. ささみ肉を冷凍保存するメリット

ささみ肉を冷凍保存するメリットには、「1か月程度の長期保存ができること」や「組織が壊れて肉質が柔らかくなること」などがある。また、ささみ肉は生のまま冷凍保存できるが、加熱調理してから保存することでパサつきを防いだり、調理の手間を省いたりすることも可能になる。メリットの詳細については以下のページで解説しているので一緒に確認してみよう。
2. ささみ肉の冷凍保存のやり方

ささみ肉を冷凍保存する方法には、大きく「そのまま冷凍保存する方法」と「加熱してから冷凍保存する方法」の2通りがある。ここではそれぞれの冷凍方法のやり方について紹介する。
その1.そのまま冷凍保存する方法
- フォークなどでささみ肉の筋を取り除く
- キッチンペーパーでささみ肉の水気を拭き取る
- ささみ肉を食品用ラップに1本ずつ包む
- 冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存する
その2.加熱してから冷凍保存する方法
- フォークなどでささみ肉の筋を取り除く
- キッチンペーパーでささみ肉の水気を拭き取る
- 酒・塩コショウ・砂糖で下味を付けて耐熱皿に並べる
- 耐熱皿にラップをして電子レンジで加熱する
※500Wの場合は5分程度加熱するとよい - 粗熱をとったらささみ肉を細かくほぐしておく
- 冷凍用保存袋に小分けして入れて冷凍庫で保存する
3. 冷凍したささみ肉の解凍方法

冷凍したささみ肉は、「冷蔵庫に入れて自然解凍」「電子レンジで半解凍」のいずれかで解凍するのがおすすめ。なお、電子レンジで加熱する場合、完全に解凍させると「ドリップ(肉汁)」が出てしまうので、加熱時間は30~40秒程度にして半解凍の状態で使うのとよい。また、冷凍したささみ肉は解凍せずに、そのまま炒め物やスープなどに入れて使うことも可能となっている。
4. ささみ肉を冷凍する際の注意点

ささみ肉を冷凍保存する際には「冷凍焼け」や「ニオイ移り」などに気を付ける必要がある。ここでは、そんな鶏ささみ肉を冷凍保存する際の注意点について確認しておこう。
注意点1.冷凍焼けに気を付ける
ささみ肉を冷凍保存すれば細菌の活動を抑えられるため、腐敗を防ぐことが可能(※1)。しかし、酸化や乾燥といった冷凍焼けを防ぐことは難しい。そのため、保存期間の1か月程度というのはあくまで目安であり、できる限り早く食べ切るのが大切になる。なお、万が一ささみ肉を解凍した際に変色や異臭などが見られたら、劣化している可能性が高いので無理せずに破棄しよう。
注意点2.ニオイ移りに気を付ける
ささみ肉を冷凍保存する際には、冷凍焼けのほかに「ニオイ移り(移り香)」にも気をつけるほうがよい。冷凍室は、さまざまなニオイが入りやすいことや、乾燥していることなどが関係してニオイ移りが起こりやすい環境となっているという(※2)。ニオイ移りを防ぐためにはラップで包んだり、保存袋などに入れたりして密閉にしておくのがポイント。また、早めに食べ切るのも重要である。
結論
ささみ肉は一般的に冷蔵保存することが多いが、長期保存するなら「冷凍保存」がおすすめとなっている。また、冷凍保存のやり方には「そのまま冷凍する方法」と「加熱してから冷凍する方法」の2通りがある。それぞれの利点を踏まえて、いずれかの方法でささみ肉を冷凍保存しよう。
【参考文献】
- ※1:日本水産学会誌「3.低温度における微生物の腐敗活性」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan1932/35/8/35_8_784/_pdf - ※2:日本冷凍食品協会「冷凍室内の移り香について」
https://www.reishokukyo.or.jp/wp-content/uploads/pdf/claim_04.pdf